バッファロー・エリー郡植物園の温室
ニューヨーク州バッファロー

2026年9月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1900
- 建築家
- ロード・アンド・バーナム社
- 様式
- ヴィクトリア朝、3ドーム型、クリスタル・パレスとキューのパームハウスに着想
- 規模
- 北米に現存する歴史的な3ドーム型温室は、わずか2棟のうちの1棟
- 状況
- 運営中
当時、温室建築で世界一の名声を誇ったロード・アンド・バーナム社の設計で、この温室は1900年ごろ、フレデリック・ロー・オルムステッドが設計した公園、サウス・パークに開館しました。3つのドームを持つガラスのシルエットはロンドンのクリスタル・パレスやキュー・ガーデンズのパームハウスから直接着想を得ており、このタイプの現存例としては北米で2例しかないうちの一つです。国家歴史登録財に登録されているこの建物には、100年以上にわたって集められた熱帯植物のコレクションがあります。アメリカ合衆国に残る12棟に満たない主要なヴィクトリア朝の温室の一つとして、鉄とガラスの温室の黄金時代を伝える貴重な証人であり続けています。
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歴史
この温室は、サウス・パーク(South Park)と切り離せません。サウス・パークは、フレデリック・ロー・オルムステッド(Frederick Law Olmsted)がバッファローのために設計した公園の一つです。1894年から1900年にかけて、156エーカーの農地に造られたこの公園は、熱帯植物のための大温室と、耐寒性の種のための樹木園を組み合わせる構想でした。1894年に、植物学者のジョン・F・コーウェル(John F. Cowell)が初代園長に任命されました。彼はその後、何十年にもわたって南北アメリカとカリブ海を探検し、種子や若い苗木を送り続けることになります。
ロード・アンド・バーナム社(Lord & Burnham)がイングランドの温室に倣って設計したこの温室は、バッファローの請負業者ジョージ・P・ワーツ・アンド・サン(George P. Wurtz & Son)により、1897年から1899年にかけて130,000ドルで建設されました。1900年の開館時には、アメリカ合衆国で3番目に大きい公共の温室であり、世界でも9番目に位置づけられ、1901年のパン・アメリカン博覧会(Pan-American Exposition)が大勢の人出をもたらしました。1907年には温室6棟が増築されました。
1915年のコーウェルの死後、敷地は荒れ、1929年には市が取り壊しを検討しました。連邦政府の資金により、ロード・アンド・バーナム社は1930年に建物を全面的に改修しました。1977年の猛吹雪で被害を受けましたが、フローレンス・ダルイーゾ(Florence DaLuiso)が率いる市民運動によって救われ、この運動から1979年にバッファロー・エリー郡植物園協会(Buffalo and Erie County Botanical Gardens Society)が生まれました。エリー郡は1981年にこの物件を1ドルで購入し、1982年に国家歴史登録財に登録されました。暖房設備は1999年に交換され、パーム・ドームは2000年に、11号棟と12号棟は2005~2007年に改修されました。拡張計画が進行中です。


建築と構造
建物はガラス、木、鋼鉄を組み合わせています。イングランドの大温室に着想を得た3つのドームのシルエットにより、Wikipedia によれば、アメリカ合衆国に残るこのタイプのヴィクトリア朝の温室2棟のうちの1棟となっています。中央のパーム・ドームは高さ67フィート(約20 m)、3,000枚を超えるガラスを備えており、庭園で最大の温室です。2000年の改修では、鋼製の支えと安全ガラスが加えられました。
番号の付いたテーマ別の温室が中央のドームから連なり、そのうちのいくつかは1907年に増築されたものです。現在進行中の拡張は、ブホルツ・マケボイ・アーキテクツ(Bucholz McEvoy Architects)が主導し、ウェンデル(Wendel)が建築家兼設計責任技術者(engineer of record)を務めています。新しいウェルカムセンター、教室、「ザ・キャノピー(The Canopy)」と呼ばれる空調された催事スペース、中央の中庭、アトリウムが加わり、かつての栽培用温室はソラリウムに改修されて、太陽光パネルと省エネルギー設備を備えます。


植物コレクション
パーム・ドームには、ヤシと、暖かく湿った環境でよく育つその他の植物が集められています。ビンロウ(Areca catechu)、フォックステールパーム(Wodyetia bifurcata)、オールドマンパーム(Coccothrinax crinita)、シルバー・ビスマルクパーム、カカオ、ホンコン・オーキッドツリー(Bauhinia × blakeana)、そしてコレクション最大のソテツ類であるエンセファラルトス・アルテンステイニー(Encephalartos altensteinii)などがあります。
ほかの温室にはそれぞれテーマがあります。熱帯雨林、コイの池、砂漠(サボテン、ユーフォルビア、アガベ)、熱帯性と針葉樹の盆栽、ベゴニア、食虫植物、ランと季節の花、果実のなる植物の熱帯果樹園、そして悪臭で知られる「屍臭植物(corpse plants)」にあてた温室です。「アジアの熱帯雨林」と「水生植物の庭」の展示は、2017年に設けられました。


見学案内
温室はバッファロー南部のサウス・パークにあり、屋外庭園も含む11.57エーカーの敷地に建っています。順路は中央のドームからテーマ別の温室を巡るもので、所要時間は1~2時間を見込んでください。年間の行事には定番があります。3月の夜のランのイベント、秋のかかしの小道、12月の特別開館時間つきのホリデー展示です。見学は、樹木園と池のあるオルムステッドの公園まで延ばせます。拡張工事の間は、入館に影響が出ることがあります。
42.83° N, 78.83° W
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