グリーンウェイ・ウォールド・ガーデンのモモ温室とブドウ温室
イングランド、デヴォン州ブリクサム近郊のガルムトン、グリーンウェイ

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 壁に囲まれた庭は1791年から1839年の間に整備、モモ温室は19世紀後半
- 様式
- 壁に寄せて建てられた菜園用の温室:半円形の金属の骨組みをもつモモ温室と、煉瓦と木材でできた暖房付きのブドウ温室
- 規模
- モモ温室は長さ120フィート(約36 m)、ブドウ温室は14 m×4 m(デヴォン歴史環境記録による)
- 状況
- 一般公開中(ナショナル・トラストの領地)。温室の中に入れるかどうかは、資料に記載がありません
ダート川沿いにあるアガサ・クリスティーのかつての休暇用の家で、現在はナショナル・トラストが所有するグリーンウェイの壁に囲まれた庭には、菜園用の温室がいくつか残っています。北の庭では、19世紀後半に建てられた長さ120フィート(約36 m)のモモ温室が、モモを誘引した半円形の金属の骨組みを今に伝えており、モモ、アンズ、ネクタリンが育てられています。南の庭では、デヴォン歴史環境記録が19世紀初めのものとする暖房付きの建物、ブドウ温室を、ナショナル・トラストが修復しました。領地全体が公園・庭園登録簿(グレードII)に登録されています。
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歴史
グリーンウェイの壁に囲まれた庭は、エルトン家のために造られました。エドワード・エルトン(Edward Elton)が1791年にこの領地を購入しました。公園・庭園登録簿(Register of Parks and Gardens)は、家の東にあった以前の囲い地に代わるこの菜園の造成を1791年から1832年の時期とし、デヴォン歴史環境記録(Devon Historic Environment Record)は1791年から1839年の範囲を挙げています。1791年の領地地図では、壁に囲まれた庭は別の場所に描かれており、1839年の十分の一税地図(tithe map)には現在の場所に描かれています。1832年の売却明細書(sale particulars)には、すでに広い壁に囲まれた庭と温室への言及があります。
1839年の地図は、庭が現在の配置になっていることを示していますが、南側の区画にある加温式の温室(ストーブ・ハウス)は描かれていません。登録簿によると、これはその直後に建てられ、1865年の陸地測量部(Ordnance Survey)の地図に現れます。この時期は、コーンウォールの銅鉱業の大実業家リチャード・ハーヴェイ(Richard Harvey)の時代にあたり、Wikipedia は彼が2棟の新しい温室を建てたとしていますが、その場所は示していません。1882年の売却カタログは、北の庭を「小さな壁に囲まれた庭」とし、新しく建てられた果樹温室(オーチャード・ハウス)があると記しています。南の庭は、煙道(フルー)で暖められた長さ約65フィートの2室のブドウ温室を含む、壁に囲まれた広い果樹園と記されています。モモ温室は、1901年の『ザ・ガーデン』(The Garden)に記述があります。
アガサ・クリスティー(Agatha Christie)は1938年にグリーンウェイを購入しました。1947年には、壁に囲まれた庭に商業用の苗木園が設けられ、娘婿が運営しました。領地は2000年4月にナショナル・トラスト(National Trust)に移りました(一部は私有のままです)。ブドウ温室は2011年に建物調査と考古学的評価の対象となり、デヴォンの記録によると、ナショナル・トラストによって修復されましたが、参照した資料には正確な日付がありません。


建築と構造
菜園は、家のおよそ20 m北にあります。煉瓦と石の囲いが、東西に走る壁によって大きさの異なる二つの区画に分けられており、記録は小さい方を北の庭、もう一方を南の庭と呼んでいます。北の区画について、登録簿は、中央に建つ19世紀半ばに由来する独立式の温室、さらに東にある20世紀初めの温室、そして北の壁に寄せて建つ19世紀後半のモモ温室を記しています。モモ温室の半円形の金属の骨組みは、モモを誘引するのに使われました。ナショナル・トラストは、その長さを120フィートとしています。南の壁に寄せた石造りの片流れの小屋には、壁の反対側にあるブドウ温室を暖めるストーブが収められていました。
南の区画について、登録簿は、煉瓦と木材でできた温室(ストーブ・ハウス)を記しています。東西の端は湾曲しており、植栽用の花壇とスレート敷きの床があります。北の壁は暖められ、煙道が、高くした棚の下で外壁に沿って巡っています。デヴォンの記録は、その庭の北の壁に寄せて建てられた14 m×4 mの長方形の温室を「ザ・ヴィネリー」(The Vinery)の名で挙げていますが、それが同じ建物だとは明言していません。登録簿はこれを19世紀初めのものとしながら、1839年の地図にはなく、1865年の地図にはあると付記しています。
植物コレクション
ナショナル・トラストによると、モモ温室ではモモ、アンズ、ネクタリンが数品種育てられ、領地のカフェの季節のレシピに使われています。北の庭では、ガラスの下で熟す果実と並んで、グリーンウェイの花の装飾のために育てられる切り花の花壇があり、ボランティアが世話をしています。温室の東には、登録簿が古いイチジクの木を記しており、1901年にはそれがスタンダード仕立ての木々の一群の一部をなしていました。
南の庭のブドウ温室は、当初のブドウ用の穴(vine holes)を残しており、中東とアガサ・クリスティーの旅に着想を得た乾燥地の景観として整えられています。夏にはブドウでいっぱいになります。壁に囲まれた庭の裏手にあるサマー・ローン(夏の芝生)には、この小説家が好んだ花の一つであるダリアが植えられ、秋の深まりまで咲きます。
見学案内
壁に囲まれた庭は、家のすぐ北にあり、庭園の順路上にあります。ナショナル・トラストは、ブドウ温室がブドウでいっぱいになる夏の見どころとして紹介しており、サマー・ローンのダリアはその後に続きます。同トラストのページは、モモ温室とブドウ温室を散策の立ち寄り先として紹介していますが、来訪者が温室の中に入れるかどうかは書かれていません。現地で確かめるとよいでしょう。
見学は、壁に囲まれた庭の裏手にあるシダ園(Fernery)、ダート川を見渡すトップ・ガーデン、小説『死者のあやまち』(Dead Man's Folly)の筋書きに登場する砲台(Battery)と舟小屋(Boathouse)、そして邸宅そのものと組み合わせることができます。車で来る場合は駐車場の予約が必要ですが、見学そのものに予約は要りません。
50.38° N, 3.59° W
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出典 (7)
- nationaltrust.org.uk/visit/devon/greenway/visiting-the-garden-at-greenway
- nationaltrust.org.uk/visit/devon/greenway
- historicengland.org.uk/listing/the-list/list-entry/1001686
- historicengland.org.uk/listing/heritage-gateway/results/record/c39bc47e-3b72-4a06-9863-681
- historicengland.org.uk/listing/heritage-gateway/results/record/c39bc47e-3b72-4a06-9863-681
- en.wikipedia.org/wiki/Greenway_Estate
- openstreetmap.org/way/221586716
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