🇯🇵日本·一般公開

サザンドームのしろ/能代エナジアムパーク

秋田県能代市

サザンドームのしろ/能代エナジアムパーク, 秋田県能代市
写真 : 掬茶 — CC BY-SA 4.0

2026年10月時点で出典を確認済み

「透明なドームの下で、石炭火力発電所の廃熱が約460種のジャングルを冬のあいだ暖めています。」
様式
熱帯庭園と展示室を収めた透明なドーム
状況
一般公開中(発電所の見学者センター)

能代エナジアムパークは、秋田県で東北電力が運営する能代火力発電所の一般向け見学施設です。目印は透明なドーム「サザンドームのしろ」で、地球の歴史とエネルギーを紹介する展示室と、東南アジアのジャングルを再現した熱帯庭園が一つになっています。発電所の余熱が、冬の暖房をまかないます。滝と池を囲んで、バナナやハイビスカスなど約460種、3,300株を超える熱帯植物が育っています。

見学の計画

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詳細解説 読了目安:約1分

歴史

秋田県の能代火力発電所は、オーストラリアなど各国から石炭運搬船で運ばれてくる石炭を燃料としています。1号機は1993年5月、2号機は1994年12月、3号機は2020年3月に運転を開始し、定格出力はいずれも600,000 kWです。東北電力は最新の3号機を、石炭火力として世界でも最高水準の熱効率をもつもののひとつと説明しています。また、発電所は現在、木質バイオマスを混焼しており、同社はこれが地元の林業の振興に役立つとしています。

発電所に併設して、事業者は一般向けの見学施設、能代エナジアムパークを建てました。事業者はこれを、地域との共生をめざす発電所のPR拠点と位置づけています。公園は、透明なドームを頂く建物「サザンドームのしろ」を中心に構成され、地元のねぶながし祭りを紹介する能代ねぶながし館、冒険広場、スポーツ広場もあります。

公式ページにも、事業者のパンフレットにも、日本語版ウィキペディアの記事にも、公園の開設年や設計者の名は記されていません。ただ、いずれも根底にある考え方を強調しています。発電所が本来なら使わずに残してしまうエネルギーを、ドームの下で熱帯林の気候を保つために役立てる、という考え方です。見学者センターは、事前予約が必要な発電所見学ツアーの出発点でもあります。

サザンドームのしろ/能代エナジアムパーク, 秋田県能代市 — サザンドームのしろ/能代エナジアムパーク — 1枚目
サザンドームのしろ/能代エナジアムパーク — 1枚目 · 掬茶 — CC BY-SA 4.0
サザンドームのしろ/能代エナジアムパーク, 秋田県能代市 — サザンドームのしろ/能代エナジアムパーク — 2枚目
サザンドームのしろ/能代エナジアムパーク — 2枚目 · らんで — CC BY-SA 4.0

建築と構造

本館は透明なドームが目印で、東北電力はこれを公園の象徴として用いています。日本語版ウィキペディアは熱帯植物園を「ドーム型」と呼んでいます。構造の寸法、骨組み、建設年は公表されていません。

内部では、いくつもの空間が続いていきます。ジャングルを描いた大壁画が飾られたウェルカムホールでは、館内の案内役を務める巨大な樹のモニュメント「エナー樹」が目を引きます。ここから、石炭紀をイメージした「太古の森」、リアルにつくられた恐竜がいる「エネルギーの森」、ミニシアターを備えた太古の宮殿のような「メッセージの森」へと進みます。東北電力ギャラリーでは発電所のしくみを紹介し、広々とした通路は展示ギャラリーを兼ね、ドーム内のカルチャーホールでは講演会やセミナーが開かれます。

パンフレットに載っている熱帯植物園の平面図には、円形の空間を周回する小道が描かれています。トンネルから入り、滝と池に面した展望テラスの前を通って、出口へと戻る順路です。冬は、発電所の排熱でこの空間が暖められます。

サザンドームのしろ/能代エナジアムパーク, 秋田県能代市 — サザンドームのしろ/能代エナジアムパーク — 3枚目
サザンドームのしろ/能代エナジアムパーク — 3枚目 · 掬茶 — CC BY-SA 4.0

植物コレクション

熱帯植物園は東南アジアのジャングルを再現したもので、事業者はそれをできるかぎり原生林に近い状態に保つことをめざしています。公式パンフレットは約460種、3,300株を超える熱帯植物としており、日本語版ウィキペディアも同じ数字、460種と3,300株を挙げています。

名前が挙がっている植物には、バナナとハイビスカスがあります。パンフレットは、緑の中に隠れている「南国の果物」、たとえばピタンガ、バナナ、パイナップルを探すよう来館者に呼びかけています。公式ページは、滝が流れ、鳥の鳴き声が飛び交い、色鮮やかな花が咲き誇る密林と説明しており、展望テラスからは動物たちの鳴き声が聞こえて、ジャングルの雰囲気をいっそう盛り上げます。

順路の途中には、ニッパヤシの小屋が休憩場所兼フォトスポットとしてあります。ドームのほかの部屋は、植栽の空間というより学習用の展示で、地球の歴史、エネルギー源の生い立ち、そして一人あたりのエネルギー消費量の増加を木の成長にたとえて示す展示が並びます。

見学案内

公園は発電所の敷地内にあり、JR能代駅から車で約15分です。事業者によれば、見学者センターと熱帯植物園を自由に見学するだけなら予約は不要で、所要時間は約30分です。希望に応じて手配される発電所見学ツアーには、バスに乗ったままでの構内一巡、窓越しに見るタービンフロアの見学、タービン建屋の屋上が含まれます。屋上からは、能代の街並み、能代風力発電所、そして日本最大の松原とされる風の松原が見渡せます。

風の松原、はまなす画廊・展望台、能代市木の学校、プラネタリウムを備えたサイエンスパーク 能代市子ども館は、いずれも見学と組み合わせやすい場所です。ここに込められた考え方をいちばん実感できるのは冬で、発電所の余熱がジャングルを暖かく保っているのです。

インタラクティブな地球儀で見る

40.19° N, 140.00° E

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出典 (4)

  1. tohoku-epco.co.jp/pr/akita/noshiro.html
  2. tohoku-epco.co.jp/pr/pdf/nos_energium.pdf
  3. ja.wikipedia.org/wiki/%E8%83%BD%E4%BB%A3%E7%81%AB%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80
  4. openstreetmap.org/way/743814684
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