ダウ・ガーデンズ温室
ミシガン州ミッドランド

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1975~1976年
- 建築家
- アルデン・B・ダウ(ローパー/IBGグリーンハウス・コンサルタンツと協働)
- 様式
- 浅いピラミッド形のガラスとアルミニウムの屋根をもつ低層の温室
- 規模
- 平面は正方形、竣工時は64 × 64フィート(約380 m²)
- 状況
- 一般公開中(改修・拡張を経て2022年10月に再開)
ミッドランドのダウ・ガーデンズは、ダウ・ケミカルの創業者ハーバート・ヘンリー・ダウが1899年に始めた庭園です。その中心にあるこの温室は、1970年代の庭園再生の時期に、息子で建築家のアルデン・B・ダウが設計しました。実施設計は1975年10月に完了し、建物は1976年春に開館しました。64フィート四方の建物で、外側に傾いた窓が、ガラスとアルミニウムによる浅いピラミッド形の屋根へと続いています。改修・拡張を経て2022年10月に再開し、明るいロビー、彫刻的な水景、専用のチョウのエリアが加わりました。
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歴史
この温室の物語は、一族の領地の物語と結びついています。1899年の春、2年前にダウ・ケミカル社(Dow Chemical Company)を創業したハーバート・ヘンリー・ダウ(Herbert Henry Dow)は、のちにミッドランドの自邸となる土地の周囲を整え始め、果樹園をつくり、のちに納屋と、自分の植物のための最初の温室を建てました。1930年の彼の死後、妻のグレース(Grace)がハーバート・H・アンド・グレース・A・ダウ財団(Herbert H. and Grace A. Dow Foundation)を設立し、財団は今も庭園を所有・運営しています。その後40年ほどは、単に維持されていただけでした。
1970年から、ハーバート・ヘンリー・ダウ2世(Herbert Henry Dow II)が率いる財団は、この土地を第一級の植物園にすると決めました。ランドスケープ建築家のジョン・W・キャンベル(John W. Campbell)が1974年12月にマスタープランを提出し、創業者の息子で建築家のアルデン・B・ダウ(Alden B. Dow)が、3年にわたる再生を監督しました。この間に彼は橋、最初のビジターセンター、そして父の温室に替わる新しい温室を加えました。実施図面は1975年10月にローパー/IBGグリーンハウス・コンサルタンツ(Roper/IBG Greenhouse Consultants)とともに完成し、ダウ・リージョナル・コンストラクション・アンド・ディベロップメント社(Dow Regional Construction and Development Corporation)が元請けを務めました。温室は1976年春に一般公開され、庭園は1978年に正式に再開しました。
現在はコンサバトリーとして知られるこの建物は、大規模な改修・拡張を経て、2022年秋に完成しました。同年10月4日に再開しています。


建築と構造
アルデン・B・ダウは、温室に低く地面に寄り添う外観を与えました。彼の自邸とスタジオのアーカイブは、これを、景観と建築を融合させる彼のやり方の優れた例として掲げています。平面は一辺64フィート(約19.5 m)の正方形で、およそ4,100平方フィート(約380 m²)です。幅の広い窓はコンクリートブロックの基礎壁の上に立ち、外側へ傾いて、ガラスとアルミパネルでできた浅い角錐形の屋根の縁に接しています。竣工時の内部は、主空間にレンガの敷石、仕切られた栽培エリア、作業室、機械・収納室がありました。
2022年の改修では、屋根パネル432枚すべてがLow-E複層ガラスに交換され、外側へ傾斜した側壁にはさらに62枚のガラスが入りました。高効率の暖房・換気システムは、屋内外の温度と湿度に合わせて自動で調整されます。かつて3つの部屋に分かれていた展示空間は、ひとつの開放的な空間となり、明るい新しいロビーと、蝶が逃げないようにする内側の前室を通って入ります。
植物コレクション
温室には、花の咲く植物、つる植物、小さな樹木、水生植物からなる熱帯の植栽があり、園芸チームが季節ごとに入れ替えています。2022年からは、9本の落水口と造り付けのプランターを備え、LEDで照らされたコンクリート製の水景が、室の中心を成しています。
一年のハイライトは、春(3月から4月)の展示「バタフライズ・イン・ブルーム(Butterflies in Bloom)」で、敷地で最も人気があると言われ、世界中の何千頭もの蝶が植物のあいだを舞います。2022年の再開まで2年間休止していましたが、いまは蝶とさなぎの専用セクションがあります。工事で加えられた窓からは、変態の様子や、ふだんは見えないところで行われる展示の準備を間近に見られます。
見学案内
温室は、110エーカー(約45 ha)の庭園、ダウ・ガーデンズの見学の一部で、庭園には現在、年間200,000人から250,000人が訪れます。ホワイティング・フォレスト(Whiting Forest)を通る長さ1,400フィート(約430 m)のキャノピーウォークと、かつてのダウ家の住まいであるザ・パインズ(The Pines)のツアーを組み合わせるなら、半日を見込んでください。蝶がいる春が最良の季節で、庭園は10月の「ハロウィン・ハイク」と12月の「クリスマス・ウォーク」も開きます。数百メートル先のアルデン・B・ダウ邸兼スタジオ(Alden B. Dow Home and Studio)では、ツアーが行われ、この建築家の仕事の入門として見学を締めくくれます。
43.62° N, 84.25° W
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