アンナラのオランジェリー(Annalan orangeria)
ヴァンハカウプンキ、ヘルシンキ、ウーシマー

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1844年
- 様式
- 石とレンガ造りの片流れ屋根のオランジェリー、傾斜したガラス張りの前面
- 規模
- 寸法は未公表。OpenStreetMap の輪郭からは地面で約70 m²
- 状況
- 庭園は誰でも入れる。オランジェリーは予約制(団体も個人も)
ハメーンティエ通り沿いのアンナラ公園には、傾斜したガラス張りの前面をもつ小さな石とレンガの温室があり、商人グスタフ・オットー・ヴァセニウスの領地のために1844年に完成しました。ヴァセニウスはこれを、柑橘の木や鉢植えの冬越しに使っていました。20世紀には食堂、次いで倉庫に転用され、1999~2001年に修復されて、本来の用途に戻りました。協会 Hyötykasviyhdistys が、観葉植物と古いペラルゴニウムのコレクションをここで管理しています。庭園は誰でも入れ、オランジェリーは協会と取り決めた時間に見学できます。
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歴史
アンナラの領地は1826年にさかのぼります。この年、印刷業者でタバコ製造業者、ヘルシンキの有力者だったグスタフ・オットー・ヴァセニウス(Gustaf Otto Wasenius、1789~1852年)が市から土地を借り、借地の条件として、ハメーンティエ通り沿いの町の入口から見える景観を整えることが求められました。彼は、妻アンナ(Anna)にちなんで名づけた別荘アンネベルク(Anneberg)を建て(資料は1826年、1830年、1832年と年代が分かれています)、13 haを超える敷地に、フランス式庭園、風景式公園、温室を造りました。
オランジェリーは1844年に完成しました。これはヘルシンキ市立博物館が所蔵する写真の記録と、Vihreät Sylit サイトでの公園の紹介によります。同博物館が所蔵するマグヌス・フォン・ライト(Magnus von Wright)の絵画(1850年)の記録は、別荘の左にあるオランジェリーが1846年に火災保険に入っていたと記しています。領地は、創設者の孫レオナルド・ヴァセニウス(Leonard Wasenius)までその一族のものでした。彼が子を残さず亡くなったため、土地は1939年に市に戻りました。
20世紀には、オランジェリーは1920年代に季節労働者の食堂になり、その後は倉庫になりました。土地は1958年まで市場向け園芸農家に貸し出されていました。1997年の考古学的発掘調査の後、庭園、風景式公園、オランジェリーが1999~2001年に修復され、建物は Hyötykasviyhdistys 協会のための本来の役割に戻りました。別荘は2017年に、協会の不動産会社 Kiinteistö Oy Pro Anneberg が購入し、庭園文化の国立センターにする計画です。ヘルシンキ市立博物館は2003年に、ヘレナ・マッティラ(Helena Mattila)によるオランジェリーの研究を刊行していました。

建築と構造
フィンランド語版ウィキペディアは、オランジェリーを、片流れ屋根、左右非対称の平面、斜めの断面をもつ18世紀様式の温室で、天然石とレンガでできていると説明しており、Stadissa の項目も同様に天然石のオランジェリーと述べています。同じ事典によれば、ヴァセニウスの時代には大きな窓と傾斜したガラス張りの前壁があり、室温は熱帯並みでした。ヘルシンキ市立博物館は、これを小さな歴史的ウィンターガーデンと呼んでいます。
ウィキメディア・コモンズに公開されている写真には、ところどころ漆喰が剥がれた白塗りの石積み、勾配に沿ってガラスの桟が走る大きなガラス張りの屋根面、その下端に並ぶ縦長の窓、屋根から立ち上がるレンガの煙突が写っています。確認した資料のどれも、建築家の名前も、寸法も、暖房の方法も挙げていません。共同編集の OpenStreetMap で「Orangeria」とタグ付けされた建物の輪郭は、地面で約70平方メートルで、これは非公式の目安にすぎません。
ヘルシンキの詳細計画で保護される建物の登録簿を転載しているウィキデータによれば、オランジェリーは2003年10月10日から保護されており(記号 sr-1 と VP-1)、登録簿は内部の保護も記録しています。
植物コレクション
現在、Hyötykasviyhdistys 協会が、オランジェリーで観葉植物と古いペラルゴニウムのコレクションを管理しています。フィンランド語版ウィキペディアは、そこに最も古い観葉植物コレクションがあり、数百種に及ぶと伝えていますが、その古さが何と比べてのものかは述べていません。団体も個人も、協会と取り決めた時間に、ペラルゴニウムと古い観葉植物を見に来ることができます。協会は春の植物市でペラルゴニウムの挿し穂を販売しており、古い観葉植物の提供を募っていますが、場所が足りないため非常に大きなものは除かれます。協会の鉢上げ室は、植物染め、挿し木による繁殖、春の種まきに使われています。
ヴァセニウスの時代、オランジェリーは、暖かい季節を大きな鉢で過ごす植物の越冬に使われていました。Stadissa の項目は、オレンジなどの柑橘類、ビターオレンジ(pomeranssi)、ブドウの木などの果樹、さらに薬草、染料植物、サボテンを挙げ、フィンランド語版ウィキペディアはバラとヘリオトロープを付け加えています。屋外には、協会のテーマ別の庭として、薬用植物、染料植物、蝶の庭があります。
見学案内
アンナラは、ヘルシンキの旧市街ヴァンハカウプンキの丘にあり、ハメーンティエ通り沿い、ヴァンハンカウプンギンコスキの急流の近くです。庭園は誰でも入れます。オランジェリーは協会と取り決めた時間に見学し、協会のページに定期の開館時間は載っていません。日曜日には別荘で「カフェ・アンネベルク(Café Anneberg)」が営業し、春と秋のイベントで植物や産物が販売されます。公園には1時間もあれば足り、暖かい季節に訪れるのが最適です。
近くのクスタ・ヴァーサ公園(Kustaa Vaasa park)には、ヘルシンキ最古の教会の基礎が保存されています。カタログにあるヘルシンキの他の2か所の温室、タルヴィプータルハ(Talvipuutarha)とパルムサリ(カイサニエミ植物園)は、4~5 km離れています。
60.21° N, 24.98° E
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出典 (8)
- hyotykasviyhdistys.fi/annala/
- fi.wikipedia.org/wiki/Annalan_huvila
- finna.fi/Record/hkm.a04402cb-9d0b-4996-b83e-17a2a6507050
- finna.fi/Record/hkm.D1ADE7AA-C673-46C9-A982-B7A960E974DA
- vihreatsylit.fi/en/?p=3035
- stadissa.fi/paikat/829/annalan-huvila
- hel.fi/fi/kulttuuri-ja-vapaa-aika/ulkoilu-puistot-ja-luontokohteet/puistot/annalan-huvilap
- wikidata.org/wiki/Q98407301
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