グレナーム城の塀に囲まれた庭園のヴィクトリア朝の温室
グレナーム、アントリム県、北アイルランド

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1860~1879年
- 様式
- 塀に囲まれた庭園の北の壁に沿って延びる、低いレンガの基礎の上に木骨を載せたヴィクトリア朝の片流れ温室
- 規模
- 公式調査では長さ約50 m(領地と地元紙では56 m)
- 状況
- 塀に囲まれた庭園とともに、シーズン中は毎日公開
1820年代に造られたグレナーム城の塀に囲まれた庭園の北の壁に沿って、長さ約50 mの片流れ温室が南を向いて建っています。木骨は低いレンガの基礎の上に載り、切妻、傾斜した屋根、南面の壁はガラス張りで、開閉できる窓は歯車式の機構で動きます。北アイルランドの公式調査は、1860~1879年のものとし、1990年代に大規模な建て替えが行われたと記録しています。領地は、アイルランドで今も使われている最大級のヴィクトリア朝の温室の一つと紹介しています。2001年から修復され2005年に開園した庭園は、2023年に「ヒストリック・ハウジズ・ガーデン・オブ・ザ・イヤー(Historic Houses Garden of the Year)」に選ばれました。
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歴史
領地の管理人によれば、グレナームの現在の塀に囲まれた庭園は、アントリム伯爵夫人アン・キャサリン(Anne Catherine)が1820年代に建築家ウィリアム・ヴィトルヴィウス・モリソン(William Vitruvius Morrison)とともに行った城の改築の一環です。Parks & Gardens は新しい塀に囲まれた菜園を1823~24年と1831~32年の工事に位置づけ、1750年代の邸宅の北にあった、中央に温室を置いた以前の菜園にも触れています。北アイルランドの公式調査(HB06/02/001 C)は、1832年の地図にこの場所に建物が描かれていること、1833年の評価記録がほぼ同じ長さで三つの低い区画に分かれた温室を述べていることを指摘しています。1858年の地図には現在のものに似た構造物が描かれ、現在の温室は1858年より後のものと思われます。指定リストは1860~1879年とし、ウィキデータは1879年を採っています。
その後、庭園は荒れ果てました。1992年に領地を引き継いだランドル・マクドネル(Randal McDonnell)は、イチイの円形植栽とブナの円形植栽、数本の低木を除けば、完全に荒廃していたと述べています。2001年5月の調査は、1990年代の温室の大規模な建て替えを記録しており、建物に配慮したものと評価しています。領地は庭園の修復を、アントリム卿夫妻が2001年に始めて2005年に一般公開した事業と結びつけています。新しい空間を設計した庭園デザイナーのキャサリン・フィッツジェラルド(Catherine FitzGerald)は、この温室を構造上もっとも大変な作業の一つに数えています。2023年にグレナームは、ヒストリック・ハウジズ・ガーデン・オブ・ザ・イヤー賞の最終候補に挙がった北アイルランド初の庭園となり、ヒストリック・ハウジズの一覧は、同年にこの賞を受賞したと述べています。
建築と構造
北アイルランドの調査は、城の北西にある塀に囲まれた庭園の北の壁に沿って、乱石積みの物置の列と背中合わせに建つ、細長い平屋の片流れ温室と説明しています。全体の長さは約50 mで、温室は物置よりやや長く、領地と地元紙は56 m、ある雑誌は100 mとしており、数字は一致しません。骨組みは低いレンガの基礎の上の木造で、切妻、傾斜した屋根、垂直の南面の壁はガラス張りです。ガラス面に沿った開閉窓は歯車式の機構で動き、内部の切妻が空間をベイに区切っています。石灰岩の乱石積みでスレート屋根の物置は小さな小部屋をなし、板戸と、菱形の開口部にはまった上下とも8枚のガラスをもつ上げ下げ窓があって、一部は直接温室に通じています。地面が傾斜しているため、二つの構造物もそれに沿っており、物置の棟も傾斜しています。
植物コレクション
コーズウェイ・コースト(Causeway Coast)の観光ガイドによれば、温室では今もモモ、アンズ、ブドウが育てられており、地元紙はさまざまな果物と植物に触れています。領地の管理人によれば、庭園の東西に延びる配置は、野菜と果物、パイナップルのような珍しい種類のための日当たりを最大にする狙いがありました。庭園自体は、キャサリン・フィッツジェラルドによって六つの「部屋」に作り直されました。五つは菜園の生産的な役割を観賞用に響かせたもの(リンゴ園、サクランボの庭、ハーブ園、ナシの庭、セイヨウカリンの庭)で、六つ目は、ほかが見渡せる築山「マウント」です。宿根草のボーダー花壇には「ホット・ボーダー」もあり、ほかにポタジェ風の野菜畑と、毎年5月のチューリップ・フェスティバルがあります。庭園の上から入る森の散策路では、春にはツバキ、シャクナゲ、ワイルドガーリックが見られ、カエデのコレクションが秋を彩ります。
見学案内
温室は北の壁に沿って延びており、シーズン中は毎日開いている塀に囲まれた庭園を歩く途中で出会います(ヒストリック・ハウジズの一覧は3月17日から11月1日としていますが、注意書きが付いています)。温室の中に入れるかどうかは、確認した資料には書かれていません。マウントからは、ノース海峡の向こうにスコットランドが見渡せ、庭園の上から入る森の散策路で見学を延ばせます。5月のチューリップ・フェスティバルは一年の見どころの一つで、2026年には12歳未満の子どもは無料で入場できます。敷地内には、アントリム・マクドネル・ヘリテージ・センター、ティールーム、いくつかの店があります。城は決まった日にだけ公開されています。
54.97° N, 5.96° W
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出典 (8)
- apps.communities-ni.gov.uk/Buildings/buildview.aspx?id=1241
- glenarmcastle.com/walled-garden-woodland-walk/
- glenarmcastle.com/opening-times/
- causewaycoast.holiday/travel-tips/glenarm-castle-and-gardens/
- northernirelandworld.com/news/people/glenarm-castle-walled-garden-in-bid-for-uk-wide-histo
- lvbmag.com/tag/glenarm-castle-walled-garden/
- parksandgardens.org/places/glenarm-castle
- historichouses.org/house/glenarm-castle/
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