マサリク大学理学部植物園の温室群(スクレニーキ)
ブルノ、南モラヴィア州

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1995~1997年
- 建築家
- ペトル・タランダ
- 様式
- 現代的。トンネル形の温室5棟
- 規模
- ガラス面積約1,100 m²
- 状況
- 一般公開中
ブルノ中心部、コトラーシュカ通りとヴェヴェジー通りの角にある、ヨゼフ・ポドペラが1922年にマサリク大学理学部のために創設した植物園は、数十年にわたって拡張され、戦後に補修された古い温室を、1995~1997年に建築家ペトル・タランダが設計したトンネル形の5棟に建て替えました。1997年2月に開館し、約1,100 m²に、ヤシと亜熱帯の有用植物のための中央の温室、パラグアイオニバスのための池を備えた熱帯温室、シダとソテツ、サボテンと多肉植物、ブロメリアの温室があります。
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歴史
マサリク大学の植物園は1922年に、理学部の植物学研究所の所長だったヨゼフ・ポドペラ(Josef Podpěra)教授によって創設されました。敷地は、建築家ヨゼフ・ベニーシェク(Josef Beníšek)が1893年に建てた旧・皇帝フランツ・ヨーゼフ1世救護施設の跡地で、以来一度も移転しておらず、2022年には元の場所で創設100周年を祝いました。早くも1926年には、地面を掘り下げた仮設の温室でオオオニバス(Victoria amazonica)が花を咲かせています。
最初の温室は、創設の直後に職員自らが建てました。年代については資料によって食い違いがあり、栽培用2棟と池を備えた収集用1棟の計3棟が1924~26年に建てられ、その後建て替えられて1932年に完成したとも、1932~34年に建てられたともいわれます。数十年のあいだに、特に1960年代の2つのパビリオンによって拡張されましたが、絶えず修繕を要しました。第二次世界大戦の末期には園が爆撃を受け、樹木が伐られ、コレクションは野菜に取って代わられて、ゼルニー・トルフ(Zelný trh、キャベツ市場)で売られました。傷んだ温室は戦後に修復されました。
1995~97年に旧温室は取り壊され、建築家ペトル・タランダ(Petr Talanda)の設計による5棟の新しい温室に置き換えられました。園の創設75周年にあたる1997年2月21日に、学長のエドゥアルド・シュミト(Eduard Schmidt)と学部長のヤロスラフ・ヨナス(Jaroslav Jonas)の立ち会いのもと、正式に大学へ引き渡され、1997年2月22日から3月2日にかけて一般に披露されました。コレクションの花壇と前庭も、同時に造り替えられました。


建築と構造
1997年の施設は、隣り合う5棟のトンネル形の温室からなり、最大のものが中央にあります。覆いの一部は二重のポリカーボネートです。屋根のかかった面積は約1,100 m²です。各棟はそれぞれ1つの環境にあてられています。中央の温室はヤシと亜熱帯の有用植物のため、ほかに、大きな池を囲んで配置された熱帯温室、シダとソテツの温室、サボテンと多肉植物の温室、ブロメリアの温室があります。
設計は周囲の環境も取り込んでいます。1995~97年の工事で造られた屋上庭園へは、夏のあいだ入口の階段から上がることができ、前庭には彫刻家ヤン・シメク(Jan Šimek)の彫刻と4つの噴水が加えられました。温室の大半は車椅子で入れます。1997年にはマサリク大学で最も近代的な温室と評され、今も園の主な展示空間であり、年に何度か企画展が開かれます。


植物コレクション
温室には、資料によって約1,800種、あるいは2,500の分類群が収められています。中央の温室はヤシと亜熱帯の有用植物を展示しており、ナツメヤシからイナゴマメまでが並び、オーストラリアの希少な針葉樹ウォレミマツ(Wollemia nobilis)もあります。熱帯温室は大きな池を囲んで配置され、その池では、南米の巨大なスイレンであるパラグアイオニバス(Victoria cruziana)が、バニラ、パパイヤ、カカオの株のあいだで育っています。シダの温室には約80種のシダが集められ、ソテツ(Cycas revoluta)などのソテツ類もあります。
サボテンと多肉植物の温室は来園者に人気です。ブロメリアの温室にはパイナップル科の約160種があり、定期的に展覧会が開かれます。屋外の約1.5 haの庭園には、約520の分類群の樹木と低木があり、1,000株を超える個体が植えられています。

見学案内
温室は、ブルノ中心部の理学部の庭園の中、コトラーシュカ通りとヴェヴェジー通りの角にあります。毎日開いており、約1時間で見て回れます。屋外の庭園と、夏には屋上庭園が、見学をさらに広げてくれます。毎年いくつかの展覧会、とりわけブロメリアの展覧会が開かれ、ガイドツアーは予約すれば申し込めます。温室には毎年13,000人を超える有料の来園者が訪れます。見学は、ブルノの中心部の散策にも無理なく組み込めます。
49.20° N, 16.60° E
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