グローバル・フローラ温室(ウェルズリー大学マーガレット・C・ファーガソン温室)
マサチューセッツ州ウェルズリー
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2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 2019
- 建築家
- ケネディ&ヴィオリッチ・アーキテクチャー
- 様式
- ETFEクッションの屋根をかけた、低エネルギーの現代的な温室
- 規模
- 約560 m²(6,000平方フィート)
- 状況
- 一般公開中、入場無料
ウェルズリー大学は、植物学者マーガレット・C・ファーガソンが設計した温室がキャンパスに完成した1925年から、ガラス室で植物を育ててきました。その後継のグローバル・フローラは、ケネディ&ヴィオリッチ・アーキテクチャーが気候エンジニアリングのトランスソーラーとともに設計し、2019年に完成しました。ETFEクッションの屋根を持ち、乾燥、温帯、湿潤のバイオームが、空気と熱の受動的なやりとりで互いを支え合い、ネットゼロのエネルギーと水を目標に設計されています。内部では1,000を超える品種の植物が育ち、その中には大学の創設者から贈られたツバキがあり、入場は無料です。
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歴史
ウェルズリー大学の温室は、創設者ヘンリー・デュラント(Henry Durant)の植物への関心から生まれました。デュラントは自分の植物コレクションを持ち、学生にも開放していました。1920年に理事会はキャンパスの22エーカーを植物園として確保し、温室は1925年に完成しました。設計したのは、数十年にわたって植物学の教員を務め、1930年にアメリカ植物学会(Botanical Society of America)で女性として初めて会長に就いたマーガレット・C・ファーガソン(Margaret C. Ferguson)で、この複合施設は今もその名を冠しています。彼女が望んだのは、厳密な科学に打ち込みながら、だれにとっても関心の的となる学科でした。
2010年の時点で、この温室群はガラスの下に約7,490平方フィートを有し、砂漠、熱帯、暖温帯の植物、ベゴニア、水生植物、隠花植物のための温室に分かれ、さらに学生と教員専用の繁殖・研究用温室がありました。科学からブックアートまで、あらゆる分野にまたがる教育に利用されていました。
現在の温室「グローバル・フローラ(Global Flora)」は、持続可能な後継として構想され、2017年に北米のラファージュホルシム・アワード(LafargeHolcim Award)の銅賞を受けました。この植物園に関するウィキペディアの記事によれば、元の温室は2018年にそのために取り壊されましたが、トランスソーラー(Transsolar)は、歴史的な構造が研究と教育の拠点に生まれ変わったと説明しています。グローバル・フローラは2019年に完成し(トランスソーラーのプロジェクトシートでは2020年)、隣接するサイエンス・センターの工事が2021年に終わると、まず大学関係者に向けて再開しました。大学は、一般への再開を2022年11月と発表しています。
建築と構造
グローバル・フローラは、ケネディ&ヴィオリッチ・アーキテクチャー(Kennedy & Violich Architecture)が設計しました。気候エンジニアリングはトランスソーラー、ランドスケープ建築はアンドロポゴン(Andropogon)で、エンジニアリングの協力会社にはバロ・ハッポルド(Buro Happold)が加わっています。面積は約6,000平方フィート(560 m²)で、サイエンス・センターの北東側に寄り添って建っています。屋根はガラスではなく、ETFEのクッションでできています。ホルシム財団(Holcim Foundation)は、その重さが同面積の断熱ガラスの約3%だと指摘し、トランスソーラーは、このフィルムが紫外線を透過し、費用も安いと付け加えています。
建物は乾燥、温帯、湿潤の3つのバイオームで構成され、空気と熱の受動的なやりとりを通じて互いに支え合っています。南ファサードと棟に沿ったモーター制御の開閉窓が自然換気をもたらし、北壁の質量が熱を蓄え、天井のファンが空気を動かし続け、可動式の内部ブラインドが日陰をつくり、温室はキャンパスの暖房ネットワークにつながっています。雨水管理は水のネットゼロ戦略の一部で、双方向のプラットフォームが、空気、水、土壌、エネルギーのリアルタイムのデータを表示します。内部には、内包エネルギーを低く抑えるために、キャンパスで再利用された石積みと石材、地域産の木材が選ばれました。
植物コレクション
グローバル・フローラには1,000を超える植物の品種があり、乾燥、温帯、湿潤のバイオームごとに気候別に配置されて、植物の形の多様性が重視されています。最古参の住人は、デュラントのツバキ(Durant Camellia)です。ヘンリー・デュラントが個人のコレクションから大学に贈った4本のツバキのひとつで、うち2本は1914年のカレッジ・ホールの火災で焼け、3本目はいつか分からない時期に温室から撤去されました。生き残った1本は、2010年の時点で少なくとも樹齢130年でした。斑入りの赤い花の模様はウイルスによるもので、まったく同じ花は二つとありません。いまは複合施設内の季節のパビリオンにあります。
以前の温室も、すでにボストン地域でガラス室内の植物が最も多様なコレクションを持つと言われていました。2010年には約600種があり、マダガスカル産のダーウィンのラン、塊根植物、世界各地で食用や薬用に使われる種などがありました。
見学案内
グローバル・フローラはウェルズリー大学のキャンパス内、サイエンス・センターの北東側に寄り添って建ち、ウェルズリー大学植物園(Wellesley College Botanic Gardens)の一部をなしています。入場は無料で、学生が案内するガイドツアーが開園時間中に定期的に行われ、団体は見学を予約できます。温室はこぢんまりとしているので、3つのバイオームを歩いてまわるには、通常1時間もあれば足ります。冬は訪問にとくに向いていて、湿潤なバイオームが、ニューイングランドの寒さと対照をなします。同じキャンパス内にある屋外の植物園と、大学のデイヴィス美術館(Davis Museum)も、見学に加えるとよいでしょう。
42.29° N, 71.30° W
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出典 (6)
- wellesley.edu/about-us/offices-departments/wellesley-college-botanic-gardens
- holcimfoundation.org/projects/global-flora
- transsolar.com/projects/wellesley-global-flora-greenhauses-ferguson
- en.wikipedia.org/wiki/Wellesley_College_Botanic_Gardens
- www1.wellesley.edu/sites/default/files/assets/departments/wcbg/files/Ferguson%20Greenhouse
- wellesley.edu/news/cultivating-community-in-the-botanic-gardens
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