トゥルコワン植物園の教育用温室
トゥルコワン、オー=ド=フランス地域圏

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 2009
- 様式
- 煉瓦の壁に寄せて建てられた、HQE認証の現代的な温室
- 規模
- 1,200 m²(8棟)
- 状況
- ガイド付き見学のみ。日程を限り、予約制
トゥルコワンの植物園は、羊毛紡績業者エミール・ルプラの旧邸宅の敷地にあり、1906年に作成された遺言で彼が町に遺し、1917年に公有となりました。2009年の庭園改修で、フランスの環境基準HQEの認証を受けた1,200 m²の教育用温室群が加わりました。赤煉瓦の壁に寄せて建てられた、涼しい温室4棟と暖かい温室4棟です。ペラルゴニウムやサボテンからシダ、ラン、熱帯植物まで、2,000を超える品種が育てられています。温室は、事前に予約したガイド付きツアーでのみ見学できます。
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歴史
トゥルコワンの植物園は、遺贈から始まりました。創設者のエミール・ルプラ(Émile Leplat)は、地元の羊毛紡績業者でした。市の説明によれば、彼はアイルランドを旅してその国の公共公園を知りました。妻自身がアイルランドの出身で、観光案内によれば熱心な植物愛好家でもあったといいます。
1906年に作成した遺言書で、ルプラはムーラン=ファゴ通り32番地の自分の土地を、死後に公共庭園とすることを条件に市へ贈ると申し出ました。彼は1917年に亡くなり、市議会はそのわずか数か月後の同じ年に遺贈を受け入れ、土地の購入は1919年にようやく決着しました。こうして、かつての私庭は市立植物園となり、敷地内に今も建つ寄贈者の邸宅は、現在では小さな園芸博物館になっています。
敷地は2009年に大規模な改修を受け、その際に現在の温室が庭園の中に建てられました。教育用温室という名は、その目的を言い表しています。ふらりと散策する人ではなく、案内つきの団体に植物の多様性を見せるための温室で、見学がガイドツアーに限られているのもそのためです。調べた資料には、設計者の名は見当たりません。


建築と構造
教育用温室は1,200 m²の複合施設で、HQE(Haute Qualité Environnementale、環境高品質)の認証を受けています。これはフランスの建築認証制度で、エネルギー使用や資材などを基準に含みます。施設は温度によって二つに分かれ、暖房つきの部分と涼しい部分があって、それぞれが4棟の温室からなり、合わせて8つの区画があります。
温室は、片側をふさぐ赤煉瓦の壁に寄せて建てられています。内部に再現された気候は、湿潤な熱帯林、乾燥地、地中海の環境と、いくつかの大きな生息環境にわたります。暖かい温室のひとつは繁殖の場も兼ねているため、この施設には展示室と、植物を育てる場所とが同居しています。


植物コレクション
温室には2,000を超える植物の品種があり、自然の生息地に近い条件で育てられています。涼しい温室にはペラルゴニウム、サボテン、フクシア、食虫植物が集められ、暖かい温室には多肉植物、シダ、熱帯の種があてられています。
観光案内は、主な展示を三つ挙げています。ランが集中する熱帯林の区画、サボテンと食虫植物が同居する乾燥地の温室、そしてペラルゴニウムと柑橘類にあてられた地中海の区画です。
屋外では、庭園が見学をさらに続けます。中央に噴水があり、白と青のフジのパーゴラを備えたフランス式の整形庭園、イギリス式の風景庭園、北アメリカの北東部と北西部を表す二つの植物の島からなる北アメリカ庭園、そして香りのある植物、多年草、観賞用のイネ科植物を扱う学習用の花壇です。

見学案内
植物園の入口は、トゥルコワン中心部のムーラン=ファゴ通り32番地にあり、通年開園しています。これに対して温室は、市が定めた日程に、予約のうえガイドつきでしか見学できません。出かける前に、見学カレンダーを確認することが欠かせません。
温室の見学は、旧ルプラ邸にある小さな園芸博物館と組み合わせることができ、そのあとフランス式庭園とイギリス式庭園、北アメリカ庭園、建物を取り巻くテーマ別の花壇を散策するとよいでしょう。
50.72° N, 3.17° E
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