ウェスト・ディーン・ガーデンズのヴィクトリア朝の温室群
チチェスター近郊のウェスト・ディーン(ウェスト・サセックス)

2026年9月時点で出典を確認済み
- 建築家
- フォスター・アンド・ピアソン
- 様式
- 壁に囲まれた菜園にある、ヴィクトリア朝の実用温室
- 規模
- 温室13棟、壁に囲まれた庭は約150 × 100 m
- 状況
- 一般公開中
サウス・ダウンズのふもとにある、19世紀初めに整えられたウェスト・ディーンの壁に囲まれた菜園には、ウィリアム・ジェームズが領地の温室群を建て替えて拡張した20世紀への変わり目ごろに、フォスター・アンド・ピアソンが建てた13棟のヴィクトリア朝の温室があります。すっかり荒れ果てていましたが、1987年と1990年の嵐の後、ジム・バックランドとサラ・ウェインによって1990年代初めに修復され、菜園は1992年までに元の姿を取り戻しました。温室は今も使われ、ラン、フクシア、イチジク、ブドウ、メロン、トウガラシを育てています。
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歴史
ウェスト・ディーンの所領は、チチェスターの北約6マイルにあり、1622年にジェームズ・ルーケナー(James Lewkenor)が建てた領主館にさかのぼります。現在の館は1804年のもので、このとき公園が整えられ、それまで厩舎の東にあった菜園が移されて、壁で囲まれました。Parks & Gardens UK の登録簿は、この工事を1800年から1810年の間とし、フリントの壁を持つ西側の拡張が1818年に続きました。
1871年にこの所領を買ったフレデリック・バウアー(Frederick Bower)は、庭を発展させ、年に一度、一般に公開しました。ウィリアム・ドッジ・ジェームズ(William Dodge James)は1891年にこれを取得して多くの改良を加え、菜園の温室棟を建て替えて拡張し、北の芝生に大きなパーゴラを築きました。現在の温室は園芸施設の建設業者フォスター・アンド・ピアソン(Foster & Pearson)の仕事で、年代は資料によって1891~1900年から1895~1901年までと食い違っています。
ウィリアム・ジェームズの息子で、ダリとマグリットのパトロンだったエドワード・ジェームズ(Edward James)は、1912年に所領を相続し、1932年に所有権を得ました。1964年にエドワード・ジェームズ財団(Edward James Foundation)に譲渡し、この教育慈善団体は、1971年に、保存修復、工芸、園芸などを学ぶウェスト・ディーン・カレッジを開きました。彼は1984年に亡くなり、セント・ロッチ樹木園(St Roche's Arboretum)に葬られています。
1987年と1990年の嵐で公園も壊滅的な被害を受けたあと、庭園責任者のジム・バックランド(Jim Buckland)とサラ・ウェイン(Sarah Wain)が温室の修復に取りかかったとき、温室はすっかり荒れ果てていました。菜園は1992年までに完全に修復されています。作業はその後も続き、状態の悪い温室2棟については、それぞれ30,000ポンドを超える修理費が必要だとして、のちに募金が呼びかけられました。
建築と構造
温室は、壁に囲まれた菜園の中にあります。この囲いはほぼ長方形で、長さは約150 m、最も広いところで幅100 m、館の東140 mにあります。壁は北と北西がフリント、ほかの面は赤煉瓦でできており、内側の壁が区画を分けています。壁は全部で1マイルを超え、仕立てた果樹が這わせてあります。Parks & Gardens UK の登録簿は、19世紀末から20世紀初めにかけてのガラス温室棟が修復されていると記し、苗床、フレーム、ピットの各庭もあって、所領自身が13棟と数える温室を16棟と数えています。
フォスター・アンド・ピアソンの建てたこれらの実用温室には、ヘリンボーン模様の煉瓦の床があり、どの扉も、昔のままの小さな真鍮の掛け金で開きます。かつては、夜通し手でくべなければならないボイラーで暖められていました。手入れは今も大変で、毎年冬に手で磨き、4年ごとに塗り直します。2015年には、そのうち1棟が、危険だとして来園者にも庭師にも閉鎖され、緊急の大規模修繕を待っていました。
植物コレクション
温室は今も作業の場です。所領は、ラン、フクシア、イチジク、ブドウ、メロン、トウガラシを中身として挙げており、ある来園者は、外来のランやモモの木も記しています。建設から115年以上たっても、温室ではトマト、キュウリ、パイナップル、ブドウが作られていたと、維持のために始まった募金の呼びかけは伝えています。
その周りで、菜園は、2本の交差する小道と外周の小道という、ヴィクトリア朝の古典的な配置をとっています。交差する小道の一方には、鮮やかな暖色の多年草による晩夏のボーダー花壇が並び、もう一方は梨のアーチの下を通ります。果樹園にはおよそ100品種のリンゴがあり、切り花用の庭も加わります。1995年に始まった毎年3日間のお祭り、チリ・フィエスタは、2018年以降、ウェスト・ディーンでは開かれていません。
見学案内
ウェスト・ディーン・ガーデンズは、サウス・ダウンズのふもと、ミッドハーストへ向かう道沿いのチチェスターの北約6マイルにあり、最寄りの鉄道駅はチチェスターです。1995年に完成したクリストファー・アレグザンダー(Christopher Alexander)設計のビジターセンターは、92エーカーの庭に向かって開いています。温室と菜園のほか、散策はハロルド・ピート(Harold Peto)の長さ100 mのパーゴラ、サンクン・ガーデンとスプリング・ガーデンへと続き、さらにセント・ロッチ樹木園へ至ります。ここの2マイル半の周遊路は、エドワード・ジェームズの墓の前を通り、サウス・ダウンズの眺望が開けます。ガイド付きの庭園ツアーは、通年行われています。
50.91° N, 0.77° W
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出典 (7)
- parksandgardens.org/places/west-dean
- historichouses.org/house/west-dean-gardens/history/
- historichouses.org/house/west-dean-gardens/visit/
- en.wikipedia.org/wiki/West_Dean_College
- museums.eu/article/details/106383/west-dean-gardens-launches-appeal-to-restore-its-working
- gardenvisitoruk.com/2015/08/12/victorian-glasshouses-and-a-gorgeous-walled-garden-west-dea
- rhs.org.uk/gardens/gardendetails/west-dean-gardens
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