チューリッヒ市立苗圃(Stadtgärtnerei)の展示温室群(Schauhäuser):パルメンハウス、トロペンハウス、ズプトロペンハウス
チューリッヒ州チューリッヒ(アルビスリーデン)
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2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1938~1941年・1961年に改造・2014年に改修
- 建築家
- ハインリヒ・ヴァイレンマン(市立苗圃の建物、1941年)。2012~2014年の改修:ミーシャ・バーダーチャー建築事務所
- 様式
- ガラスのピラミッド屋根を戴くノイエス・バウエン(新建築)様式のヤシの塔。熱帯・亜熱帯の温室が両脇を固める
- 規模
- 展示温室3棟、公園7,000 m²
- 状況
- 毎日開館、入場無料
チューリッヒ市の苗圃は1941年にアルビスリーデンへ移り、そのガラス温室は毎日、無料で公開されています。ヤシの塔につながるかつてのオランジェリーは、1961年にガラスのピラミッド屋根をもつ展示温室となり、トロペンハウスも同じ年のものです。2012~2014年にミーシャ・バーダーチャー建築事務所が改修した複合施設は、現在、パルメンハウス(熱帯・亜熱帯の植物50種超、鳥、魚、カメ)、ランとシダのあるトロペンハウス、マダガスカルの乾燥地の植物に当てたズプトロペンハウスからなります。
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歴史
チューリッヒ市の苗圃は19世紀にさかのぼり、もとは、現在チューリッヒ多肉植物コレクション(Sukkulenten-Sammlung)があるミュテンクヴァイ(Mythenquai)にありました。1941年にアルビスリーデンのザックツェルク(Sackzelg)に移りました。ドイツ語版ウィキペディアの市公園局の項目によれば、古典的モダニズムの様式で、カルラ・ゲッツ(Karla Götz)の壁画で飾られた新しい建物は、建築家ハインリヒ・ヴァイレンマン(Heinrich Weilenmann)の設計でした。ヤシ温室の年代は資料によって異なります。チューリッヒ市は、オランジェリーは1938年に建てられ、鉢植えのレモンとキョウチクトウの越冬に使われたとしています。スイスの文化遺産の連邦目録(ISOS)は、この一群を1940~1941年と1961~1962年としています。1961年の改造で、オランジェリーはガラスのピラミッド屋根を得て、ヤシの塔とともに、一般公開される展示温室となりました。トロペンハウスは同じ年に建てられ、砂の庭は1962年の工事のあとに整備されました。
2012年から2014年にかけて、市の保護に値する物件の目録に載るこの複合施設は、エンジニアリング会社APTによれば1,520万スイス・フランをかけて、ミーシャ・バーダーチャー建築事務所(Mischa Badertscher Architekten)のもとで改修され、敷地はコルプ・ランドシャフツアルヒテクトゥア(Kolb Landschaftsarchitektur)が担当しました。パルメンハウスは全面的に改修され、トロペンハウスは棟を高くした新しい屋根を得て、新しいズプトロペンハウスが2棟の温室に替わりました。市は現在、年に約80,000人の来訪者を報告しています。
建築と構造
パルメンハウスは、ガラスのピラミッドを戴く旧オランジェリーと、ヤシの塔を組み合わせたもので、ISOS目録はヤシの塔を、背が高く塔のようで大部分がガラス張りのヤシ温室、近くの高層住宅との競合にもかかわらず印象的なランドマークと説明しています。それは繊細なコンクリートの格子構造の上に載っており、この構造を、塔の整った立方体の形とともに保つことが、2014年の改修の条件でした。暖房費を減らすため、屋根は断熱され、ピラミッドのガラスは交換され、その下にエネルギー・遮光スクリーンが取り付けられました。気温が下がると布のストリップが広がり、市によれば暖房期のエネルギーを30%超節約します。暖房、遮光、換気は、屋根の気象観測装置につながる気候コンピュータが管理しています。隣のオランジェリーは木の屋根を保ち、内側から新しいコンクリート・スラブで裏打ちされました。
トロペンハウスは2014年に鋼とガラスの新しい屋根を得て、棟は約1 m高くなりました。古い鋼の骨組みは、つる植物のためのトレリスとして残っています。ズプトロペンハウスは、規格化された構法にもとづく新しい鋼とガラスの建物で、2棟の温室に替わりました。高さ5 mをやや超える屋根は開けることができ、空間は二つの気候ゾーンに分かれています。読んだ資料に、各温室の寸法はありません。
植物コレクション
パルメンハウスには、熱帯・亜熱帯の種が50種を超えて収められており、大半は有用植物です。ココヤシ、カポック、バオバブ、イネ、そしてシャネルNo.5の香りの源となる花をつけるイランイランです。アフリカ、南アメリカ、アジア、オーストラリア、フィリピンの鳥10種が暮らし、その中にはキンカチョウがいます。池にはコイ、錦鯉、金魚、プラティ、グッピーが、北アメリカの池ガメ2種とともにいます。
トロペンハウスは湿度に頼っています。小川、池、滝があり、古い鋼の骨組みにはトケイソウとヒスイカズラ、石灰華(トゥファ)の壁にはランとシダ、幹にはチランジアとブロメリアが着生し、アンスリウム、メディニラ、コーヒー、パパイヤがあります。ズプトロペンハウスは多肉植物コレクションの付属施設で、一般向けの区画をもつ作業用の建物です。マダガスカルの乾燥に適応した植物を、見どころが季節で入れ替えられるよう、鉢に入れて展示しています。公園の砂の庭は、アガベ、ヤシ、砂漠の草を海砂と組み合わせたもので、その鉢植えはオランジェリーで冬を越します。
見学案内
温室はアルビスリーデンの、グートシュトラーセ(Gutstrasse)、ザックツェルク、フェレンベルクシュトラーセ(Fellenbergstrasse)に囲まれた三角形の区画にあり、トラム停留所「フーベルトゥス(Hubertus)」から徒歩数分です。公園、温室、展示、情報ホワイエは、一年を通して入場無料で開いています。温室内の通路は狭く、ベビーカーは外に置き、パルメンハウスでは鳥と魚を守るためフラッシュ撮影は控えるよう求められています。砂の庭は5月から10月に見学でき、公園のハンカチノキは1940年に植えられました。春には苗の市が開かれ、団体向けのガイドツアーも予約できます。生産用の苗圃そのものは一般には閉鎖されています。ズプトロペンハウスが付属施設となっている多肉植物コレクションは、別項目で扱っています。
47.38° N, 8.50° E
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出典 (7)
- stadt-zuerich.ch/de/umwelt-und-energie/natur/stadtgaertnerei.html
- stadt-zuerich.ch/de/umwelt-und-energie/natur/stadtgaertnerei/schauhaeuser-park-und-gartenf
- api.isos.bak.admin.ch/ob/5800/doc/ISOS_5800_Albisrieden.pdf
- de.wikipedia.org/wiki/Gr%C3%BCn_Stadt_Z%C3%BCrich
- swiss-architects.com/en/mischa-badertscher-architekten-ag-zurich/project/stadtgartnerei-zu
- apting.ch/referenz/stadtgaertnerei-zuerich/
- guidle.com/de/ausfluege/zuerich/natur-und-tier/stadtgaertnerei_AxEDZAq
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