タルヴィプータルハ(ヘルシンキのウィンターガーデン)
ヘルシンキ、ウーシマー

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1891~1893年
- 建築家
- グスタフ・ニーストルム
- 様式
- 3室からなる鉄とガラスの温室
- 状況
- 一般公開中、入場無料
建築家グスタフ・ニーストルムの設計で、ヤコブ・ユリウス・アフ・リンドフォルス少将のために1891年から1893年にかけて建てられたウィンターガーデンは、少将がフィンランド園芸協会に寄贈したもので、オリンピック・スタジアムに近いトーロ湾の北にあります。1907年にヘルシンキ市が購入し、ヤシの部屋、サボテンの部屋、西の翼棟の3室に200株を超える植物を展示しています。2010~2011年の改修ですべてのガラスが取り替えられました。1907年にハカサルミ邸から運ばれた樹齢100年を超えるツバキは、10月から2月中旬に花を咲かせます。
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歴史
ウィンターガーデンは民間の発意から生まれました。少将で実業家、フィンランド園芸協会(Suomen puutarhayhdistys)の会長でもあったヤコブ・ユリウス・アフ・リンドフォルス(Jakob Julius af Lindfors)が、1891年から温室を建てさせ、のちにそれを協会に譲りました。計画を描いたのは建築家のグスタフ・ニーストルム(Gustaf Nyström)です。温室は1893年に一般公開され、創設者の望みどおり、コレクションの見学は当初からずっと無料です。最初の植物は、ヘルシンキ植物園と、サンクトペテルブルクや中央ヨーロッパの商業苗圃から来ました。
1907年、ヘルシンキ市は、協会のほかの建物とともにこの庭園を購入しました。同じ年にハカサルミ邸からツバキが一本届き、今も温室で最も古い植物のひとつです。1924年には、市の庭師スヴァンテ・オルソン(Svante Olsson)が、ヘルシンギンカトゥ通りに面した側の建物の前に、バラ園を設計しました。
2007年の状態調査で、鉄骨の骨組みの状態が悪いことがわかりました。温室は2010年春に閉鎖され、ガラスはすべて外されて廃棄されました。破片は約40トンに上ります。鉄の部材はサンドブラストで処理して塗り直されました。残された植物は2011年の夏に戻され、建物は同じ年の秋に再開しましたが、大型の個体のうち何本かは残すことができず、2本あった古いツバキの1本は工事を乗り切れませんでした。1970年代からは、毎年ここでクリスマス展が開かれています。
建築と構造
建物は、ガラス張りの三つの部屋が並ぶ構成です。中央にヤシの部屋があり、その一方にサボテンの部屋、もう一方に西翼棟が続きます。ガラスの外皮は鉄骨の骨組みに支えられています。ヤシの部屋の奥の壁には、温室が開館した1893年にサロモ・ヴオリオ(Salomo Wuorio)が描いた装飾壁画が今も残っています。
2010~2011年の改修は、建物の外皮と構造の両方に及びました。2007年の調査で骨組みの劣化がわかったため、ガラスはすべて取り替えられ、鉄の部材はサンドブラストで処理して塗り直されたうえで、植物が戻されました。室内では、錦鯉が泳ぐ池が植栽に水辺を添えています。屋外では、1924年に設計されたバラ園が、ファサードの前の暖かく日当たりのよい花壇を占めています。ここは、庭園のなかで春の球根植物が最初に花を咲かせる場所でもあります。
植物コレクション
ウィンターガーデンには200を超える異なる植物があります。中央のヤシの部屋では、ヤシ、大型のモンステラ、タイサンボク(Magnolia grandiflora)に、サンタンカ類とブドウが組み合わされています。最もよく知られた住人は、1907年にハカサルミ邸から運ばれたツバキで、今では樹齢が1世紀を超え、淡いピンク色の花を10月から2月中旬にかけて、しばしばクリスマスのころに開きます。
サボテンの部屋には、サボテンとそのほかの多肉植物があり、アロエやカネノナルキのほか、ランも見られます。サボテンの花がもっともよく咲くのは、5~6月と11~12月です。西翼棟は集会の場として使われており、季節の花の鉢植えとともに、20世紀初頭のフィンランドの家庭にあったような観葉植物が展示されています。屋外のバラ園は、7月から9月にかけて花盛りになります。
見学案内
ウィンターガーデンは Hammarskjöldintie 1 A にあり、トーロ湾の北に広がるエラインタルハ公園(Eläintarha)の中、オリンピック・スタジアムのすぐ隣です。入場は一年を通して無料です。三つの部屋を見て回るには、30分から1時間もあれば足ります。ツバキは10月から2月中旬に咲き、年末にはクリスマス展が開かれます。屋外のバラ園は7月から9月が見ごろです。トーロ湾の周りを歩けば、市の中心部へ戻れます。2 km足らずのところには、独自の温室を持つカイサニエミ植物園があります。
60.19° N, 24.93° E
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