アンナ・スクリップス・ホイットコム温室
ミシガン州デトロイト

2026年9月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1904
- 建築家
- ジョージ・D・メイソンとアルバート・カーン
- 様式
- クリスタル・パレスとキューのパームハウスをモデルにしたヴィクトリア朝のガラスの宮殿
- 規模
- 26 m の中央ドーム、敷地5.3 ha
- 状況
- 一般公開中
デトロイトのベル・アイルに1904年に建てられたこの温室は、パームハウス、熱帯植物室、サボテン室、シダ園、ショールームの5つの区画で構成されています。1955年にアンナ・スクリップス・ホイットコムが寄贈した600株のランを出発点に、国内最大の市営ランコレクションとされるものを所蔵しています。2024年に改修工事を終えて再開しました。入場は無料です。
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歴史
ベル・アイルの温室の工事は1902年に始まりました。場所は、デトロイト川の中ほどにあり、デトロイト市が管理する982エーカーの島の公園です。建築家のジョージ・D・メイソン(George D. Mason)とアルバート・カーン(Albert Kahn)が設計し、1904年8月18日に「園芸館(Horticultural Building)」として開館すると、たちまち人々を集め、1920年代半ばには年間平均150万人が訪れるまでになりました。
中央ドームの当初の木製の骨組みは、20世紀半ばに金属製のものに取り替えられました。資料によって工事の時期は1949年とも1953年ともされ、Wikipedia は費用を約500,000ドルとしています。1955年4月6日、建物はアンナ・スクリップス・ホイットコム(Anna Scripps Whitcomb)に捧げられました。彼女は、ちょうどその頃、600株のランのコレクションを市に寄贈したところでした。ショールームは1981年に改装されました。
公的機関の資料は、この温室をアメリカ合衆国で最も古くから継続して運営されている温室と説明しています。2019年に始まった第1段階の工事(250万ドル、うち100万ドルはラルフ・C・ウィルソン・ジュニア財団(Ralph C. Wilson Jr. Foundation)から)を経て、建物は2年間閉鎖され、1,000万ドルをかけた修復が行われました。資金は、連邦政府の COVID-19 対策の救済資金750万ドルと、ベル・アイル・コンサーバンシー(Belle Isle Conservancy)を通じた250万ドルの民間寄付でまかなわれました。2024年12月4日に再開し、ミシガン州天然資源局(Michigan Department of Natural Resources、DNR)が管理しています。


建築と構造
配置はヨーロッパの大規模なガラスの宮殿に倣っており、ロンドンのクリスタル・パレスとキューのパームハウスがモデルとして挙げられています。中央にはパームハウスがあり、その上のドームは、温室側の説明では高さ85フィート(約26 m)ですが、DNR は80フィートのドームとしています。ここから翼棟が放射状に延び、南翼には熱帯植物室、北翼にはサボテン室とシダ園、東翼にはショールームがあります。シダ園は地面より低く掘り下げられているため、より涼しく、湿度が高く保たれます。
2024年に完了した修復は、ドームの上部60フィートに重点を置きました。1,500枚以上のガラスが合わせガラスに交換され、アスベストと鉛塗料が除去され、鋼鉄のトラスが補修されて、新しいキャットウォークと灌水設備が設置されました。工事は、外装の石灰岩パネル、ショールームの床と植栽壁、玄関ホール、熱帯植物室とサボテン室のガラス面にも及びました。建物は敷地13エーカーのうち約1エーカーを占め、東側には約20棟の生産用温室があります。


植物コレクション
世界各地の2,000点以上の植物が、5つの区画にまとめられています。ドームの下のパームハウスにはヤシと熱帯の樹木があり、いずれガラスに届くまで育った個体は取り除かなければなりません。熱帯植物室では、バナナ、オレンジ、イチジクといった食用植物に重点が置かれています。サボテンと多肉植物には専用の温室があり、シダ園はシダにあてられ、ショールームでは季節の花の展示が行われます。
この温室はなによりランで知られています。1955年にアンナ・スクリップス・ホイットコムが寄贈したのは貴重な600株で、その多くは第二次世界大戦中、安全のためにイギリスから運び出されたものでした。このコレクションは、アメリカ合衆国で市が所有するランのコレクションとして最大級の一つとされています。ランとポインセチアの展示会が、時期に合わせて開かれます。


見学案内
温室はベル・アイルの中心部にあり、ベル・アイル水族館の隣です。建物への入場は無料ですが、ミシガン州立公園である島へ車で入るには、レクリエーション・パスポート(Recreation Passport)が必要です。屋外には、整形式庭園、1936年に造られたスイレンとコイの池、リーバイ・バーバー記念噴水(Levi Barbour Memorial Fountain)、1985年に豊田市から贈られた日本の灯籠、1927年に設置されたクジャクの日時計があり、散策が楽しめます。5棟の温室を見るなら1時間あれば足ります。季節ごとの展示や、ランとポインセチアの展示会があるので、冬のお出かけにも向いています。
42.34° N, 82.97° W
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出典 (5)
- belleisleconservancy.org/anna-scripps-whitcomb-conservatory
- michigan.gov/dnr/about/newsroom/releases/2024/12/03/belle-isle-beloved-conservatory-set-to (アーカイブ版)
- michiganpublic.org/arts-life/2024-12-04/belle-isles-conservatory-reopens-after
- en.wikipedia.org/wiki/Anna_Scripps_Whitcomb_Conservatory
- detroithistorical.org/learn/encyclopedia-of-detroit/anna-scripps-whitcomb-conservatory
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