ナント植物園の温室(パルマリウムとオランジェリー)
ナント、ペイ・ド・ラ・ロワール

2026年9月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1895~1900年
- 建築家
- パルマリウムはギヨ・ペルティエ社(オルレアン)、監督はポール・マルミー
- 様式
- 19世紀末の金属製温室。ドーム状の中央パビリオンと左右対称の翼棟
- 規模
- 温室は約800 m²、中央パビリオンは要石まで10 m
- 状況
- 一般公開中
ナント植物園には複数の温室があり、最も古いパルマリウムは、園長ポール・マルミーの依頼を受けたオルレアンのギヨ・ペルティエ社が、1895~1896年に建てました。高さ10 mのドーム付きの中央パビリオンの両側には、左右対称の2つの翼棟が付いています。続いて1899~1900年に直線的な形のオランジェリーが造られ、1983年には解体を免れたウィンターガーデンを利用した乾燥気候の温室が開館し、2013年には「ヤシの島」の温室が設けられました。コレクションは、熱帯の着生植物からアメリカ大陸のサボテン、カナリア諸島の植物まで幅広くそろっています。
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歴史
1687年に創設されたナント植物園は、1840年代半ばに最初の暖房付き温室を得ました。資料によって1843年、1844年、1845年とまちまちで、そのうちの一つは市の建築家アンリ=テオドール・ドリオレ(Henri-Théodore Driollet)の名を挙げています。世紀末には、これらの設備は老朽化していました。1893年に園長に任命されたポール・マルミー(Paul Marmy)は、もはや外来植物を満足に育てられないと判断し、前任者たちが求めても得られなかった資金を、ついに確保して、暖房付きの大きなガラス温室であるパルマリウムを建てることになりました。
10社が競争に招かれ、最も美しく最も安いと評価された入札で、オルレアンのギヨ・ペルティエ社(Établissements Guillot-Pelletier)が選ばれました。契約は1895年7月9日に結ばれ、ガラスのシール材と暖房配管にいくつか不具合があったものの、1896年3月15日に稼働を始めました。マルミーは1897年12月21日に亡くなり、パルマリウムの軸線上に並ぶオランジェリーを見ることはできませんでした。オランジェリーは1899年4月15日に入札にかけられ、1900年1月26日に引き渡されました。栽培・展示用の2棟の温室は、市によれば1890年代末のものです。
乾燥気候の温室は、救出から始まりました。1978年に取り壊された、ポール=ベラミー通り(rue Paul-Bellamy)にあったブルジョワ邸のウィンターガーデンが解体され、部材に番号が付けられました。サボテン愛好家のアンドレ・カンブーリヴ(André Camboulive)が1979年に亡くなり、約3,000株の植物を市に遺したことで、その使い道が定まりました。施設は1983年2月23日に落成しました。パルマリウムは1998年に、栽培・展示用の温室は2010年と2011年に修復されました。2010年にオークションサイトで見つかったパルマリウムの双子は、2013年に「ヤシの島(Île aux Palmiers)」に設置されました。


建築と構造
パルマリウムは、当時の大規模な記念碑的ガラス温室の構成に従っています。ドームが高さ10メートルに達する中央のパビリオンを、左右対称の二つの翼棟が挟む形です。ギヨ・ペルティエの工房の作品で、その名は2010年に見つかった双子の温室の扉に記されており、この温室を同じ製作者と結びつけています。1899~1900年に、複数の職種(石工、屋根・金属工事、木工、塗装、ガラス工事)によって建てられたオランジェリーは、直線的でやや飾り気のない設計で、内部の高さは約8メートルあり、鉢植えの大型の標本を冬に守るために考えられました。
この一群は軸線に沿った構成をとっています。オランジェリーはパルマリウムと一直線上にあり、そのために古いガラス温室を解体して東側に建て直す必要があり、西側には新しい温室がつり合いをとっています。庭園とガンベッタ通り(rue Gambetta)を隔てる壁に寄せて建てられた乾燥気候の温室は、三つの要素を組み合わせています。中央には救出されたウィンターガーデンがあり、その金属の骨組みは非常に良い状態で、サンドブラストをかけたあと、亜鉛溶射(シューピング、schooping)が施されました。その両側には、市が加えた二つの翼棟があり、合計で300 m² になります。全体では、ガラス温室の面積は約800 m² です。


植物コレクション
パルマリウムは、当初は園芸用の熱帯種にあてられ、ガボンや、マルティニークのサン=ピエール植物園から導入された植物もありました。その後は熱帯生態学の実験室として機能し、赤道直下の森林の植物、着生植物、リアナ(つる性植物)を育てています。一般には公開されていない赤道栽培温室では、アジア、アフリカ、ギアナ、グアドループの着生植物を増殖し、研究しています。熱帯展示温室では、熱帯の植物を半自然の環境で見せています。
乾燥気候の温室では、中央にアフリカとマダガスカルの植物があり、翼棟にはアメリカ大陸のサボテンと多肉植物があって、その多くはカンブーリヴの寄贈によるものです。カナリア諸島の温室は、月桂樹林を含む島の四つの生息環境の植物をまとめており、グラン・カナリア島の植物園の協力を得ています。2013年に設置された、フランソワ・ドラロジエール(François Delarozière)設計の小さな温室には、驚異の部屋(キャビネ・ド・キュリオジテ)と、食虫植物のサテライト展示があります。


見学案内
温室は、ナント中心部のナント植物園の中(スタニスラス=ボードリー通り、rue Stanislas-Baudry)にあります。植物園は「ジャルダン・ルマルカーブル(Jardin remarquable)」の認定を受けています。見学できる温室には1時間ほどみておき、屋外のコレクションも見るならもっと長くかかります。赤道栽培温室は一般には公開されていません。ほかの温室に入るための条件は、市に確認するのがよいでしょう。
見学は、別の地区にあるグラン・ブロトロー公園(Parc du Grand Blottereau)とうまく組み合わせられます。1902年に植民地商業学校のために建てられた温室が、香辛料から果樹まで、有用な熱帯植物にあてられています。春と夏には庭園の屋外の花が咲きますが、温室はどの季節にも訪れる価値があります。
47.22° N, 1.54° W
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出典 (6)
- patrimonia.nantes.fr/home/decouvrir/themes-et-quartiers/serres-du-jardin-des-plantes.html
- metropole.nantes.fr/que-faire-a-nantes/visite-des-serres-historiques-de-nantes
- fr.wikipedia.org/wiki/Jardin_des_plantes_de_Nantes
- en.wikipedia.org/wiki/Jardin_des_plantes_de_Nantes
- philippesaintmarc.wixsite.com/autrefois-nantes/serres
- jardinez.com/Parcs-et-jardins-Jardin-des-Plantes-de-Nantes_Nantes_Loire-Atlantique_Pays-de
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