カーヴィリニア・レンジと大パームハウス
ダブリンのグラスネヴィン

2026年9月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1843~1869年・パームハウス1883年
- 建築家
- リチャード・ターナー
- 様式
- ヴィクトリア朝の曲線鉄骨
- 規模
- 二つの別個の温室群
- 状況
- 一般公開中
ダブリンの鉄工職人リチャード・ターナーは、すでにキューのパームハウスを設計していましたが、彼の手になるカーヴィリニア・レンジは、曲げ鉄の熟練が生んだ曲線のシルエットを持ちます。その規模は1869年に倍増されました。中央のドームは、長くアイルランドの切手の図柄になりました。少し歩いた先にある大パームハウスは、嵐のあとにグラスゴーで鋳造された鉄骨で1883年に再建され、2004年に修復されて、建築保存に対するヨーロッパ・ノストラ賞を受けました。
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歴史
グラスネヴィンの国立植物園は、1795年にダブリン協会(Dublin Society、のちのロイヤル・ダブリン協会)によって、トルカ川のほとりにあった詩人トマス・ティッケル(Thomas Tickell)の旧領地に創設され、1877年に国の管理に移りました。
カーヴィリニア・レンジは、1840年代に園長デイヴィッド・ムーア(David Moore)の下で発注されました。最も古い東翼部は、1843~1844年にダブリンの請負業者ウィリアム・クランシー(William Clancy)が建てましたが、彼はあまりに低すぎた見積りのせいで身代を潰しました。その名は今も樋に残り、入口の上にはRDSの名が見られます。続いて、同じ時期にキューのパームハウスを手がけていた鉄工職人リチャード・ターナー(Richard Turner)が、西翼部(1845~1846年)と、1848年3月に完成した中央パビリオンを建てました。建築家のフレデリック・ダーリー(Frederick Darley)は1844年から関わっていました。1868年1月には、ターナーの息子ウィリアムの名で提出された計画が、北向きに同じ側面を付け加えて各翼部を倍にすることを提案しました。1995年には、公共事業局(Office of Public Works)が模範的な修復を完了し、ヨーロッパ・ノストラ賞を受けました。
大パームハウスは、以前の温室に取って代わったものです。以前の温室は見栄えが悪いと広く思われており、1883年の嵐で損傷しました。新しい建物は、資料によって1883年とも1884年ともされ、部材の状態でスコットランドから届きました。1990年代には強風でガラスの一部が割れ、傷みが露呈しました。2002年から公共事業局が解体、保存処理、再組立てを行い、2004年にアイルランド首相(Taoiseach)によって開館式が行われ、こちらもヨーロッパ・ノストラ賞を受けています。
建築と構造
カーヴィリニア・レンジの名は、その曲線の屋根に由来します。屋根は渦巻き装飾で彩られた細身の錬鉄の骨組みに支えられています。各翼部はもともと、長さ約100フィート、幅18フィート、高さ18フィート(30 × 5.5 × 5.5 m)で、より高い中央パビリオンは、ランタンを戴いた長方形をしています。1860年代末の増築では、翼部の奥の壁を取り払って、奥行きを倍にしました。1995年の修復では、修理不能と判断された鉄骨は5分の1に満たず、補修は錬鉄で行われました。キューやベルファストでは鋼が用いられたのとは対照的です。中央のドームは、1980年代にアイルランドの建築切手の図柄になりました。
大パームハウスは鉄とガラスの建物で、高さ約65フィート、幅80フィート、長さ100フィート(おおよそ20 × 24 × 30 m)です。グラスゴー近郊のペイズリーにあるジェームズ・ボイド・アンド・サン社(James Boyd & Son)が800ポンドの費用で事前に製作し、部材の状態で運ばれて現地で組み立てられました。植物園自身のウェブサイトは、鉄骨がグラスゴーで作られたとだけ記しています。
植物コレクション
カーヴィリニア・レンジの西翼部は東南アジアの山々にあてられており、とくにフィリピン、ボルネオ、ニューギニアのヴィレヤ・ロードデンドロンのほか、木生シダ、ラン、ウツボカズラ、裸子植物が集められています。東翼部には、オーストラリア、南アフリカ、南アメリカといった南半球の植物が集まり、古い超大陸ゴンドワナを思わせるヤマモガシ科やレスティオ科も含まれています。
大パームハウスには熱帯の樹木があり、何よりソテツ類で知られています。ランはグラスネヴィンで特別な位置を占めています。1840年代に、デイヴィッド・ムーアが初めてランを種子から開花まで育て上げたのは、ここでした。近くにあるオオオニバス温室は、ダンカン・ファーガソン(Duncan Ferguson)の設計で1854年に建てられ、現在は修復を待っています。
見学案内
植物園は、ダブリン北部のグラスネヴィンにあるトルカ川沿いの約20 haを占め、20,000を超える種と栽培品種を収集しています。カーヴィリニア・レンジと大パームハウスは歩いてすぐの距離にあり、一回の周遊で無理なく回れます。その途中で、季節ごとに展示が変わる高山植物温室とアルパイン・ヤードにも立ち寄れます。
半日あれば、温室群と主な屋外コレクションを見る時間があります。じめじめしたダブリンの日には、温室はありがたい避難所になります。
53.37° N, 6.27° W
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出典 (6)
- botanicgardens.ie/glasnevin/glasshouses/
- historyireland.com/curvilinear-range-national-botanic-gardens-glasnevin/
- archiseek.com/1869-curvilinear-range-botanic-gardens-glasnevin-co-dublin/
- archiseek.com/1884-great-palm-house-botanic-gardens-glasnevin-dublin/
- theirishaesthete.com/tag/national-botanic-gardens/
- irelandseye.com/aarticles/travel/attractions/gardens/glasnevn.shtm
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