トロピカル・モンタン・オーキデタム(クール・ハウス)
シンガポール
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2026年9月時点で出典を確認済み
- 年代
- 2021
- 様式
- 曲がりくねった林間の小道(「シークレット・ラヴィーン」)でつながれた、没入型の気候制御式温室
- 規模
- 2,480 m²
- 状況
- 2021年4月から、ナショナル・オーキッド・ガーデン内で一般公開
2021年4月3日に、シンガポール植物園のナショナル・オーキッド・ガーデン内に開館したトロピカル・モンタン・オーキデタムは、標高の高い熱帯林に自生するランを1,150種・交配種以上集めており、世界のどの場所の単一施設でも前例のない集中です。その技術の中枢であるセンブコープ・クールハウスは、16~23 °C を人工的に保ち、標高1,000~2,000メートルの山地林の条件を再現して、アジア最大の高地性ランのコレクションを収めています。改修された展示パビリオン3棟は、「シークレット・ラヴィーン」と名づけられた曲がりくねった小道で結ばれ、植物に覆われた峡谷が再現されたなかへ来園者を誘います。3500万シンガポール・ドル(うちセンブコープ・グループの寄付が1000万ドル)の資金で2017年に始まった事業です。ガーデンズ・バイ・ザ・ベイのドームですでに代表されている、この都市国家の植物の見どころと、重複することなく補完します。
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歴史
トロピカル・モンタン・オーキデタムは、シンガポール植物園のランの展示園であるナショナル・オーキッド・ガーデンの最新の拡張部です。ナショナル・オーキッド・ガーデンは、園内で最も高い丘に1995年10月に開園しました。ランは、この機関の歴史と長く結びついています。エリック・ホルタム(Eric Holttum)園長(1925~1949年)のもとで、園はランの交配プログラムの先駆けとなって名を高め、交配種のヴァンダ・ミス・ジョアキム(Vanda Miss Joaquim)は、1981年にシンガポールの国花となりました。
オーキデタムは、2019年から段階的に開かれた、園のこの一帯の大がかりな拡張の一部でした。最初に開かれたのは、ミンシン財団ランブラーズ・リッジ(Mingxin Foundation Rambler's Ridge)とOCBC樹木園です。2021年4月3日にリー・シェンロン(Lee Hsien Loong)首相が正式に開園を宣言しました。その中心であるセンブコープ・クール・ハウスは、園のもとのクール・ハウスを拡大し改良した後継で、センブコープ・インダストリーズ(Sembcorp Industries)の協賛によって実現しました。この工事では、改装されたタン・フン・シアン・ミスト・ハウスも生まれました。園の雑誌『ガーデンワイズ(Gardenwise)』によれば、このプロジェクトで約5,000 m²の展示スペースが加わり、展示されるランのコレクションは2倍以上になりました。シンガポール植物園は2015年からユネスコの世界遺産です。


建築と構造
オーキデタムは、熱帯の山々の植生帯を登っていく道として構成されています。順路は、低地林にあてられた屋外の「ローランド・ハビタット・トレイル」から始まり、続いて、深い山の谷を手本にした曲がりくねった道「シークレット・ラヴィーン」へと下ります。中間の標高を表す二つの展示温室、ユエン=ペン・マクニース・ブロメリア・コレクションとタン・フン・シアン・ミスト・ハウスを経て、センブコープ・クール・ハウスが高山帯を表します。
クール・ハウスの面積は約1,100 m²です。赤道直下で冷却されるガラス温室のエネルギー需要を抑えるため、熱の流入を減らす分光選択性ガラス、高効率の冷却システム、消費の一部を相殺する太陽光パネルを組み合わせています。内部の植栽は、五つの生物地理区に分けて配されています。マレシア、大陸部の東南アジアと南アジア、オーストラレーシア、アフリカ熱帯区、新熱帯区です。
植物コレクション
センブコープ・クール・ハウスでは、冷涼な環境で育つランが1,000種と交配種を超えて展示され、約100種の草本植物が添えられています。展示されている山地のランには、パフィオペディルム(Paphiopedilum)、デンドロビウム(Dendrobium)、ファレノプシス(Phalaenopsis)、アングレカム(Angraecum)があり、シャクナゲ類の間に配されています。温室には、2015年にオーストラリアから贈られたウォレミマツ(Wollemia nobilis)もあります。この種は、1994年に発見されるまで化石でしか知られていませんでした。
順路をさらに下ると、タン・フン・シアン・ミスト・ハウスで、受賞歴のあるランがベゴニアやサトイモ科植物と組み合わされ、ブロメリアのコレクションはパイナップルからネオレゲリア(Neoregelia)、グズマニア(Guzmania)まで幅広く揃います。ローランド・ハビタット・トレイルでは、ヴァンダ・ミス・ジョアキムとその親種や、レナンセラ(Renanthera)の交配種を含む、低地の着生ランが見どころです。
見学案内
オーキデタムは、シンガポール植物園の中央部にある有料区画、ナショナル・オーキッド・ガーデンの中にあります。順路は、低地の小道からクール・ハウスまで、標高の順にたどるのがいちばんで、クール・ハウスの冷気は、屋外の熱帯の空気と鮮やかな対照をなします。オーキダリウムを含むランの庭のほかの部分や、それ自体が世界遺産である植物園のコレクションや熱帯雨林と、自然に組み合わせられます。
1.31° N, 103.82° E
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