とっとり花回廊 フラワードーム
鳥取県南部町

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1999
- 建築家
- アーキテクトファイブ(構造設計:梅沢建築構造研究所)
- 様式
- 現代的なガラス張りの格子シェルのドーム
- 規模
- ドームは直径50 m、高さ21 m
- 状況
- 一般公開中
1999年4月18日に南部町に開園した県立フラワーパーク「とっとり花回廊」の中心施設であるフラワードームは、直径50 m、高さ21 mのガラス温室です。アーキテクトファイブの設計で、主に60 mmの棒材からなる単層の格子シェルとして造られ、その構造設計を手がけた梅沢建築構造研究所は第10回松井源吾賞を受賞しました。冬でも15 °C 以上に保たれ、熱帯・亜熱帯の植物と数百のランを収めています。大山を望む50 haの公園の中心にあります。
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歴史
「とっとり花回廊」は、鳥取県が西伯郡南部町に整備した花の公園で、一部は隣の伯耆町にまたがっています。工事は1995年8月から1999年3月まで続き、費用は約182億円でした。ランドスケープの設計は東京ランドスケープ研究所、建築はアーキテクトファイブ、構造設計は梅沢建築構造研究所が担当しました。
公園は1999年4月18日に約50 haで開園し、日本でも最大級の花の公園のひとつに数えられます。1999年3月に完成したフラワードームはその中心を占めています。全体の敷地は、1 kmにおよぶ屋根付きの回廊の環の内側に、この大温室を軸として配置されています。構造設計者の仕事により、この構造物は第10回松井源吾賞を受賞し、設計事務所は実績の一つとして挙げています。
公園は、オランダのキューケンホフ園と姉妹園の関係にあります。現在は県が指定した運営者が管理しており、フラワーワークショップや季節のイルミネーションを開いています。参照した資料には、開園以来、ドームに大きな改変があったという記述はありません。


建築と構造
フラワードームは、直径50 m、高さ21 mのガラスのドームです。骨組みは二方向に曲がった単層の格子シェルで、おもに直径60 mmの棒材を格子状に組み上げています。構造設計者によれば、曲げ加工をしたのは一方向の部材だけで、ほかは節点間の長さに切った直材で、ピンで接合されています。複合施設には鉄筋コンクリートと鋼が併用されています。
ドームは円形の構成の中心です。屋根付きの回廊は、ギャラリーと展望の散歩道を兼ねており、直径320 m、一周1 kmの環をなして、ユリの温室をはじめとする公園のパビリオンをつないでいます。ギャラリーは25 mごとに1本の橋脚で支えられた偏心トラスの上にあり、全体が箱形断面の筒として働きます。全体が平らで、ベンチが並ぶこの歩道は、雨を避けながら庭を一周し、公園のあらゆる場所を眺められるようにしています。

植物コレクション
温室は、熱帯・亜熱帯の植栽のために、真冬でも15 °C以上に保たれています。公園はランに特別な位置を与え、「花の王様」と呼んでいます。公式サイトによれば500株を超え、ある園芸雑誌によれば1,000株を超えるランが、ダイオウヤシやオオギバショウなどの大型の植物や、珍しい観葉植物とともに咲いています。展示は季節ごとに替わり、11月から1月のイルミネーションの時期には、シャンデリアの装飾や、光と音楽を組み合わせたショーがドームを満たします。
温室の外では、公園はユリで知られており、約10,000輪の花と、日本原産の野生のユリ15種すべてがあります。面積1 haの花の丘には、50,000株を超える季節の植物が植えられています。
見学案内
温室は公園の中心、屋根付きの回廊がつくる環の真ん中にあります。ドームと主要な庭を見て回るには、1時間半ほど歩けば足りますが、植物好きなら丸一日を過ごすこともできます。いちばん印象的なのは、4月から5月のチューリップの季節と、花の丘の赤いサルビアが大山を背景に際立つ秋で、「秘密の花園」が開くのもこの2つの季節だけです。冬は、暖房の入った温室と夕方のイルミネーションが、屋外の花壇に代わる主役になります。
35.35° N, 133.43° E
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