ウィア温室(グリーンウッド墓地のグリーン・ハウス)
ニューヨーク州ブルックリン

2026年9月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1895
- 建築家
- ジョージ・カーティス・ギレスピー(2026年のビジターセンター:アーキテクチャー・リサーチ・オフィス)
- 様式
- 木、ガラス、亜鉛めっき鉄でできたヴィクトリア朝の商業用温室
- 状況
- 一般公開中、2026年4月からグリーンウッド墓地のビジターセンター
花屋のジェームズ・ウィア・ジュニアのためにジョージ・カーティス・ギレスピーの設計で1895年に建てられた、木、ガラス、亜鉛めっき鉄でできたこの温室は、八角形のドームを戴き、向かいのグリーンウッド墓地を訪れる人々に花と花輪を売っていました。市内で唯一知られているヴィクトリア朝の商業用温室として1982年にニューヨーク市のランドマークに指定され、2012年に墓地が購入し、解体・修復のうえ「グリーンウッドのグリーン・ハウス」に組み込まれました。これは2026年4月に開館した無料のビジターセンターで、アーキテクチャー・リサーチ・オフィスによるテラコッタの増築棟が付いています。
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歴史
ウィア家は1850年からブルックリンで園芸業に携わってきました。この年、スコットランド出身の移民ジェームズ・ウィア(James Weir)がベイ・リッジで事業を始めたのです。長男のジェームズ・ウィア・ジュニア(James Weir Jr.)は1843年にイングランドで生まれ、1861年に花屋として独立し、1866年には、1838年に創設されて当時すでに散歩の場として大人気だったグリーンウッド墓地の近くに移りました。1880年、彼は、ブルックリンの建築家マーセイン・トマス(Mercein Thomas)の設計で、フィフス・アベニューと25丁目の角に木とガラスの温室を建てさせました。
1895年、ウィアは建物の改築の許可を申請しました。ジョージ・カーティス・ギレスピー(George Curtis Gillespie)に任された工事は大規模で、最初の温室はほとんど、あるいはまったく残らなかったほどでした。家族は1971年まで事業を続け、その年にマクガバン家に売却されると、マクガバン家はマクガバン=ウィア(McGovern-Weir)の名で花の商売を続けました。温室は1982年4月13日にニューヨーク市のランドマークに指定され、1984年には国家歴史登録財に登録されました。
2010年代初めには傷みがひどく、修理費は100万ドルと見積もられましたが、2012年2月に墓地が162万5,000ドルで購入しました。ランドマーク保存委員会は2015年に修復を承認し、同じ年に構造の安定化が完了しました。ビジターセンター全体の計画は2021年に承認されました。慎重に解体され、再建された温室は、4,300万ドルの事業であるグリーンウッドのグリーン・ハウス(The Green-House at Green-Wood)の中心となり、2026年4月16日に献呈され、4月18日に一般公開されました。
建築と構造
ギレスピーはマンハッタンに事務所を構えていましたが、現場の近くに住んでおり、マーセイン・トマスが以前そうしたように、温室メーカーに頼らずにこの建物を設計しました。平面は長方形で、張り出した部分とドームが変化をつけており、温室は、ガラス窓を支える木の骨組みと、ガラスと亜鉛めっき鉄の屋根を組み合わせています。主な入口は八角形で、通りの角に対して斜めに置かれ、その両開きの扉は、欄間窓のある幅広の窓に挟まれ、上にはフリーズ、コーニス、細い高窓が載っています。
傾斜したガラスの屋根は、側面がガラス張りの大きな八角形のドームへと立ち上がり、尖った金属屋根には「WEIR」の看板と風見が載っています。フィフス・アベニュー側には、ガラスの屋根を持つ丸みを帯びた張り出しがあり、25丁目側では、入口の張り出しが、扇形の木の方立で仕切られたガラスのスクリーンの中に、丸アーチの扉を収めています。裏手には平屋の煉瓦造の事務所が建っています。修復では、新しい床、暖房・換気システム、看板の複製が加えられました。温室は今では、アーキテクチャー・リサーチ・オフィス(Architecture Research Office)が設計した、釉薬をかけたテラコッタで覆われ、緑化屋根を戴く、約1,780 m²のL字形の建物に包まれており、LEEDゴールド認証を受けています。
植物コレクション
この温室は、ほぼ1世紀にわたって、墓地の会葬者や訪問者に花と花輪を供給しました。19世紀の葬儀の慣習は、花に中心的な位置を与え、グリーンウッドの入口の近くには、いくつかの花屋が店を構えました。ウィアの店は唯一残ったもので、おそらく、正門の真向かいという最も目立つ場所にあるためでしょう。1880年代には、歴史家のヘンリー・スタイルズ(Henry Stiles)がすでに、最初の温室を、中央の岩組みのまわりに配された珍しいエキゾチックな植物と在来の花の香りに満ちたものと描写していました。
修復された温室には、もう植物のコレクションはありません。その床には、墓地のインタラクティブなタイルの地図があり、展覧会、講座、映画上映、式典が開かれるほか、週末には花屋も入ります。屋外では、マイケル・ヴァン・ヴァルケンバーグ・アソシエイツ(Michael Van Valkenburgh Associates)が手がけた造園された中庭が、墓地の曲がりくねった小道を響かせ、その緑を門の外へと広げています。
見学案内
グリーンウッドのグリーン・ハウスは、フィフス・アベニュー750番地の25丁目の角にあり、リチャード・アップジョン(Richard Upjohn)が1865年に設計した墓地のゴシック様式の正門のアーチの真向かいに建っています。入場は無料です。センターには、温室のほかに、案内サービス、展示ギャラリー、教室、アーカイブを閲覧できる研究センター、墓所を探すための端末があります。温室そのものを見るのに時間はかかりません。何よりも、19世紀にはすでに何千人もの来訪者を引きつけていた造園された敷地を持つ、グリーンウッド墓地の散策の出発点として役立ちます。
40.66° N, 74.00° W
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