ディキンソン・ファミリー教育温室(サンディエゴ植物園)
カリフォルニア州エンシニータス

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 2019
- 建築家
- グリーン・ハウス・ワークス(カンザスシティ)、ダニーン・パウエル・アトリエとドムスストゥディオ(サンディエゴ)、構造とガラスはドフォルシュ社(ベルギー)
- 様式
- 開閉する壁をもつ、現代的な鉄とガラスの教育用温室
- 規模
- 約8,232平方フィート(765 m²)、うち約5,290平方フィートが植栽、高さ30フィート(9 m)
- 状況
- 植物園内で一般公開。私的な催しにも貸し出される
2019年のホリデーシーズンに、ハミルトン子ども庭園の隣でお披露目されたディキンソン・ファミリー教育温室は、エンシニータスにあるサンディエゴ植物園の教育用温室です。高さ30フィートの鉄骨には、ベルギーの温室メーカー、ドフォルシュ社製のガラスパネルが取り付けられ、8,232平方フィートを覆っています。そのうち5,292平方フィートが植物に充てられ、15フィートの生きた壁、6つの浮島、ホイストで吊るされた植物のシャンデリアがあります。ウォレミマツやマグノリア・ラヌギノーサ(Magnolia lanuginosa)など希少な熱帯種を収め、教室とイベント会場も兼ねています。
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歴史
サンディエゴ植物園は、エンシニータスにあったルース・ベアード・ララビー(Ruth Baird Larabee)の旧邸宅の敷地を占めています。この敷地は1957年にサンディエゴ郡に寄贈されました。1961年に設立された財団を経て、1970年3月にクウェイル植物園(Quail Botanic Gardens)が開園し、2009年にサンディエゴ植物園と改称されました。37エーカー(15 ha)の園内には、5,000を超える植物の種と品種、15のテーマ別の地域庭園、12の実演庭園、そして北アメリカ最大の公共の竹コレクションがあります。
教育用温室は、ドナルド・C・アンド・エリザベス・M・ディキンソン財団(Donald C. & Elizabeth M. Dickinson Foundation)による最初の100万ドルのチャレンジ助成金のおかげで動き出し、建物にはこの財団の名が付けられています。2018年初めには、子ども庭園の隣でクレーンによる骨組みの建て方がすでに進んでおり、ガラスはベルギーから輸送中で、その年のうちの完成が期待されていました。サンディエゴ園芸協会のニュースレターは、9,000平方フィートの建物と伝えていました。温室は2019年のホリデーシーズン、12月を通じて温室で開かれるイベント「ボタニック・ワンダーランド」に合わせて、ようやく一般公開されました。アメリカ公共庭園協会は2019年12月4日に、会員向けにこれを紹介しました。植物園の代表アリ・ノヴィ(Ari Novy)は、これをサンディエゴ郡のあらゆる年代の人のための資源であり、深刻な絶滅の危機にある植物を守るための道具だと見ていました。職員とボランティアは、拡張に備えて長年多くの植物を育ててきており、2020年1月には園芸部長のトニー・ガーノー(Tony Gurnoe)が、開館を皆の成果として祝いました。


建築と構造
温室は高さ30フィート(約9 m)、面積8,232平方フィート(765 m²)のガラスの建物で、カンザスシティのグリーン・ハウス・ワークス(Green House Works)が、サンディエゴの設計事務所ダニーン・パウエル・アトリエ(Daneen Powell Atelier)とドムスストゥディオ(domusstudio)とともに設計しました。唯一無二と説明される鉄骨の骨組みは、植物園用温室を専門とするベルギーの企業ドフォルシュ(Deforche)製のガラスパネルを支えており、パネルはヨーロッパから運ばれました。トニー・ガーノーは、その意図をこう要約しています。ガラスの温室を景観の主役にし、内と外の間にあると思われている境界を消すことです。周囲には巻き上げ式とアコーディオン式のガラス扉が巡り、カスケード式のガラス扉が、メインホールの教室を植栽空間に向けて開きます。
自動制御システムが、扉、屋根の換気口、ファン、天井の遮光幕を連動させて気候を管理しています。逆浸透方式のミスト装置が湿度を加え、ボイラーで温める放射式の床暖房が地面を暖めます。8,232平方フィートのうち、15フィートの生きた壁をもつ植栽のある大きなホールが5,292平方フィート、教室や会議室、ケータリング用のキッチン、事務室、トイレが3,291平方フィートです。ホール内の教室は仕切って、単独で空調することができ、実習用キッチンを備えた第二の教室は、西に向かって、265席の3,512平方フィートの屋外円形劇場へと開いています。


植物コレクション
温室のおかげで、植物園は屋外では維持できない熱帯の種を育てられます。象徴となっている希少種が二つあります。ひとつはウォレミマツ(Wollemia nobilis)で、化石でしか知られていなかったところ、1994年に残存集団が見つかった、深刻な絶滅の危機にあるオーストラリアの針葉樹です。もうひとつはインド北東部のマグノリア・ラヌギノーサ(Magnolia lanuginosa)で、絶滅したと考えられ、1世紀以上記録がなかったのち、近年再発見されました。希少な、または絶滅の危機にあるヤシ類、ソテツ類、フィカス(Ficus)、モクレン類が、バイオリテンションと濾過用の4つの水盤の周りに育ち、縁には香りのよいプルメリアとブロメリアが並びます。
植物の大半は、土に一度も触れない着生植物です。ブロメリア、サトイモ科、ラン、ベゴニア(Begonia)、プルメリアが、6つの浮島、巨大な生きた壁、木とステンレスでできた植物のシャンデリアを埋めており、これらの植物が自然に暮らす林冠を模しています。ホイストでシャンデリアを地面の高さまで下ろして間近に見ることも、天井近くまで上げて、授業や会議、結婚式のためにホールを空けることもできます。植物の一部は、他の機関の同僚からの贈り物でした。

見学案内
温室は、ハミルトン子ども庭園の隣、37エーカーの庭園の中にあり、15の地域庭園、実演庭園、竹のコレクションを見るなら、半日は見ておきたいところです。温室そのものには30分を見込み、植物のシャンデリアが目の高さまで下ろされているときは、もっと長くかかります。12月には、植物園のホリデー・イベント「ボタニック・ワンダーランド」が、飾り付けられた温室を舞台にします。それ以外の時期には、結婚式や会議のために予約できます。南に約40 km離れたサンディエゴのバルボア・パークにある、木のラスで造られたボタニカル・ビルディングは、歴史ある対照になります。
33.06° N, 117.28° W
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出典 (7)
- sdbg.org/conservatory/
- sdbg.org/the-dickinson-family-education-conservatory-building-a-plant-collection-and-a-com
- members.publicgardens.org/dickinson-family-education-conservatory-unveiled-holiday-season/
- sdhortnews.org/post/2018/01/01/coming-soon-new-education-conservatory-at-the-san-diego-bot
- en.wikipedia.org/wiki/San_Diego_Botanic_Garden
- wikidata.org/wiki/Q7413603
- openstreetmap.org/way/1067018356
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