🇷🇴ルーマニア·一般公開

セラ・ヴェケ(ディミトリエ・ブレンザ植物園)

ブカレスト

セラ・ヴェケ(ディミトリエ・ブレンザ植物園), ブカレスト
写真 : Joe Mabel — CC BY-SA 4.0

2026年9月時点で出典を確認済み

「リエージュの温室をモデルに1889~1891年に建てられ、中央には樹齢120年を超えるポドカルプス・ネリイフォリウスが育っています。」
年代
1889~1891年
建築家
ルイ・フックス
様式
金属とガラス、リエージュ植物園の温室をモデルとする
規模
約760 m²
状況
2011年に改修された中央パビリオンのみ一般公開

造園家ルイ・フックスの指揮で1889年から1891年に建てられたブカレスト大学植物園のセラ・ヴェケ(「古い温室」)は、約760 m² の広さで、リエージュ植物園の温室をモデルにしています。1976年まで、各区画には熱帯、地中海、多肉植物、ブロメリアのコレクションが展示されていました。1944年4月4日の爆撃ですべてのガラスを失い、その後35年間にわたって一般公開が閉ざされましたが、中央パビリオンを改修して2011年11月に再開し、樹齢120年を超えるポドカルプス・ネリイフォリウス(Podocarpus neriifolius)が育っています。建物のそれ以外の部分は、今も修復を待っています。

見学の計画

アフィリエイトリンクです。Verrière 経由で予約すると、追加料金なしで、当サイトの調査費用の一部になります。

詳細解説 読了目安:約1分

歴史

ブカレスト植物園は1860年、医学薬学部とともに、カロル・ダヴィラ(Carol Davila)博士の発案で創設されました。11月5日に署名されたアレクサンドル・ヨアン・クザ公(Alexandru Ioan Cuza)の布告によるもので、当時の広さはコトロチェニ通りの左側の7 haでした。1874年に、大学の向かいにあるヴァシレ・シュツ宮殿(Vasile Șuțu)の敷地へ移り、ディミトリエ・ブレンザ(Dimitrie Brândză)のもとで大学に加わります。ブレンザは1884年、2月28日付の政令第659号により、新しい用地と資金を得ました。この計画には、リエージュ植物園の温室をモデルにした最初の温室が含まれていました。

温室は、B365 によれば、ブレンザとの友情のおかげで、ルイ・フックス(Louis Fuchs)の指揮のもと1889年から1891年に建てられました。第一次世界大戦も乗り越えましたが、この時期には燃料不足がコレクションを痛め、マッケンゼン(Mackensen)の部隊が2年間、庭園に野営しました。1944年4月4日、連合軍の空襲で、大学によれば庭園に96発の爆弾が落とされ(B365 によれば94発)、そのうち4発が温室の近くに落ちて、すべてのガラスを砕き、水道管を破壊しました。植物学者のアウレリアン・ヴラデスク(Aurelian Vlădescu)は、植物標本室を守ろうとして命を落としました。

1976年まで展示用の温室として使われていましたが、その後、1973~1976年の新しい複合施設に取って代わられ、栽培用にだけ残されました。2008~2014年に公的資金、スイスの拠出、アルファ銀行(Alpha Bank)の支援で行われた工事により、中央パビリオンと暖房用サブステーションが改修され、パビリオンは温室の120周年にあたる2011年11月に再開しました。2022年の時点でも、庭園の運営側は建物の残りの部分のための資金を探していました。

セラ・ヴェケ(ディミトリエ・ブレンザ植物園), ブカレスト — Bucharest Botanical Garden old greenhouse exterior
Bucharest Botanical Garden old greenhouse exterior · Whitepixels — CC0
セラ・ヴェケ(ディミトリエ・ブレンザ植物園), ブカレスト — Greenhouses, Bucharest Botanical Garden.
Greenhouses, Bucharest Botanical Garden. · Joe Mabel — CC BY-SA 4.0

建築と構造

セラ・ヴェケは約760 m²の広さです。大学は、金属とガラスの芸術的な結びつきと、リエージュの温室に近い建築だと説明しており、B365 はこれをヴィクトリア朝様式に分類しています。B365 によれば、リエージュの温室は第二次世界大戦の爆撃で完全に破壊されたため、ブカレストの温室がこのモデルの唯一の生き残りということになります。庭園の園長は、これを市内に今も残る最古の温室と呼んでいます。

