シェーンブルンの砂漠館(ヴュステンハウス、旧日時計の家)
ウィーン、シェーンブルン宮殿公園

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1904年
- 建築家
- アルフォンス・クストーディス
- 様式
- ユーゲントシュティール(アール・ヌーヴォー)。ガラス屋根と南正面
- 状況
- 一般公開中。2003年から砂漠館(ウィーン動物園とオーストリア連邦庭園局)
皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の植物コレクションのために、アルフォンス・クストーディスが1904年にシェーンブルン公園に建てたゾンネンウーアハウス(日時計の家)は、1989年までオーストラリアと南アフリカの植物の越冬に使われ、その後は蝶の家になりました。状態が悪く1998年に閉鎖されたこのアール・ヌーヴォーの温室は、2000年から改修され、動物園と連邦庭園局が共同で運営する砂漠館として、2003年に再開しました。中央アメリカからマダガスカルまでの乾燥した景観をたどる遊歩道があり、多肉植物、ウェルウィッチア、ハダカデバネズミが暮らしています。
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歴史
ゾンネンウーアハウス(Sonnenuhrhaus、日時計の家)は、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の貴重な植物コレクションを収めるため、アルフォンス・クストーディス(Alfons Custodis)の設計で、1904年にシェーンブルン宮殿の公園に建てられました。名前は、南側の庭に据えられた日時計に由来します。植物の要求にもはや応えられなくなった古い温室に代わるもので、最初に、1848年に宮廷が取得した大規模な「ニューホランド」のコレクションを迎え入れました。
1989年まで、この建物はオーストラリアと南アフリカの植物のための温室、かつ越冬の場として使われました。ウィキペディアによれば、1945年の爆撃の後、そして1986年から1990年にかけて隣のパルメンハウス(Palmenhaus)が改修されていた間にも、そこの植物を受け入れました。その後、温室は蝶の家となり(同じ資料によればオーストリア初)、錆に構造を蝕まれて1998年に閉鎖されるまで、公園を訪れる人々に親しまれました。
改修は2000年の秋に始まりました。砂漠館は、ウィーン動物園(Tiergarten Schönbrunn)とオーストリア連邦庭園局(Österreichische Bundesgärten)が組織した共同作業グループ、ARGE Wüstenhaus によって整備されました。開館は、動物園と連邦庭園局によれば2003年、英語版ウィキペディアによれば2004年です。現在は年間約13万人が訪れます。

建築と構造
ゾンネンウーアハウスは、アール・ヌーヴォーのウィーン版であるユーゲント・シュティールに属します。屋根と南正面は全面がガラス張りで、北正面は堅固な石積みになっており、そのため温室全体が太陽に向かっています。内部は長手方向に3つの身廊に分かれ、2つの付属棟があります。
転用によって、ガラス屋根の下に、再現された砂漠の景観が連なり、中央アメリカからマダガスカルまで続く探索の道でつながれました。最も珍しい設備は、長さ70 mのガラス管の迷路で、約50匹のハダカデバネズミの群れが行き来しています。壁越しに、その往来と社会組織を観察できます。池には乾燥した環境の魚がおり、セーシェルゾウガメのための270 m²のエリアが2024年の夏に開設されました。


植物コレクション
植物の展示は、サボテンとそのほかの多肉植物が中心です。1859年にオーストリア人の探検家フリードリヒ・ヴェルヴィッチュ(Friedrich Welwitsch)が発見し、野生ではナミブ砂漠にしか見られないウェルウィッチア(Welwitschia mirabilis)は、雄と雌の2株が展示されています。フォッケア・カペンシス(Fockea capensis)は、世界最古の鉢植えの多肉植物として紹介されています。18世紀末から栽培され、1889年のパリ万国博覧会に出品され、動物園によれば、1906年まで唯一知られている標本でした。バラのような姿をしたサボテン、ペレスキア(Pereskia)が、コレクションに加わっています。
動物には、ハダカデバネズミ、コミミハネジネズミ、クロオガラガラ、アメリカドクトカゲ、ザグロスイモリ、スコーピオンテイルド・ゲッコー、ステリオアガマ、リクガメ類のほか、目の見えない洞窟魚や、トルコ、シリア、ヨルダンに生息する「ドクターフィッシュ」、Garra rufa がいます。ウデムシと、アフリカの鳥であるシロハラムクドリも、住人に含まれています。
見学案内
砂漠館はシェーンブルン公園の中にあり、動物園の主要な敷地の外、ヒーツィング入口の近くで、大きなヤシの温室であるパルメンハウスの向かいに立っています。動物園とは別に見学し、ゆったり見て回るには45分から1時間あれば足ります。庭園が葉を落とした冬には、乾いた暖かさがありがたい立ち寄り先になります。見学は、隣のパルメンハウス、動物園の熱帯雨林館(Regenwaldhaus)、宮殿の庭園の散策と組み合わせやすくなっています。
48.18° N, 16.30° E
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