🇺🇸アメリカ合衆国·一般公開

リンネアン・ハウス(ミズーリ植物園)

ミズーリ州セントルイス

リンネアン・ハウス(ミズーリ植物園), ミズーリ州セントルイス
写真 : hakkun — CC BY-SA 3.0

2026年9月時点で出典を確認済み

「アメリカ合衆国で連続して運営されている最古の展示温室で、ツバキに捧げられています。」
年代
1882
建築家
ジョージ・I・バーネット
様式
ヴィクトリア朝のイタリア風オランジェリー
状況
運営中

建築家ジョージ・I・バーネットが1882年に、植物園の創設者ヘンリー・ショーの私的なオランジェリーとして設計したリンネアン・ハウスは、ミシシッピ川より西で連続して使われている最古の温室とされています。1930年代の終わりにツバキのコレクションを主に収めるよう改装され、今もそれを所蔵しています。大きなガラスの開口が穿たれた古典主義の石造のファサードは、同じ植物園を象徴するジオデシック・ドームである近くのクリマトロンの近代性と対照をなしています。19世紀の歴史的な温室から20世紀の未来的な構造物にまたがる、ミズーリ植物園の建築の連続性を示しています。

見学の計画

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詳細解説 読了目安:約1分

歴史

ミズーリ植物園は、1819年にセントルイスに移り住んだイギリス出身の移民ヘンリー・ショー(Henry Shaw)によって創設されました。工事は1855年に始まり、1859年に開園し、地元ではまもなく「ショーズ・ガーデン」と呼ばれるようになりました。1882年にショーは、建築家ジョージ・I・バーネット(George I. Barnett)の設計によるオランジェリーを加えました。バーネットは同じころ、近くのタワー・グローブ公園にも、パームハウスとプラントハウスという2つの温室を設計しています。建物には、二名法を確立したスウェーデンの博物学者カール・リンネ(Carl Linnaeus)の名が付けられ、1883年には、リンネ、トーマス・ナットール(Thomas Nuttall)、エイサ・グレイ(Asa Gray)の大理石の胸像がファサードに据えられました。これらが植物園のコレクションで最初の彫刻です。

当初は柑橘類など霜に弱い植物を冬越しさせるための建物でしたが、探検によって新しい植物が手に入るようになると、やがて異国の種を見せる場へと変わりました。ショーは1889年に亡くなっています。ツバキが加わったのは20世紀のことで、植物園はツバキのコレクションを1920年代からとしていますが、建物がツバキを中心とする温室に改装されたのは1930年代末とする資料もあります。

植物園内で、ショーの存命中から残る温室はこれだけです。同園は、アメリカ合衆国で連続して運営されている最古の展示温室と紹介しています。植物園は1971年に国家歴史登録財に登録され、1976年には国定歴史建造物に指定されました。近年、内部は「ゲートウェイ・トゥ・ザ・ガーデン」キャンペーンの一環として改装され、このキャンペーンではジャック・C・テイラー・ビジターセンターも新設されました。

リンネアン・ハウス(ミズーリ植物園), ミズーリ州セントルイス — photo 1
Swekosky, William G., 1895-1964 — Public domain
リンネアン・ハウス(ミズーリ植物園), ミズーリ州セントルイス — Encephalartos princeps in the Climatron at the Missouri Botanical Garden,USA
Encephalartos princeps in the Climatron at the Missouri Botanical Garden,USA · KATHERINE WAGNER-REISS — CC BY-SA 4.0

建築と構造

リンネアン・ハウスは19世紀後半のヴィクトリア朝のオランジェリーで、広いガラス面を持つ煉瓦造の建物です。冬の光を取り込むため、正面を南に向けています。その南側のファサードには、リンネ、ナットール、グレイの3つの大理石の胸像が1883年から置かれており、このパビリオンに学術的な雰囲気を与えています。

「ゲートウェイ・トゥ・ザ・ガーデン」キャンペーンで行われた内部の改装では、北側の壁につる性植物用のトレリスが加えられたほか、ヴィクトリア朝の鉄細工を手本にした、歴史的に重要な植物を描く植物画の壁面パネル、特注のウォーディアン・ケース(ウォードの箱)、新しい展示ケースが設けられました。展示ケースには、1882年当時の植物採集の世界に関わる品々と、現在の植物園の探検調査で得られた資料が並べられています。遠方から運ばれた植物を守るというオランジェリー本来の役割へのオマージュです。

リンネアン・ハウス(ミズーリ植物園), ミズーリ州セントルイス — Tropische Vegetation im Climatron
Tropische Vegetation im Climatron · Rudolphu — CC BY-SA 4.0
リンネアン・ハウス(ミズーリ植物園), ミズーリ州セントルイス — Freycinetia multiflora , cultivated, Climatron, Missouri Botanical Garden, St. Louis…
Freycinetia multiflora , cultivated, Climatron, Missouri Botanical Garden, St. Louis, Missouri, USA · Katja Schulz — CC BY 2.0

植物コレクション

この温室は、亜熱帯アジア原産のツバキでよく知られています。コレクションでは、植物園の保全活動に関わる種に重点が置かれ、開花は冬から早春にかけてがピークです。この時期は、屋外でほかに咲く花がほとんどありません。

この中心となるツバキのまわりには、熱帯果樹、ヤシ、ソテツ類、シダ、多肉植物、サボテンが植えられています。北側の壁のトレリスはつる性植物で覆われ、ウォードの箱は、19世紀に生きた植物がどのように運ばれたかを思い起こさせます。

見学案内

リンネアン・ハウスは、ミズーリ植物園の展示温室のひとつで、同園を象徴するジオデシック・ドームのクリマトロンと並んでいます。訪れるのに最もよい時期は冬の終わりから早春で、屋外の庭園がまだ休眠している間に、ツバキが花を咲かせています。温室そのものは短時間で見学でき、クリマトロンや、1859年に創設され現在は国定歴史建造物となっている植物園のほかの場所を回る見学にも無理なく組み込めます。南側のファサードにある胸像は、中に入る前にぜひ足を止めて見てください。

インタラクティブな地球儀で見る

38.62° N, 90.26° W

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出典 (5)

  1. missouribotanicalgarden.org/gardens-gardening/our-garden/gardens-conservatories/conservato
  2. missouribotanicalgarden.org/gardens-gardening/our-garden/gardens-conservatories/conservato
  3. missouribotanicalgarden.org/about/who-we-are/our-history
  4. en.wikipedia.org/wiki/Missouri_Botanical_Garden
  5. openstreetmap.org/way/126752356
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