セール・ド・ラ・マドーヌ庭園の高温温室(serre chaude)
プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏マントン

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1930年頃
- 建築家
- ローレンス・ジョンストン(庭園設計者)。建築家は記録なし
- 様式
- あらわしの金属骨組みに両流れのガラス屋根を載せた、組積造の温室
- 状況
- 庭園は一般公開。高温温室の修復が工事の項目に挙がっている(報道、2026年8月)。内部への立ち入りは未確認
ローレンス・ジョンストン少佐がマントンに築いたセール・ド・ラ・マドーヌ庭園では、庭が植物の順化のために整えられていた1930年頃に、高温温室が建てられました。遺産目録は、規則的な立面をもつ平屋の建物で、あらわしの金属骨組みに両流れのガラス屋根を載せていると説明しています。庭園とともに1990年から歴史的記念物として保護されており、2026年の報道によれば、中にはフィカスとテーブルヤシ類(Chamaedorea)、そして着生植物があります。その修復は、マントン市とASJEM協会が進める工事の一つに含まれています。
アフィリエイトリンクです。Verrière 経由で予約すると、追加料金なしで、当サイトの調査費用の一部になります。
歴史
セール・ド・ラ・マドーヌ庭園が生まれたのは、植物学に情熱を傾けたイギリス人将校、ローレンス・ジョンストン少佐(Lawrence Johnston)のおかげです。沿岸保全機構(Conservatoire du littoral)は、彼の土地購入を1924年から1939年にかけての2段階としており、メリメ文化遺産データベースは、極東やアフリカから持ち帰られた植物のための順化庭園だったと見ています。ただし同じデータベースは、造園の開始を1919年としていますが、参照したほかの資料はいずれも1924年としています。
高温温室は、この一帯の一部です。シュド地域圏の目録(2016年の調査、2022年に記載更新)によると、順化庭園が整備されていた1930年頃に建てられました。これに対し低温温室は、古い写真から、すでに1929年には完成していたことがわかります。ジョンストンは1958年に亡くなり、領地は何人かの手を経て荒れましたが、1990年の歴史的記念物指定が宅地開発を食い止め、沿岸保全機構が1999年に、マントン市、県、EDF財団とともに購入しました。
修復は現在、ASJEM協会がマントン市とともに主導しており、2024年に署名された共同管理協定に基づいています。市(2024年4月)によると、2024年10月から2025年初めに予定された第2段階では、高温温室、パーゴラ、いくつかのテラス、馬車道を扱う予定でした。2025年9月にはモナコの報道が、加温された温室の再生を320万ユーロの修復プログラムに含めており、2026年8月にも、その修復は最も重要な工事の一つに挙げられていました。完成の時期を記した資料は、参照した限りありません。


建築と構造
目録の記載は、規則的な立面をもち、柱間の区切りのない平屋の建物で、長い2面の斜面からなるガラス屋根が架かり、その金属骨組みはあらわしで、妻面は覆われていると説明しています。主な構造は石灰岩の粗石積みと考えられていますが、組積造が黄色い漆喰ですっかり隠れているため、記載は慎重な姿勢をとっています。組積造の直線階段が2つ、離れて設けられ、側面の立面へ通じています。寸法は記録されていません。
装飾は、実用の建物としては入念です。中央の扉の上には、唐草模様の白い大理石の浅浮き彫りがはめ込まれ、正面の頂部には6つの石の壺が並び、背面の門の上には籠を模したテラコッタの鉢が載り、その両脇には、横たわる子ども像(プットー)が2体、石で置かれています。この装飾にはかつて石の球も含まれていたかもしれないが、今は失われていると、記載は付け加えています。
同じ庭園の低温温室も同じ工法(漆喰で覆った粗石積み、あらわしの金属骨組み)で建てられ、片流れのガラス屋根が架かっていましたが、これは今はなくなっています。記載は、その状態を改変された遺構と述べています。その内部は、収穫するプットーと聖母子の2つの浅浮き彫りで飾られています。


植物コレクション
沿岸保全機構は、高温温室にフィカスとテーブルヤシ類(Chamaedorea)があると伝えています。2026年8月25日の報道記事は、ランやチランジアなど、特別な栽培条件を必要とする着生植物を加えており、修復を、歴史的な建物を救うことと、これらのコレクションを守ることの二重の仕事として紹介しています。
庭園のほかの場所では、ジョンストンが作った空間に、サボテン、シダ、パピルス、スイレンが育ち、池には浮きシダがあります。沿岸保全機構は、敷地の3分の1が外来の植物相に覆われ、残る3分の2は、かつてのオリーブ畑のテラスで区切られた地中海の林だと見積もっています。植物のデータベース「Infobota」は、そこにある種を記録しています。
見学案内
高温温室は、マントンの上手にあるゴルビオ街道(route de Gorbio)沿いのセール・ド・ラ・マドーヌ庭園の中にあり、見学には多くの階段を上り下りします。修復の間に温室の内部へ入れるかどうかは、参照した資料に書かれていません。工事前の2024年5月の訪問記には内部の写真が載っていますが、最近の文章で立ち入りを確認するものはないため、訪れる前に庭園へ問い合わせておくのが賢明です。ガイドツアーも行われており、9月のヨーロッパ文化遺産の日には無料です(2026年のプログラム)。庭園は月曜休園で、2000年から、ナショナル・トラストの庭園であるヒドコートと姉妹関係にあります。
43.78° N, 7.48° E
この温室の良い写真をお持ちですか? このページ用に提案する →
出典 (8)
- pop.culture.gouv.fr/notice/merimee/IA06004155
- pop.culture.gouv.fr/notice/merimee/IA06004156
- pop.culture.gouv.fr/notice/merimee/PA00080768
- conservatoire-du-littoral.fr/siteLittoral/330/28-serres-de-la-madone-06_alpes-maritimes.ht
- menton.fr/le-jardin-serre-de-la-madone-en-plein-chantier.html
- monacolife.net/french-riviera-garden-receives-e300000-heritage-lottery-prize/
- montecarloliving.com/fr/actualite/journees-europeennes-du-patrimoine-2026-menton-serre-de-
- provencelovers.fr/jardin-serre-de-la-madone-menton-visite-photos/
アフィリエイトリンクです。Verrière 経由で予約すると、追加料金なしで、当サイトの調査費用の一部になります。