植物研究所のオルキダリオ(ラン温室)
サンパウロ

2026年9月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1928
- 様式
- 日除けの格子構造(リパド)を備えたガラス温室
- 状況
- 一般公開中
1928年に植物学者フレデリコ・カルロス・ヘーネが、サンパウロ植物園(アグア・フンダ公園)に創設したオルキダリオは、当初、リパド(日除けの木製の格子構造)と二つのガラス温室を組み合わせており、その配置は市内の住宅の庭園建築にも影響を与えました。現在の学術的コレクションは約18,000点、600~700種のランを擁し、大半がブラジル原産で、その一部は絶滅の危機にあります。ガラス温室2棟は通年一般に公開されており、1992年からは年に2回のラン展が開かれています。
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歴史
オルキダリオは、サンパウロ植物園の創設を象徴する出発点です。1928年、博物学者フレデリコ・カルロス・ヘーネ(Frederico Carlos Hoehne)は、アグア・フンダ地区で植物学のプロジェクトを実施するよう招かれました。そこはかつて、イピランガ地区への給水に使われていた土地でした。彼はここに、2棟のガラス温室の間に挟まれた、板を並べた日除けの建物リパドを造り、サンパウロ初の一般公開のラン・コレクションを設けました。植物園は公式には1928年11月9日に始まったとされ、その学術活動を統括する植物研究所は、10年後の1938年に創設されました。
ヘーネ自身が指摘したように、ガラス温室の間のリパドは、市の建築にその痕跡を残しました。サンパウロの大邸宅は、庭にパーゴラとともに小さなリパドを備えるようになったのです。
コレクションはその後、研究の手段となり、州立オルキダリオは形態学、生理学、分類学、分子生物学、保全に取り組んでいます。1992年以来、毎年2回のラン展が開かれています。2021年には公園が、レゼルヴァ・パウリスタ・コンソーシアムへの30年間のコンセッションに付されました。新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の流行中に閉鎖されたのち、2022年に民間の運営のもとで再開しました。


建築と構造
当初の構成は、2棟のガラス温室と、リパドを組み合わせたものでした。リパドは木の板を並べた軽い構造で、光を和らげ、植物を直射日光から守りながら、空気を通します。林床の木漏れ日に慣れた大西洋岸森林の着生ランに適しており、その単純な構造が、市内の個人の庭にたやすく取り入れられた理由を物語っています。
現在、植物園には、敷地の歴史的なランドマークとされるガラス温室が2棟あります。1棟は大西洋岸森林の典型的な植物を見せ、もう1棟は企画展示に使われています。オルキダリオはこれらのガラス温室の中で、来園者のためにランの常設展示を維持しています。舞台裏では、研究機関として、育成用のコレクション、分類学の研究室、試験管内培養(in vitro)の研究室を運営しています。参照した資料には、建物の寸法も、正確な建設年も記されていません。


植物コレクション
学術コレクションは約18,000鉢で、およそ600~700種のランからなり、その大半はサンパウロ州とブラジル原産で、多くが絶滅の危機にあります。このコレクションは、生息域外保全、試験管内での増殖、新熱帯区のランの分類学的研究を支えています。
開花している植物の一部は、公開されているガラス温室に常設で展示され、年2回の展覧会ではコレクションのより広い部分が公開されます。周囲の広さ360,000 m²の園内には、380種の樹木と多様な動物がおり、その中には139種の鳥類、ナマケモノ、ホエザルがいます。

見学案内
オルキダリオは、サンパウロ南部のフォンテス・ド・イピランガ州立公園内にある植物園の一部として訪れます。公園の入場は有料です。ガラス温室は、フェルナンド・コスタ大通り、スイレンの池、ウプサラの植物園をモデルとしたリンネの庭、植物博物館、イピランガの小川の水源へ続く小道と組み合わせて回れます。毎年開かれるラン展が、コレクションの花を見るのにいちばんよい機会です。
23.64° S, 46.63° W
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