建物は、異なるコレクションと気候に合わせて設計された区画に分かれています。熱帯・亜熱帯の植物、地中海の植物、多肉植物、ブロメリア、繁殖用の温室です。中央パビリオンと暖房用サブステーションだけが改修され、ほかの区画はコレクションの維持、展示用の温室に出す植物の増殖、教育・研究用の材料の供給に使われています。次の段階に向けて、実現可能性調査と技術設計が用意されました。庭園は指定された歴史的建造物群であるため、大規模な介入には文化省の承認が必要で、当面は割れたガラスの交換と小さな修理だけが行われてきました。

セラ・ヴェケ(ディミトリエ・ブレンザ植物園), ブカレスト — Bucharest Botanical Garden old greenhouse interior
Bucharest Botanical Garden old greenhouse interior · Whitepixels — CC0
セラ・ヴェケ(ディミトリエ・ブレンザ植物園), ブカレスト — セラ・ヴェケ(ディミトリエ・ブレンザ植物園) — 4枚目
セラ・ヴェケ(ディミトリエ・ブレンザ植物園) — 4枚目 · Whitepixels — CC0

植物コレクション

修復されたパビリオンは、ブカレストの真ん中にある熱帯林の断片として構想され、生物学を学ぶ学生のための生きた教材も兼ねています。再開時には約100種があり、2012年に公表された一覧には、イチジク類(ベンガルボダイジュ Ficus benghalensis、インドボダイジュ Ficus religiosa、オオイタビ Ficus pumila)、ヤシ類(ココヤシ Cocos nucifera、サトウヤシ Arenga pinnata、ナツメヤシ Phoenix dactylifera、カンノンチク Rhapis excelsa、アレカヤシ Dypsis lutescens)、ソテツ(Cycas revoluta)、バナナ、ゴクラクチョウカ(Strelitzia reginae)、モンステラ(Monstera deliciosa)、数種のフィロデンドロンとアンスリウム、ランの Cymbidium aloifolium、パッションフルーツ(Passiflora edulis)、トックリキワタ(Ceiba speciosa)、ジャカランダ(Jacaranda mimosifolia)、リュウケツジュ(Dracaena draco)、そして Adiantum raddianum や Blechnum gibbum などのシダが含まれます。

パビリオンの中央にある目玉は、アジア原産の広葉の針葉樹 Podocarpus neriifolius で、樹齢は120年を超え、20世紀初頭にはすでに来園者が見ることができ、ほかの100年を超える植物に囲まれています。記録が1944年に焼失したため、かつてのヤシやラン、温室に沿って並んでいたユッカを伝えるのは、数枚の写真だけです。

見学案内

セラ・ヴェケは、ブカレスト大学のディミトリエ・ブレンザ植物園の中、コトロチェニ通り沿いにあります。見学できるのは中央パビリオンだけで、開館時間は庭園より限られています。短い見学は、隣にある展示用の温室群(1973~1976年、外来植物にあてられた2,500 m²超)や、1978年に開館し生態学的な配列で構成された新しい植物学博物館と組み合わせられます。

園内では、1935年にオクタヴ・ドイチェスク(Octav Doicescu)が設計したイタリア式庭園に、1900年ごろに植えられた栗の並木が残っており、同じ建築家によるレストランは補強と修復が行われています。

インタラクティブな地球儀で見る

44.44° N, 26.06° E

この温室の良い写真をお持ちですか? このページ用に提案する →

出典 (5)

  1. gradina-botanica.unibuc.ro/organizare/sera-veche
  2. gradina-botanica.unibuc.ro/despre-noi/istoric
  3. b365.ro/in-bucuresti-avem-o-sera-unica-in-lume-in-care-prospera-plante-trecute-de-suta-de-
  4. greatnews.ro/sera-tropicala-de-la-gradina-botanica-din-bucuresti-lista-completa-a-plantelo
  5. openstreetmap.org/way/23557199
見学の計画

アフィリエイトリンクです。Verrière 経由で予約すると、追加料金なしで、当サイトの調査費用の一部になります。