🇮🇪アイルランド·一般公開

グレンヴェー城の壁に囲まれた庭園の温室とオランジェリー

ドニゴール県グレンヴェー国立公園

グレンヴェー城の壁に囲まれた庭園の温室とオランジェリー, ドニゴール県グレンヴェー国立公園
写真 : Hajotthu — CC BY-SA 3.0

2026年10月時点で出典を確認済み

「フランスの文化史家が1957年頃に設計したゴシック・リバイバル様式の温室とオランジェリーが、壁に囲まれた庭園への入口となっています。」
年代
1957年
建築家
フィリップ・ジュリアン(設計)
様式
ゴシック・リバイバル様式。木骨造の八角形の温室と、片流れ屋根のオランジェリー
状況
一般公開(城の庭園は通年開園)

グレンヴェー城の裏手にある壁に囲まれた庭園の北西の角には、中央を持ち上げたガラス屋根をもつ八角形の木造の温室が、片流れのガラス屋根をもつ長方形のオランジェリーと並んで立っています。どちらもゴシック・リバイバル様式のガラス温室で、1957年頃、フランスの文化史家フィリップ・ジュリアンが、領地の所有者でフィラデルフィアの美術収集家ヘンリー・P・マキルヘニーのために設計しました。アイルランドの国家目録は、1989年に再建されたと伝えられると付け加えています。今も鉢植えのレモンなどの寒さに弱い植物を守っており、国立公園の中心にある壁に囲まれた庭園への主な入口にもなっています。

見学の計画

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詳細解説 読了目安:約1分

歴史

これらの温室は、壁に囲まれた庭園の第二の人生に属しています。この庭園は、城の建設者ジョン・ジョージ・アデア(John George Adair)の未亡人コーネリア・アデア(Cornelia Adair)のために、家の人々の食をまかなう菜園として整備されました。アイルランドの国家建築遺産目録(NIAH)は、その整備を1885年頃としており、公園自身のガイドは、6区画の配置を1888年としています。庭園は、城壁用の花崗岩を採るために1860年代後半に開かれた石切り場が残したくぼ地を埋めています。

オランジェリーと温室が加わったのは、それから約70年後です。1930年代の終わりにグレンヴェーを手に入れたフィラデルフィアの収集家ヘンリー・P・マキルヘニー(Henry P. McIlhenny)は、ガイドによれば1947年から庭の造り替えを始め、壁、門、ツゲの生垣、鉛の彫像、観賞用の「ジャルダン・ポタジェ」の植栽を加えました。遺産台帳は、石の境界壁のほうを1957年頃としています。公園の庭師長によると、ゴシック様式のオランジェリーは1957年に、マキルヘニーの友人でフランスの文化史家フィリップ・ジュリアン(Philippe Jullian)の設計で加えられ、マキルヘニーは鉢植えのレモンとオレンジを育てたいと考えていました。2014年にこの一群を記録したNIAHも1957年頃としており、建物は1989年に再建されたと伝えられると付け加えています。

マキルヘニーは1983年に、城、庭園、内部の多くの品々をアイルランド国民に寄贈しました。国立公園は1984年に、城は1986年に一般公開されました。温室は現在、国立公園野生生物局が管理しています。資料によって、設計者の名前は「Julian」とも「Jullian」とも綴られています。

グレンヴェー城の壁に囲まれた庭園の温室とオランジェリー, ドニゴール県グレンヴェー国立公園 — The Orangery at Glenveagh Castle
The Orangery at Glenveagh Castle · Gerald England — CC BY-SA 2.0

建築と構造

NIAHはこの一群を地域的な重要性があるものと評価し、壁に囲まれた庭園の北西の角に隣り合う2棟の建物を説明しています。温室は、木骨造で装飾的なガラスをはめた平屋の八角形で、内部の金属製の支えで補強されています。寄棟のガラス屋根の上には、持ち上げたガラスの中央部が載り、その頂に装飾的な木の棟と金属の風見が付いています。壁には装飾的な木の窓と、コンクリートの基壇の上の銃眼付きの胸壁があり、雨樋類は鋳鉄製です。

オランジェリーは長方形で、やはり木骨造で、ガラス張りの壁、片流れのガラス屋根、銃眼付きの胸壁、粗石積みの基壇を備えています。台帳は、この2棟を、元の形と性格を保った魅力的なゴシック・リバイバルの一群と見ており、その重要性を、城とともにもつ群としての価値に置いています。

壁に囲まれた庭園自体は長方形で西を向き、草花のボーダーと砂利道によって6つの区画に分けられています。参照した資料には、温室の寸法は載っていません。

植物コレクション

公園のガイドによれば、マキルヘニーは鉢植えでレモンとオレンジを育てたいと考えており、温室では今もレモンの数品種が、Brugmansia、Ficus pumila、ジャスミン、Strelitzia、Sparmannia、Puya、Agave とともに育っています。NIAHは、建物が今も植物と花を生み出し続けていると付け加えています。

屋外では、壁に囲まれた庭園が、観賞用ポタジェの様式で有機的に管理されています。ケールや紫キャベツからキンセンカ、フェンネルまで、野菜、ハーブ、一年草が「フローラル・アート」として植えられています。多年草のボーダーには、ゲラニウム、フロックス、シャクヤク、デルフィニウム、トリカブト類、ルピナス、つるバラがあり、アイルランド産のリンゴの品種が2000年からスタンダード仕立てとエスパリエに仕立てられています。一重咲きの赤いダリア「Matt Armour」は、のちに庭師長となる庭師マット・アーマー(Matt Armour)が、ルーシー・ポーター(Lucy Porter)から贈られた種から1930年に育成したもので、庭園の夏の象徴であり、1996年から彼の名で呼ばれています。1月と2月には庭師のコテージの前でスノードロップが咲き、3月と4月にはスイセンが続きます。

見学案内

壁に囲まれた庭園は城の裏手にあり、グレンヴェー国立公園の約11 haを占める城の庭園の中心にあります。オランジェリーへは、厩舎の中庭から、旧厩舎の建物の中の回廊を通って行き、壁に囲まれた庭園への入口の役目を果たしています。

公園のガイドは、庭園に約1時間をみるよう勧めており、標識のある全長1 kmの小道が庭園を通っています。ボーダーは7月と8月、スイセンは3月と4月が見頃です。城のツアーは別料金で、2026年は毎日は行われません。プレジャー・グラウンズ、ベルギアン・ウォーク(Belgian Walk)、ティールームが近くにあり、ビジターセンターと城の間はシャトルバスで結ばれています。

インタラクティブな地球儀で見る

55.04° N, 7.97° W

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出典 (8)

  1. buildingsofireland.ie/niah/search.jsp?type=record&county=DG&regno=40904308
  2. buildingsofireland.ie/buildings-search/building/40904305/glenveagh-castle-gartan-mountain-
  3. nationalparks.ie/app/uploads/2025/10/123057-Glenveagh-Guide-to-Castle-Gardens.pdf
  4. nationalparks.ie/glenveagh/
  5. nationalparks.ie/glenveagh/things-to-do/
  6. nationalparks.ie/glenveagh/learn/
  7. donegalgardentrail.com/gardens/glenveaghnp
  8. irishhistorichouses.com/2024/08/01/glenveagh-castle-county-donegal-a-castle-and-garden-ope
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