ブッシュ温室(ブッシュズ・パスチャー・パーク)
オレゴン州セイラム
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2026年9月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1882年・2010~2011年に修復
- 様式
- 低い煉瓦の壁の上に載る、モニンガー社製の鉄骨(1930年代)のヴィクトリア朝の温室
- 状況
- 一般公開中(入場無料)
『オレゴン・ステイツマン』の創刊者で、のちに銀行家となったアサヘル・ブッシュの邸宅の東側に、娘のサリーとユージニアのために1882年に増築されたこのセイラムの小さな温室は、オレゴン州と太平洋岸北西部で最古とされています。現在の鉄骨は、モニンガー社のキット製品で、1930年頃に元の煉瓦の壁の上に据えられました。1977~78年にボランティアによって取り壊しから救われ、2010~11年に修復され、ミッション・ストリート・パークス・コンサーバンシーが世話をする中で、ヴィクトリア朝の温室に典型的な植物を収めています。
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歴史
アサヘル・ブッシュ(Asahel Bush、1824~1913年)は1850年にオレゴンへ渡り、1851年から『オレゴン・ステイツマン』紙を発行して、1853年にはその発行地をセイラムに移し、のちにウィリアム・S・ラッド(William S. Ladd)とともにラッド・アンド・ブッシュ銀行を設立しました。1860年には、町の南端に約100エーカーの土地を買い、ここにイタリア風様式の自邸を1877~1878年に建てました。設計はウィルバー・F・ブースビー(Wilbur F. Boothby)の手によるとされています。1882年、ブッシュは娘のサリー(Sally)とユージニア(Eugenia)のために、邸宅の東側に接して温室を増築しました。サリーはここで、自分の食卓と父の銀行に飾る花を切り、野菜の苗を育て、棚の下でキノコを栽培しました。
『オレゴン百科事典(Oregon Encyclopedia)』によれば1930年、ミッション・ストリート・パークス・コンサーバンシー(Mission Street Parks Conservancy)によれば1930年代初めに、一家は上部構造をモニンガー社のキット式温室に取り替えました。1917年に57エーカーを寄贈されていたセイラム市は、1953年にブッシュ家の最後の子が亡くなると領地の残りを相続し、1960年頃にコールドフレームを加えました。
1977~1978年には、地元の住民が温室の取り壊しを食い止めようと組織をつくり、ボランティアが上部構造を修理し、割れたガラスとすべての木製の棚を取り替えました。その後、セイラム美術協会(Salem Art Association)が募ったボランティアのガーデナーたちは、ブッシュ温室ガーデナーズ(Bush Conservatory Gardeners)となり(『セイラム・レポーター』紙によれば1979年)、1991年にブッシュ庭園の友の会(Friends of Bush Gardens)と改称し、2018年にミッション・ストリート・パークス・コンサーバンシーが後を継ぎました。2008年にセイラム市公園局とともに始めた220,000ドルの募金運動が、2010~2011年の全面的な修復の費用をまかないました。この温室は、資料によって、オレゴン州で最古、太平洋岸北西部で最古、あるいはサンフランシスコのゴールデン・ゲート・パークにある温室に次いで西部で2番目に古い、とさまざまに呼ばれています。
建築と構造
温室は、板張りの外壁をもつイタリア風様式の邸宅で、1953年に博物館となったブッシュ・ハウスの東側に接しています。1882年当時の姿では、ガラス張りの部分は一枚積みの煉瓦壁から立ち上がり、暖房は薪ストーブでした。
現在見られる骨組みは、1930年代の改築によるものです。このとき、鉄の骨組みと鉄のトラスを備えたキットとして売られていたモニンガー社の温室「Iron Frame and Truss House」が、もとの煉瓦壁の上に建てられました。『オレゴン百科事典』は、これによって建物が8インチ(約20 cm)長くなったと記しています。北東にはボイラー室が造られ、ストーブは、新たに設けた放熱器に温水を循環させる油だきのバーナーに替わりました。
2010~2011年の修復では、鉄の部材と木の梁が取り替えられ、壁と基礎が改められ、新しいボイラーが取り付けられました。その際、構造の一体性を保つよう配慮されています。維持管理は今も昔ながらのやり方で、2020年4月には、繊細な植物を日差しから守るため、ガラスに白い塗料が塗られました。参照した資料のどれにも温室の寸法は載っておらず、館内の解説パネルが、その建設の経緯を伝えています。
植物コレクション
ここは学術的なコレクションではありません。ミッション・ストリート・パークス・コンサーバンシーが、セイラム市公園局と協力して、ヴィクトリア朝の温室でよく見られた植物の一群を育てています。参照した資料には一覧が載っていませんが、ある旅行ガイドはサボテンなどの外来の植物に触れています。1977~1978年にすべて取り替えられた木製の棚は、2020年のパンデミックで温室が閉まっていた間に修理され、ボランティアたちは毎週、植物の世話を続けました。
屋外では、コンサバトリー・ガーデンが、建物を混植の花壇で包んでいます。北側では、サリー・ブッシュ(Sally Bush)のかつてのレイズドベッドが、エスパリエ仕立てのリンゴとブルーベリーを囲む、細かな小道の網の目になっています。これらは、1960年代に市が開いていた剪定教室のために植えられたものです。南側には日陰の花壇があり、春にいちばんの見ごろを迎えます。ブッシュ・ハウスの車道沿いにある、生け垣に囲まれた小さな花壇には、オレゴン耐寒植物協会(Hardy Plant Society of Oregon)の資金による暖色系の花壇があり、7月には Monarda、Agastache、Kniphofia、Helenium にハチドリ、マルハナバチ、チョウが集まります。
見学案内
温室は、セイラム中心部のすぐ南にある90.5エーカー(36.6 ha)の市立公園、ブッシュズ・パスチャー・パークの中にあります。ブッシュ・ハウスの東側、ブッシュ・ストリートSEの突き当たりにある駐車場の近くで、入場は無料です。温室そのものの見学は短時間で済み、当時の壁紙と調度を今も保つ邸宅博物館、ブッシュ・バーン・アート・センター、1955年から植えられてきた市営のバラ園と組み合わせるのがおすすめです。バラ園の「Tartar Old Rose Collection」は、エリザベス・ロード(Elizabeth Lord)とイーディス・シュライバー(Edith Schryver)が設計したもので、100を超える種と栽培品種の古いバラが揃っています。3月上旬から6月にかけては、約130品種のあるシャクナゲの丘が見ごろを迎え、夏にはバラが主役になります。
44.93° N, 123.04° W
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出典 (10)
- missionstreetparks.org/completed/
- missionstreetparks.org/places/
- oregonencyclopedia.org/articles/bush_s_pasture_park_and_conservatory_salem_/
- npgallery.nps.gov/pdfhost/docs/NRHP/Text/74001700.pdf
- salemart.org/bushs-pasture-park/
- missionstreetparks.org/what-a-year/
- missionstreetparks.org/a-new-blast-of-color-for-the-park/
- missionstreetparks.org/salem-reporter-profiles-mspc/
- travelawaits.com/2681003/best-gardens-near-salem-oregon/
- openstreetmap.org/way/1214449136
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