ディミトリエ・ブルンザ植物園の展示温室(セラ・デ・エクスポジツィエ)
ブカレスト

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1973~1976年
- 様式
- 高さ18 mの中央パビリオンを持つ、ガラス張りの展示温室群
- 規模
- 8区画で2,500 m²
- 状況
- 一般公開中
ブカレスト大学の植物園に1973年から1976年に建てられたこの展示温室群は、1976年に一般公開を終えた1891年のセラ・ヴェケ(旧温室)を引き継ぎました。2,500 m²は、生物地理、分類、美観、実用の観点から配置された8つの区画に分かれています。高さ18 mの中央パビリオンの下のヤシ、ブロメリア、サボテン、多肉植物、熱帯の水生植物、柑橘、熱帯のシダ、ラン。植物園は、ここに熱帯、亜熱帯、赤道地域の約680の分類群を掲載しています。
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歴史
ブカレストの植物園は、カロル・ダヴィラ(Carol Davila)の発案により、1860年に医学部の近くに創設されました。その年の11月5日にアレクサンドル・ヨアン・クザ公(Prince Alexandru Ioan Cuza)が署名した布告に基づくもので、初代園長は植物学者のウルリヒ・ホフマン(Ulrich Hoffmann)でした。1884年には、植物学者のディミトリエ・ブルンザ(Dimitrie Brândză)とベルギー人造園家のルイ・フックス(Louis Fuchs)が整備したコトロチェニ地区へ移り、リエージュの温室をモデルにした最初の温室セラ・ヴェケ(旧温室、Sera Veche)が完成したのち、1891年に一般公開されました。
この760 m²の温室は、ほぼ1世紀のあいだ、庭園で唯一の暖地植物の展示施設でした。1944年4月4日の爆撃ですべてのガラスが割れ、給水設備も壊れました。1973年から1976年にかけて、庭園を運営するブカレスト大学が、はるかに大きな新しい展示温室群を建てました。1976年の開館は、セラ・ヴェケが一般公開を終えた時期と重なります。旧温室は学生のための栽培・教育用の温室となり、そのパビリオンのひとつは2011年に修復されました。
それ以来、展示温室(Sera de expoziție)が庭園の主要な屋内の見せ場となっています。英語版ウィキペディアによれば、庭園は現在18.2 haを占め、10,000を超える種があります。


建築と構造
施設群は2,500 m²で、8つの独立したガラス張りの区画からなり、区画ごとに特定の種類の植生に合わせて整えられています。最も高いのは中央のパビリオンで、高さは18 mに達し、大型の植物を収めています。ヤシ科の植物には10 mを超えるものもあり、ほかにバナナやイチジクがあります。
そのほかの区画はこれを囲んで配置されています。庭園の説明によれば、植物は生物地理、分類、美観、実用の基準で配されています。生息環境ごとに空間を整えたことで、大きく異なる条件が同じ屋根の下に収まります。シダや熱帯水生植物の部屋の湿った空気から、サボテンや多肉植物に必要な乾いた空気まで、さまざまです。
規模では、この施設群は隣のセラ・ヴェケ(760 m²)の3倍以上あり、展示温室としての役目を引き継ぎました。参照した資料のいずれにも、設計者や施工者の名は挙がっていません。


植物コレクション
庭園のウェブサイトは、熱帯、亜熱帯、赤道帯の約680の分類群を数えています。一方、ルーマニア語版ウィキペディアは、アフリカ、インド、インドネシア、南アメリカの約3,000種としており、この食い違いを資料は説明していません。
中央のパームハウスには、ヤシ、バナナ、イチジクがあります。続いて、中央アメリカと南アメリカの着生のブロメリア(Aechmea、Billbergia、Neoregelia)、南北アメリカとメキシコのサボテン、多肉植物(Aloe、Haworthia、Lithops、Sempervivum)、そして Nymphaea のスイレンや Pandanus を含む熱帯の水生植物が並びます。亜熱帯の部屋では、レモン、オレンジ、グレープフルーツ、タンジェリン、キンカンの柑橘類のコレクションが見られます。Asplenium や Nephrolepis といった熱帯のシダがソテツ類(Cycas revoluta を含む)とともに育ち、最後の区画はランにあてられ、Cattleya、Phalaenopsis、バニラがあります。

見学案内
温室は、コトロチェニ地区にあるディミトリエ・ブルンザ植物園の中にあり、植物園は通年で開いています。8つの区画を歩いて回るのに約1時間かかります。約100 m離れた修復済みのセラ・ヴェケのパビリオンや、バラ園、イタリア式庭園、歴史的庭園、薬用植物園、針葉樹の丘など、庭園の屋外12区画へ足を延ばすこともできます。冬は温室がこの敷地の植物学的な見どころの大半を担い、春と夏は屋内と屋外を組み合わせた訪問に向いています。
44.44° N, 26.06° E
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