🇮🇹イタリア·一般公開

ロステル・テピダリウム(ジャルディーノ・デッロルティコルトゥーラ)

フィレンツェ、トスカーナ

ロステル・テピダリウム(ジャルディーノ・デッロルティコルトゥーラ), フィレンツェ、トスカーナ
写真 : Francesco Bini — CC BY-SA 4.0

2026年10月時点で出典を確認済み

「1880年に落成したフィレンツェの「クリスタル・パレス」で、イタリア最大級の温室の一つとされています。」
年代
1880年
建築家
ジャコモ・ロステル(鉄骨:ピストイアのミケルッチ工房)
様式
クリスタル・パレスに着想を得た鉄とガラスの温室
規模
38.50 × 17 m、約650 m²、中央身廊の高さ14 m
状況
修復済み。展覧会やイベントのために公開

1880年に開かれた第1回全国園芸博覧会のために建てられたテピダリウムは、38.50 × 17 m、中央身廊の高さ14 mの鉄とガラスの温室です。トスカーナ園芸協会のためにジャコモ・ロステルが設計し、鉄骨はピストイアのミケルッチ工房、24本の鋳鉄の柱はロレンツェッティ鋳造所の製作です。当初はストーブで暖められていましたが、放置、修復、戦争による被害を経験しました。現在は、ジャルディーノ・デッロルティコルトゥーラで展覧会やイベントが開かれています。

見学の計画

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詳細解説 読了目安:約1分

歴史

トスカーナ園芸協会は、1854年にジェオルゴフィリ学士院(Accademia dei Georgofili)によって設立されました。1859年、協会はルドヴィコ・ジノーリ・リーシ侯爵(Ludovico Ginori Lisci)とマリアンナ・ヴェントゥーリ侯爵夫人(Marianna Venturi)から、ボロニェーゼ通り(via Bolognese)沿いのサン・ガッロ門の外側にある土地を永代賃借権で譲り受けました。今のジャルディーノ・デッロルティコルトゥーラが広がる場所です。1880年にイタリア園芸連盟がフィレンツェで最初の全国博覧会を開き、協会は庭園の仕上げとして大きなテピダリウムを建てることにしました。

設計は、建築家で技師のジャコモ・ロステル(Giacomo Roster)に託されました。報道によれば、ロステルはジョゼフ・パクストン(Joseph Paxton)のクリスタル・パレス(1851年)や、ロンドンの王立園芸協会(Royal Horticultural Society)のウィンターガーデン(1860年)を手本にしたとされています。工事は1878年に始まったと伝えられます。落成は1880年5月で(多くの資料では19日)、『ラ・ナツィオーネ』紙の記者はこれを「水晶宮」と呼びました。温室ではコンサートや展覧会、各種の催しが開かれました。

フィレンツェ市は1930年に協会からこの温室を取得しました。状態が悪かったため、1933~1936年に修復資金が充てられましたが、第二次世界大戦で再び損傷しています。修復の一つは2000年のものとされていますが、1990年代末には一部が崩れ、ガラスも失われていました。2011年には75万ユーロの新たな計画が承認され、報道によれば工事は2013年4月に完了しました。

ロステル・テピダリウム(ジャルディーノ・デッロルティコルトゥーラ), フィレンツェ、トスカーナ — Villa Libertina (Florence)
Villa Libertina (Florence) · Francesco Bini — CC BY-SA 4.0

建築と構造

テピダリウムの平面は38.50 m × 17 mの長方形で、屋根に覆われた面積は約650 m²、中央の身廊部では高さが14 mに達します。フィレンツェ市によれば、構造を支えるのは24本の鋳鉄柱で、ピストイアのロレンツェッティ鋳造所(Lorenzetti)で鋳造されました。柱は雨水を排水できるように設計され、ガラス屋根も雨漏りを防ぐように考案されています。金属の骨組みは、同じくピストイアのミケルッチ工房(Officine Michelucci)の仕事で、全体は8トンの鉄を含む約9,700点の部材から組み立てられました。

内部には、身廊の床から約6 mの高さに高架の通路があり、来訪者は植物を見下ろすことができます。海綿のような岩組みで飾られた、壁龕(ニッチ)のある2つの水盤は、フィレンツェの彫刻家フランチェスコ・マリーニ(Francesco Marini)の作で、マニエリスム建築への敬意を表したものです。ボーボリ庭園の洞窟(グロッタ)を思わせます。温室はストーブで暖められていました。2011年の計画では、ヒートポンプと放射式の床パネルによる暖房と冷房が盛り込まれました。

ロステル・テピダリウム(ジャルディーノ・デッロルティコルトゥーラ), フィレンツェ、トスカーナ — Florence, miscellany
Florence, miscellany · Francesco Bini — CC BY-SA 4.0

植物コレクション

テピダリウムは異国の植物を迎えるために造られ、植物はストーブの暖房でフィレンツェの寒さから守る必要がありました。参照した資料には、現在の常設コレクションについての記述はありません。温室は主に、トスカーナ園芸協会が所有する庭園の中の大きな展示空間として使われ、展覧会や催しの会場になります。植物画の展覧会のほか、植物の見本市の期間中には講演会やワークショップも開かれます。

協会が4月下旬か5月上旬に主催するこの見本市には、イタリア各地から70を超える出展者が集まります。花の生産者、苗木業者、そして多肉植物、ラン、柑橘類、球根植物、ハーブの専門家たちです。テピダリウムでは、もう少し静かな集まりも開かれ、たとえば「Un tè con le farfalle」(蝶とのお茶会)があります。

見学案内

テピダリウムは、フィレンツェの歴史地区の北にあるジャルディーノ・デッロルティコルトゥーラの中に建っています。展覧会や催しのときに開くので、出かける前に庭園のカレンダーを確かめておくと安心です。おすすめの機会は、4月下旬から5月上旬にかけての植物と花の見本市で、この時期には温室が講演会や展覧会の会場にもなります。

このアトラスにもすでに掲載されているジャルディーノ・デイ・センプリチは、直線距離で約1 km離れています。まったく趣の異なるフィレンツェの2つの温室を、同じ半日のうちに組み合わせて訪ねることができます。

インタラクティブな地球儀で見る

43.79° N, 11.26° E

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出典 (5)

  1. it.wikipedia.org/wiki/Giardino_dell'Orticoltura
  2. press.comune.fi.it/en/comunicato/479028
  3. arte.it/notizie/firenze/nuovo-look-per-la-serra-pi%C3%B9-grande-d-italia-8402
  4. ilreporter.it/dove-andare-cosa-vedere/serra-giardino-orticoltura-firenze-tepidarium-roster
  5. nove.firenze.it/a202240104-tepidario-del-giardino-dell-orticoltura.htm
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