ブルーメンゲルテン・ヒルシュシュテッテンのパルメンハウス(ヤシ温室)
ウィーン、ドナウシュタット(第22区)

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1958~1959年
- 様式
- 1950年代の生産用温室で、1989年に展示用の温室に改装
- 規模
- 3区画で700 m²
- 状況
- 一般公開中(庭園は4月から10月。パルメンハウスは冬も公開)
ウィーン第22区のブルーメンゲルテン・ヒルシュシュテッテンにあるパルメンハウスは、市が公園用の植物を育てた園芸場、レゼルヴェガルテンの旧大温室です。1958年に着工し、1959年晩秋には暖房が入って使用できる状態になり、1989年に展示用の温室に改装され、1994年に改修されました。700 m²は、池と滝のある熱帯区画、地中海植物の区画、ヤシの林の三つに分かれており、小型の哺乳類や鳥、昆虫も暮らしています。庭園は2002年から一般公開されています。
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歴史
ヒルシュシュテッテンのパルメンハウスは、市営の園芸場が長く連なる系譜を受け継いでいます。1860年、ウィーン市はベシャール(Bechard)宮殿の庭を購入し、市内の緑地用の植物を育てるための最初のレゼルヴェガルテン(Reservegarten)を設けましたが、この場所は教会の建設に道を譲るため、1866~1867年に放棄されました。第3区のホイマルクトには、主任技師ゲオルク・ハウスマン(Georg Haussmann)の設計による新しいレゼルヴェガルテンが建てられ、1868年10月1日に開設されます。しかしヴィーン川の改修により、1896~1897年に閉鎖され、第2区のフォルガルテン通りの4.5 haに移されました。
1954年、市議会はレゼルヴェガルテンを第22区のヒルシュシュテッテンに置くことを決定します。施設は1954年から1961年にかけて180,000 m²に整備され、予定費用は5,400万シリングでした。パルメンハウスの工事は1958年に始まり、1959年の晩秋には大温室に暖房が入り、使用できる状態になりました。生産用温室の最後のブロックは1974年に完成しています。
1989年に大温室は観賞用の展示温室へと改装され、パルメンハウスは1994年に改修されました。2002年9月には「ウィーン市レゼルヴェガルテン(Reservegarten der Stadt Wien)」がブルーメンゲルテン・ヒルシュシュテッテンと改称されて来園者に開放され、その後、新しいテーマ庭園が次々に登場しています。2004年にイギリス庭園、2008年にメキシコ庭園、2011年にウェディング・ガーデンができました。


建築と構造
パルメンハウスは、もともと市内で最大級の園芸施設のひとつにあった大温室(Großgewächshaus)として生まれました。ウィキペディアによれば、1957年に建設された施設は、6 × 22 mの栽培温室24棟、8 × 22 mの温室3棟、栽培ユニット27基をもつブロック方式の温室3群で、覆われた面積は9,629.5 m²、さらに約8,000 m²の温床(コールドフレーム)がありました。ウィーン・ゲシヒテ・ウィキ(Wien Geschichte Wiki)は、施設全体をガラス面積35,300 m²、ポリエチレンのトンネル4,550 m²としています。
1989年に展示用の温室へと改装された大温室は、現在、トラックが通れるほど幅の広い通路でつながれた3つの区画で、700 m²を使っています。中央の熱帯の区画は池と滝を中心に構成され、その両側に地中海植物の区画とヤシの林(Palmenhain)が配されています。見学路にはインセクタリウムとテラリウムが組み込まれています。参照した資料には、この建物の建築家の名は記されていません。

植物コレクション
パルメンハウスでは、3つの気候区の動植物を見ることができます。池と滝を囲む熱帯の区画、地中海の植物、ヤシの林です。動物もおり、ツパイやモコ、2種の鳥のほか、いくつものインセクタリウムとテラリウムがあります。
大温室は、ブルーメンゲルテンのラン展の会場となっており、パーティーや結婚式のために借りることもできます。そのまわりには、テーマ庭園が屋外へと見学を広げます。迷路、地中海庭園、針葉樹園、薬用植物園、先史時代の庭、プロヴァンス庭園、イギリス庭園、メキシコ庭園、ウェディング・ガーデンです。ウィーン・ゲシヒテ・ウィキによれば、数十年にわたってウィーン市営庭園の苗畑だったこの場所は、市内の公園のために、毎年およそ300,000株の春の花と800,000株の夏の花を生産していました。
見学案内
ブルーメンゲルテン・ヒルシュシュテッテンは、ドナウシュタット地区(第22区)のクヴァーデン通りにあります。庭園は4月から10月まで開いており、パルメンハウスは冬の間も開館しているので、どの季節でも訪れることができます。
温室と3つの区画の見学には30分あれば足りますが、迷路からメキシコ庭園まで、テーマ庭園を巡るなら、もっと時間を見ておくとよいでしょう。パルメンハウスで開かれるラン展は訪れる良い機会で、すべての庭園が開いている夏の季節もおすすめです。
48.24° N, 16.47° E
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