🇮🇹イタリア·一般公開

パヴィア植物園のスコポリ温室(セッレ・スコポリアーネ)

パヴィア、ロンバルディア

パヴィア植物園のスコポリ温室(セッレ・スコポリアーネ), パヴィア、ロンバルディア
写真 : FabioRomanoni — CC BY-SA 4.0

2026年10月時点で出典を確認済み

「1776年にピエルマリーニの設計で着工された温室群で、今もソテツと500種を超える多肉植物を収めています。」
年代
1776年
建築家
ジュゼッペ・ピエルマリーニ(設計)、レオポルド・ポラック、ルイージ・カノニカ
様式
新古典主義の木造骨組みの温室。のちに石と鉄で再建
規模
約52 × 7 m(多肉植物とソテツの翼棟、英語版ウィキペディアによる)
状況
一般公開中

マリア・テレジアのもと1770年代に現在地へ移転したパヴィア大学植物園の温室は、1776年にヴァレンティーノ・ブルザーティのもとで着工され、ジュゼッペ・ピエルマリーニの設計をレオポルド・ポラックが後に修正したものです。南向きの大きな斜めのガラス面を持つ木造構造として構想されましたが、19世紀初頭にルイージ・カノニカによって一部が石と鉄で再建されました。1777年から1788年までパヴィアで教えたジョヴァンニ・アントニオ・スコポリにちなんで名づけられています。現在はソテツと多肉植物のコレクションを収め、1974年に加えられた熱帯温室が補っています。

見学の計画

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詳細解説 読了目安:約1分

歴史

パヴィアの植物園は、大学のより古い薬草園に由来します。オーストリアの女帝マリア・テレジア(Maria Theresa)が望んだ大学改革の一環として、1772年から1774年にかけて、現在の場所、すなわち旧サンテピファニオ司祭館の敷地へ移されました。庭園の工事は1773年に始まって1775年に完成し、フルジェンツィオ・ヴィトマン(Fulgenzio Vitman)が庭園の創設者とされています。

1776年、ヴァレンティーノ・ブルザーティ(Valentino Brusati)が、建築家ジュゼッペ・ピエルマリーニ(Giuseppe Piermarini)の設計に基づく大きな木造の温室の建設に着手しました。設計はのちにレオポルド・ポラック(Leopoldo Pollack)によって修正されています。この温室は現在、1777年から1788年までパヴィアで教え、庭園の配置を整えた医師で植物学者のジョヴァンニ・アントニオ・スコポリ(Giovanni Antonio Scopoli)の名を冠しています。1826年まで園長を務めたドメニコ・ノッカ(Domenico Nocca)は温室を建て替え、プルヴィッリ(pulvilli)と呼ばれる覆い付きの花壇を加えました。ルイージ・カノニカ(Luigi Canonica)は、19世紀初めに、もとはガラス張りだった東側を石と鉄の構造に置き換えました。

1882年からは、ジョヴァンニ・ブリオージ(Giovanni Briosi)が地理的・気候的な地帯ごとに収集品を再編し、異国の植物や熱帯植物のための温室をさらに建てさせました。1883年から1919年にかけて建てられたブリオージの冷室は、のちにルッジェーロ・トマセッリ(Ruggero Tomaselli)によって修復されています。1964年から1982年まで園長を務めたトマセッリは、1974年に熱帯温室を建てさせました。庭園は2017年に大学の博物館システムに加わりました。

建築と構造

スコポリ温室は、2つの直線状の翼棟が、中央で中央棟によってつながれた構成です。当初の覆いは木製で、南向きに傾けて取り付けた大きなガラス板が使われていました。最初の設計は、ミラノのスカラ座を手がけた建築家ジュゼッペ・ピエルマリーニによるとされ、のちにレオポルド・ポラックによって修正されました。

19世紀初めに素材が変わりました。ルイージ・カノニカが東翼を改め、当初のガラスを石と鉄の構造に置き換えたのです。当初のガラス板が残っているのは西側だけです。入口の銘板には、ロレンツォ・マスケローニ(Lorenzo Mascheroni)のアルカディア派の詩『Invito a Lesbia Cidonia』の一節が掲げられています。英語版ウィキペディアは建物の寸法を171×23フィート、すなわち約52×7 mとしていますが、この数字は2つ目の資料では確認できていません。

この歴史的な建物のほかに、庭園には19世紀の構造であるブリオージの冷室と、1974年のトマセッリ熱帯温室があります。後者はガラスと金属でできた現代的な建物で、周囲の花壇が細長い中央の花壇を囲み、その両側に2つの池があります。池の水の蒸発が空気の湿度を保っています。

植物コレクション

スコポリ温室の東翼にはソテツ類があり、このコレクションは1970年代に再編されました。西翼は多肉植物にあてられています。英語版ウィキペディアによれば、多肉植物のコレクションは500種を超え、珍しいサボテンのほか、ナミビアの砂漠の植物であるウェルウィッチア(Welwitschia mirabilis)の標本もあります。

ブリオージの冷室には、地中海性気候の植物が並び、香料植物、果樹、用材、観賞用の種があります。1974年の熱帯温室は高温多湿の熱帯気候を再現し、ヤシ類、サトイモ科、トウダイグサ類、ユリ類、マランタ類に加えて、シダ類があります。本館の南側に1970年代ごろに建てられた、ガラスと金属の小さな温室は、当初はアメリカ産のブロメリア類のためのものでしたが、現在は熱帯のラン(Paphiopedilum、Phalaenopsis、Vanda、Vanilla などの属)を収めています。

屋外では、英語版ウィキペディアによれば、庭園は1920年から「パヴィアの茶」(Camellia sinensis 'Ticinensis')を栽培しています。

見学案内

庭園はパヴィアの中心部、サンテピファニオ通り(Via Sant'Epifanio)にあり、約2 haの敷地に約2,000種が育っています。スコポリ温室の見学は屋外の順路と一体になっており、順路にはバラ園、薬用植物、泥炭湿原の植物、地中海性の植物のコレクションが含まれます。

庭園と3~4棟の温室には1時間ほど見ておくとよく、ソテツや多肉植物をゆっくり眺めるならもっと長くなります。トマセッリ熱帯温室と小さなラン温室は見学の締めくくりになり、生育期以外でも楽しめます。一方、屋外の花壇は春と夏がいちばんです。2017年以来、庭園はパヴィア大学の博物館システムに属しており、市内にある大学のほかのコレクションと組み合わせて訪ねるのもよいでしょう。

インタラクティブな地球儀で見る

45.19° N, 9.16° E

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出典 (5)

  1. it.wikipedia.org/wiki/Orto_botanico_di_Pavia
  2. en.wikipedia.org/wiki/Orto_Botanico_dell%27Universit%C3%A0_di_Pavia
  3. ortobotanico.unipv.eu/storia/
  4. ortobotanico.unipv.eu/serre-tomaselli/
  5. lombardiabeniculturali.it/blog/istituti/orto-botanico-di-pavia/
見学の計画

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