ビオスフェーラ、レンゾ・ピアノのガラスの泡(ラ・ボッラ)
ジェノヴァ、リグーリア

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 2001
- 建築家
- レンゾ・ピアノ(レンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップ)
- 様式
- 現代的なガラスと鉄骨の球体
- 規模
- 直径20 mの球体、展示面積約200 m²、重さ60 t
- 状況
- 一般公開中(ジェノヴァ水族館と合わせて見学)
レンゾ・ピアノの設計で、ジェノヴァがG8サミットを開いた2001年に建てられたビオスフェーラは、「ボッラ」の愛称で呼ばれる直径20 mのガラスと鉄骨の球体で、水族館の隣、ポルト・アンティーコの水面の上に張り出しています。2002年1月19日に正式に落成し、約200 m²に湿潤な熱帯林の一角を再現しています。高さ7 mのヒカゲヘゴ、ショウジョウトキ、カメや魚など150種を超える生きものが、14~30 °C に保たれた環境で暮らしています。
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歴史
ビオスフェーラは、ジェノヴァの旧港ポルト・アンティーコの長期にわたる再生から生まれました。再生は、レンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップが、ジェノヴァ市とポルト・アンティーコ社(Porto Antico SpA)のために1985年から2001年にかけて手がけたもので、設計が1985年から1988年、建設が1988年から2001年でした。ガラスの球体は、工事が終わった2001年に、市で開かれたG8サミットを機に加えられました。レンゾ・ピアノ財団によれば、見事なシダのコレクションをふさわしい環境で見せることが狙いでした。
事業の資金は、イニャツィオ・メッシーナ社(Ignazio Messina & C.)が出しました。同社の最高経営責任者パオロ・メッシーナ(Paolo Messina)が、当時のジェノヴァ市長ジュゼッペ・ペリクー(Giuseppe Pericu)とともに、2002年1月19日に球体を正式に落成させました。技術的な問題のために早くも2003年2月に閉鎖を余儀なくされ、同じ年の10月1日に再開しました。
ボッラ・ディ・ヴェトロ(Bolla di vetro、ガラスの泡)、あるいはボッラ・ディ・レンゾ・ピアノ(Bolla di Renzo Piano)の名でも知られ、現在は隣のジェノヴァ水族館に付属して、その見学順路の一部となっています。運営者がアクアリオヴィレッジ(AcquarioVillage)として紹介する複合施設の中にあります。

建築と構造
レンゾ・ピアノ(Renzo Piano)が設計したビオスフェーラは、直径20 mのガラスと鉄骨の球体で、全体の重さは約60トンです。水族館のすぐ脇、ポンテ・スピノラの港の水面に張り出すように浮かんでおり、約200平方メートルの展示空間を包んでいます。レンゾ・ピアノ財団は、設備工学と環境調査をオーヴ・アラップ・アンド・パートナーズ(Ove Arup & Partners)が担当したとしています。
内部の温度は、冬の14 °Cから夏の30 °Cまで変化し、湿度は60%に一定に保たれています。作業は2つのシステムが分担しています。冬は、球体の下に置かれた熱機械による人工のシステムが働き、ヒートポンプが海水から熱を取り出して、ラジエーターで配ります。夏は、太陽の動きを追って動く可動式の帆による自然のシステムが、ガラスから入る日射を調整します。これらの設備をコンピューターで制御することで、開けた港の水域に立つ、全面ガラス張りの空間の内側に、湿潤な熱帯林の微気候が保たれています。
植物コレクション
150種を超える動植物が、熱帯雨林の一角を再現しています。植栽の骨格をなすのは高さ7 mに達する木生シダで、そのほかにヤシ、バナナ、コーヒー、カカオ、シナモン、バニラ、公式サイトが「チューインガムの木」と呼ぶ木があります。サイトはまた、防御の手段として葉柄ごとに蝶の偽の卵を2つつける、トケイソウの仲間 Passiflora phoenicea も取り上げています。
最も目立つ住人は、鮮やかな赤い羽毛を持つショウジョウトキ(Eudocimus ruber)で、南アメリカ北東部のマングローブ、潮間帯、河口に棲む鳥です。資料には、オオバタン、カメ、アフリカ産のシクリッドを含む魚、昆虫、チョウ、イグアナも挙げられており、球体は、植物のコレクションにとどまらず、小さな生きた生態系として機能しています。
見学案内
球体はポルト・アンティーコのポンテ・スピノラにあり、ジェノヴァ水族館のすぐ隣に立っています。独立した庭園としてではなく、アクアリオヴィレッジの一部として見学します。規模が控えめなので見学は短くすみますが、シダの樹冠の間を飛ぶ鳥を目で追い、湾曲したガラス越しに港を振り返るために、ゆっくりしていく価値があります。冬の訪問では、内部の湿潤な熱帯の空気と、すぐ外の海との対比が際立ちます。見学は、1985年から2001年にかけてレンゾ・ピアノが岸壁を設計し直したポルト・アンティーコを巡る1日に、自然に組み込めます。
44.41° N, 8.93° E
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