AJCボース・インド植物園の大パームハウスとサボテン温室
シブプル、ハウラー、西ベンガル州

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 19世紀半ば・サボテン温室:1987年
- 様式
- ドームを戴く鉄骨のパームハウス、五角形の温室(サボテン温室)
- 状況
- 一般公開中
コルカタ近郊ハウラーの植物園は、ロバート・カイド中佐の発案で1787年に創設されました。19世紀半ばにヤシと日陰を好む植物のために建てられた大パームハウスは、ドームを戴く鉄の構造で、つる植物に覆われて日陰になっており、ドームの下には1894年に植えられたオオミヤシが育っています。1987年の植物園の200周年に建てられた五角形の温室、サボテン温室には、100種を超える多肉植物があります。現在、この植物園はインド植物調査局が運営しています。
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歴史
この植物園は、1786年にロバート・カイド(Robert Kyd)中佐が行った提案から始まりました。翌年、シャリマール(Shalimar)にある彼の私邸の庭の下手に約310エーカーを整備する許可が出ました。1793年に亡くなるまで名誉園長を務めたカイドの後任には、カタログ『ホルトゥス・ベンガレンシス』(Hortus Bengalensis、1814年)の著者ウィリアム・ロクスバラ(William Roxburgh、1793~1815年)や、1817年から1846年まで在職したナサニエル・ウォーリッチ(Nathaniel Wallich)がいます。
その後、2度のサイクロンがこの地を荒らしました。1864年には水位が場所によって8フィート近くまで上がり、2隻の船が庭に取り残されました。1867年には別の嵐が、生き残っていた木のうち750本以上をなぎ倒しました。1871年から1897年まで園長を務めたジョージ・キング(George King)が、庭を再建しました。彼は地面をかさ上げし、配管と蒸気ポンプでガンジス川とつながる24の湖をつくり、道と園路を整え、古い竹の構造物を大きな鉄製のものに置き換えました。植物園自身の説明は、大パームハウスを19世紀半ばのものとしており、オオミヤシは1894年にそこへ植えられました。
1987年には、植物園の200周年を記念してサボテン温室が建てられました。キングが1890年に創設したインド植物調査局に属するこの機関は、2009年6月24日から、科学者ジャガディッシュ・チャンドラ・ボース(Jagadish Chandra Bose)の名を冠しています。

建築と構造
大パームハウスは、全25区画ある植物園の第XVII区画にあります。ドームを戴く鉄の構造は遮光ハウスの役目を果たしています。骨組みに這わせたつる植物が、内部で育つヤシや日陰を好む植物の上で光を和らげ、植物園が熱帯雨林になぞらえる雰囲気をつくっています。建物の中心、ドームの真下は、オオミヤシのために空けられています。参照した資料には、正確な建設年も、設計者の名も、寸法も記されていません。
第22区画にあるサボテン温室は、まったく異なる方針に立っています。五角形の平面をもつ独立したガラス温室で、1987年に建てられました。2棟とも、19世紀末にジョージ・キングが作り変えた景観の中にあり、そこには互いにつながった湖、道、園路があります。
植物コレクション
パームハウスのドームの下には、オオミヤシ(Lodoicea maldivica)が育っています。セーシェル原産のヤシで、1894年にここに導入され、植えられました。そのまわりには、絶滅のおそれのあるヤシが集められています。Areca nagensis、Arenga engleri、Bentinckia nicobarica、Licuala peltata、Livistona jenkinsiana、Orbignya cohune、Rhopaloblaste augusta などで、つる性のラタンである Calamus andamanicus と、シマオオタニワタリ(Asplenium nidus)もあります。
サボテン温室には、10の科にわたる100種を超える多肉植物が集められ、その中には希少な種もあります。これらのコレクションは、1987年以降に植物園がたどってきた方針を映しています。西ガーツ山脈と東ガーツ山脈、インド北東部、アンダマン・ニコバル諸島を中心とする、希少で絶滅のおそれのある在来種を優先するというものです。
見学案内
約110 haの植物園は、ハウラー市のシブプルにあります。パームハウスとサボテン温室は、この場所のほかの見どころと組み合わせて訪れられます。周囲が330 mを超えるグレート・バニヤン(Great Banyan)、オオオニバス(Victoria amazonica)、1795年にその樹種が導入されたことに始まるマホガニー並木、バオバブ、Amherstia nobilis です。樹木園(arboretum)、マツ園(pinetum)、ヤシ園(palmetum)、竹園(bambusetum)、ラン園(orchidarium)といった専門の区画が散策を広げてくれ、2棟の温室は約500 m離れています。
22.56° N, 88.29° E
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