ブライドルプ動物園のリヴィエラハルとヴィクトリア温室
ロッテルダム、南ホラント

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1940年
- 建築家
- シボルト・ファン・ラーフェステイン
- 様式
- ネオ・バロックと機能主義。大きなガラスのファサードを持つコンクリート造
- 規模
- ヴィクトリアの池は直径11 m
- 状況
- 動物園とともに一般公開。国定記念物(ライクスモニュメント)
ロッテルダムの動物園が市の中心部からブライドルプのポルダーへ移ったとき、建築家シボルト・ファン・ラーフェステインが新しい園全体を設計しました。1940年に開館したリヴィエラハルは、ネオ・バロックの装飾と機能主義の構造を組み合わせています。中央のホールはウィンターガーデンで、東翼にはオオオニバス(ヴィクトリア)のための水生植物の温室があり、鉄筋コンクリートの二重殻で造られた直径11 mの円形の池は当初のものです。古い動物園の温室が戦争で失われたため、1977年から水族館と爬虫類館に充てられているこの文化財の建物が、その伝統を引き継いでいます。
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歴史
ロッテルダム動物園(Rotterdamsche Diergaarde)は、1857年からロッテルダム中心部の、ゾッヒャー家(Zocher)が設計した敷地にありました。その大温室群は国外にまで名を知られていました。1873年のフローラ温室は鉄製の温室で、中央のランタン付きドームは高さ32 mあり、フローラの像を戴いていました。ヘンリー王子(Prince Henry)の温室は、スーストダイク宮殿の庭から移されて1878年に据えられたものです。1886年のオオオニバス(Victoria regia)温室には、11 × 15 mの池がありました。1937年、財政上の理由と市の拡大のため、動物園をブライドルプのポルダーの安い土地へ移すことが決まりました。新しい園は、ロッテルダムの建築家シボルト・ファン・ラーフェステイン(Sybold van Ravesteyn、1889~1983年)が、ひとつの計画として設計しました。
リヴィエラハル(Rivièrahal)は1940年に開館しました。ウィキペディアは建設を1939~1941年、書籍『Kassen in Nederland』は1937~1940年としています。戦闘行為によって、旧動物園の建物はほとんどが損壊または破壊され、のちに取り壊されました。植物の一部は、爆撃の前にすでにブライドルプへ移されていたため、生き延びています。新しい敷地には同等の温室が建てられなかったため、コレクションの一部は植物園へ、サボテンはアムステルダムのアルティス動物園に渡りました。
戦後、ホールはパーティー、会議、展覧会、競売、コンサート、ガラディナーの会場になりました。展望塔は1972年に取り壊され、1970年代には新しいレストランが建てられました。1977年からは、建物は水族館を備えた現在の役割を担っています。現在は国定記念物として保護されています。


建築と構造
リヴィエラハルでは、ファン・ラーフェステインが、ネオ・バロックの語彙と機能主義の構造を融合させています。ウィキペディアは、N.V. Schokbeton 社が施工した鉄筋コンクリートの建物としていますが、『Kassen in Nederland』は、外装を施してコンクリートのように見せた鉄骨造とみています。中央のホールにはウィンターガーデンがあり、季節を問わずヤシの木の下でくつろげる場所として考えられ、レストランとカフェテリアが付いていました。
東翼では、オオオニバスのために造られた水生植物の温室が、直径11 mの円形の当初の池を残していて、池は断熱の役目を果たす2層の鉄筋コンクリートの殻でできています。この温室のトラスは、小さなランタンを頂く圧縮リングの頂部で合わさっており、これはアムステルダム・ホルトゥス植物園のパームハウスの中央部のものに通じる方式です。大きなガラスのファサードでは、当初の鋼のプロファイルがアルミに替えられ、かつて建物の上にそびえていた展望塔は1972年に姿を消しました。


植物コレクション
1886年の旧温室の花形だったオオオニバス(Victoria amazonica)とパラグアイオニバス(Victoria cruziana)は、新しい水生植物の温室で再び居場所を得ることになり、その当初の池が残っています。1977年からリヴィエラハルでは、おもに水族館とテラリウム、さまざまな動物が見られます。
ここには、長い植物の伝統が受け継がれています。1869年にロッテルダム市の植物園が売却されたことで、旧動物園は多数のアラウカリアをはじめ、非常に多くの植物を手に入れることができ、その後も寄贈によってコレクションは充実しました。新しいリュウゼツラン温室のために、ヨンクヘールのW・C・M・デ・ヨンゲ・ファン・エレメート(Jonkheer W.C.M. de Jonge van Ellemeet)が寄贈したリュウゼツランもその一つです。フローラ温室では、ドームの下にヤシ、一方の翼棟にソテツ類、もう一方の翼棟にはアザレアとツバキの常設コレクションがありました。ヴィクトリア温室ではハス、シダ、ブロメリア、ランも育てられていました。


見学案内
リヴィエラハルは、ブライドルプ動物園とあわせて訪れます。動物園の歴史的な住所はロッテルダムの Van Aerssenlaan 49 です。シボルト・ファン・ラーフェステインが一つの計画として設計した新しい動物園のために建てられ、1930年代後半の建築を見せてくれます。ネオ・バロックの装飾、大きなガラスのファサード、そして東翼にある水生植物の温室の円形の池です。1977年から設けられた水族館とテラリウムが、見学をさらに広げてくれます。失われたものを思い描くには、市の中心部にあった旧動物園の温室の絵はがきや写真が、ロッテルダム市の公文書館に保管されています。
51.93° N, 4.45° E
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