プラハ城王宮庭園の新オランジェリー(ノヴァー・オランジェリエ)
プラハ、フラッチャニ

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1999~2001年
- 建築家
- エヴァ・イルジチナー、ペトル・ヴァーグネル
- 様式
- ハイテク様式の、ステンレス鋼とガラスの半円筒
- 規模
- 全長90 m近く
- 状況
- 王宮庭園から外観を見学可。内部は特別な機会にのみ公開
王宮庭園の球戯場の隣、鹿の堀(イェレニー・プシーコプ)の縁にあるプラハ城の新オランジェリーは、オルガ・ハヴロヴァーの発案で、ルネサンス期のオランジェリーの跡地に1999年から2001年にかけて建てられました。エヴァ・イルジチナーとペトル・ヴァーグネルの設計によるこのハイテクの温室は、ステンレス鋼の管と強化ガラスでできた全長90 m近い半円筒で、古い擁壁に寄せて建っています。城の公式の間のためにカンキツ類、パイナップル、室内用の植物を育てており、扉が開かれるのはまれな機会に限られます。
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歴史
プラハ城の王宮庭園には、早くも16世紀に、寒さに弱い植物のためのオランジェリーがありました。チェコ語版ウィキペディアによれば、建築家ボニファーツ・ヴォルムート(Bonifác Wolmut)の作とされるこのルネサンス様式の建物は、石の壁に取り外し可能な屋根を組み合わせ、柑橘、ザクロ、ゲッケイジュを守っていました。皇帝ルドルフ2世(Rudolf II)の時代にも、この場所は柑橘と暖地の植物に充てられていました。同じ資料は、オランジェリーが三十年戦争中にザクセン軍とスウェーデン軍によって荒らされたと述べていますが、雑誌『Země světa』は、第一次世界大戦までそこでオレンジが栽培されていたと伝えています。
第二次世界大戦後、古い擁壁に寄りかかる形で普通の温室が建てられました。1990年代、ヴァーツラフ・ハヴェル(Václav Havel)の大統領時代には、非常に傷んだ状態になっていました。大統領夫人のオルガ・ハヴロヴァー(Olga Havlová)は新しいオランジェリーの構想を推し進め、カナダの慈善家ジェニファー・アレン・シモンズ(Jennifer Allen Simmons)に働きかけて、資金の一部を出してもらいました。
プラハ城管理局は、チェコ系英国人の建築家エヴァ・イルジチナー(Eva Jiřičná)とペトル・ヴァーグネル(Petr Vágner)の設計で、1999年から2001年にかけて建物を建てさせましたが、オープン・ガーデンズ・ウィークエンドのウェブサイトは年代を1995~1999年としています。王宮庭園で最も新しい建物です。城管理局の公園・庭園部門が運営しており、建築家本人も、建築の日に、そこでツアーを案内したことがあります。


建築と構造
設計には二つの制約がありました。以前の建物の建築面積を保つこと、そして壊れやすいルネサンス様式の擁壁に新たな荷重をかけないことです。そこで建築家たちは、壁の前に鋼のラチス梁を置き、溶接したステンレス鋼管の網を支えさせました。この網は半円筒に曲げられ、特注の接合金具でつながれています。この斜めの網目は、ガラスの壁によって剛性を高められています。
壁と屋根は、シリコーンで封止した二重の強化ガラスパネルでできています。公表されている長さは84.5 mから約100 mまでばらつきがあり、ほとんどの資料は90 m近くとしています。ガラスの間仕切りが内部を三つの区画に分け、気候は区画ごとに別々に制御されています。コンピューターシステムが、センサーの測定値をもとに暖房、換気口の開閉、ブラインド、灌水、照明を運転しており、そのためこの温室はしばしば一つの大きな機械にたとえられます。
内部には、ルネサンス様式の壁の断片が残り、噴水が二つあります。一つはヨジェ・プレチニク(Jože Plečnik)、もう一つはオットー・ロトマイエル(Otto Rothmayer)の設計で、ベドジフ・ステファン(Bedřich Stefan)の彫刻が添えられています。


植物コレクション
新オランジェリーは展示用の温室ではなく、城に仕える作業用の温室です。暑さを好む植物、柑橘、エキゾチックな種、観葉植物を育てています。その一部は城の公式の間を飾り、屋内で過ごしたあと、回復のために温室の中央ゾーンに戻ります。奥の区画には、小さな花の咲く植物のための栽培台が備えられています。
パイナップルも実をつけます。その魅力は、城が見学を制限する理由のひとつです。来館者が作物に手を出さないよう見張るだけの職員がいないからです。5月から9月には、一部の植物が屋外に移され、オランジェリーの周りに飾られます。


見学案内
オランジェリーは王宮庭園にあり、球戯場(Míčovna)の隣、鹿の堀の縁に建っています。内部は通常は閉まっていて、まれな機会にだけ開きます。とりわけ6月のオープン・ガーデンズ・ウィークエンド(Víkend otevřených zahrad)、建築の日(Den architektury)、城管理局が行うガイド付きの散策のときです。それ以外の時期には、球戯場と王室の夏の宮殿(ベルヴェデーレ)のあいだにある、鹿の堀の上の小道から、長いガラスのヴォールトを眺められます。その前を通る散策は、王宮庭園や城の中庭と簡単に組み合わせられます。
50.09° N, 14.40° E
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出典 (7)
- cs.wikipedia.org/wiki/Oran%C5%BE%C3%A9rie_(Kr%C3%A1lovsk%C3%A1_zahrada)
- en.wikipedia.org/wiki/Orangery_(Royal_Garden_of_Prague_Castle)
- zemesveta.cz/nova-oranzerie/
- prazsky.denik.cz/volny-cas/proc-neni-oranzerie-na-hrade-pristupna-verejnosti-je-to-vina-zl
- magazin.aktualne.cz/oranzerie-prazskeho-hradu-nejmladsi-budova-vznikla-diky-olze/r~d0cf4e8
- vikendotevrenychzahrad.cz/oranzerie-v-kralovske-zahrade-prazskeho-hradu
- archiv.denarchitektury.cz/en/program/prague-the-new-orangery/
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