リスボン熱帯植物園の主温室(エストゥファ・プリンシパル)
リスボン(ベレン)
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2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1914年
- 建築家
- アンリ・ナヴェル
- 様式
- アール・ヌーヴォー様式の鉄とガラスの構造
- 状況
- 庭園は一般公開中。リスボン大学が温室の修復を計画
1906年1月25日の勅令により「植民地庭園(コロニアル・ガーデン)」として創設された熱帯植物園は、1910年代初めにジェロニモス修道院の裏手のベレンに移りました。フランスの造園家アンリ・ナヴェルの設計で1914年に鉄とガラスで建てられた主温室は、その最初の時代の主な生き残りです。アール・ヌーヴォー様式で、3つの部分からなる中央の建物、2つの繁殖用温室、鉢植え作業場、入口の玄関ホールを組み合わせています。植物園を運営するリスボン大学には、当初の設計に戻す修復の計画があります。
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歴史
この庭園は、国王カルロス1世の治世下、1906年1月25日の勅令によって、植民地庭園(Jardim Colonial)として創設されました。ポルトガル語版ウィキペディアによれば、最初の施設は、現在のリスボン動物園の敷地にあったファロボ伯爵の旧温室でした。ジェロニモス修道院の裏手にあたるベレンへの移転は、大学の博物館は1912年、百科事典は1914年としています。新しい庭園の配置は、フランス人の造園家アンリ・ナヴェル(Henry Navel)の手になるもので、彼が整備を指揮しました。
主温室は1914年に鉄とガラスで建てられ、その再生に関するウェブサイトによれば、ナヴェルの設計によるものです。1940年のポルトガル世界博覧会では、この庭園に植民地部門が置かれ、仮設のパビリオンと、植民地の人々の展示が行われました。この展示は、今日では人間動物園と呼ばれています。温室はこのとき改修され、ランの重要なコレクションが入りました。1944年には、この機関は植民地農業博物館と合併し、のちにジャルディン・エ・ムゼウ・ド・ウルトラマール(Jardim e Museu do Ultramar)となりました。ウィキペディアは1947年に温室が2棟加えられたと記しており、プロジェクトのウェブサイトは玄関ホールを1950年代のものとしています。そこには1978年に、中国風の意匠をもつ石の彫刻が置かれました。
2007年に国定記念物に指定され、国立自然史科学博物館(MUHNAC)を通じてリスボン大学に属するこの庭園は、園路、設備、建物の工事のため2019年1月に閉園し、2020年1月25日に再開しました。主温室の修復は、大学の別のプロジェクトの対象になっています。
建築と構造
主温室は、時代の特徴をよく示す鉄とガラスの建物で、再生プロジェクトはこれをアール・ヌーヴォーに分類しています。ひとつの量塊ではなく建物群であり、3つの部分からなる中央の建物、2つの繁殖用温室、鉢植え作業場、入口棟で構成されています。プロジェクトのウェブサイトによれば、3つの主要な部分は、広大な熱帯の地域をもつ3つの大陸、アフリカ、アジア、アメリカに対応していました。一方、ポルトガル語版ウィキペディアは、1947年に加えられた2棟の温室によって、それらの大陸の植物のために3通りの温度を保てるようになったと説明しています。
玄関ホールは、プロジェクトのウェブサイトでは1950年代のものとされ、19世紀の錬鉄の門を再利用し、1930年代の多色のアズレージョと、1978年に加えられた中国風の意匠をもつ石の彫刻で飾られています。参照した資料には、温室の床面積も高さも記されていません。
大学のプロジェクトは、建物の当初の設計を復元すると同時に、エネルギー消費を最小限に抑えるための設備を組み込み、エネルギー収支を実質ゼロにすることを目標としています。
植物コレクション
この温室は暖かい地域の植物のために設計されたもので、当初はアフリカ、アジア、アメリカの3つの大陸別の区画に分けられていました。再生に関するウェブサイトによれば、ランの重要なコレクションが入ったのは、1940年の博覧会のときのことです。
そのまわりでは、庭園が熱帯・亜熱帯の植物を集めています。大学によれば約600種、ポルトガル語版ウィキペディアによれば700種を超えます。大学の博物館が注目すべき植物として挙げているのは、モートンベイ・フィグ(Ficus macrophylla)、ノーフォークマツ(Araucaria heterophylla)、リュウケツジュ(Dracaena draco)、エンセファラルトス属(Encephalartos)とソテツ属(Cycas)のソテツ類(Cycas revoluta)、そしてイチョウ(Ginkgo biloba)です。これらの樹木と非常に古い植物の系統は、屋外の庭園を温室の自然な補完にしています。温室の屋内のコレクションは、修復工事の進み具合に左右されます。
見学案内
庭園はベレンのジェロニモス修道院のすぐ裏手にあり、広さは約7 haで、そのうち5 ha近くが一般に公開されています。主温室は敷地内にあり、いくつもの歴史的建造物の間に立っています。17世紀のカリェタ伯爵家の宮殿、カーザ・ド・フレスコ(Casa do Fresco)、旧植民地レストランに入った茶館、原料のパビリオンです。庭園には、ベルナルディーノ・ルドヴィチ(Bernardino Ludovici)とジュゼッペ・マッツオーリ(Giuseppe Mazzuoli)による大理石の彫像もあります。
最初の散策には1時間あれば足ります。温室の内部は工事の間、閉鎖されたままの可能性があるため、来訪の前に博物館へ入場の可否を確認しておくのが賢明です。訪問は、ジェロニモス修道院やベレンのほかの博物館と組み合わせやすくなっています。
38.70° N, 9.20° W
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