ジャルディーノ・デイ・センプリチの温室(フィレンツェ植物園)
フィレンツェ、トスカーナ

2026年9月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1880年
- 建築家
- テオドーロ・カルエルの指揮のもとで建設(建築家は特定されていない)
- 様式
- 19世紀の大規模な加温温室と無加温温室。ガラスと金属製
- 規模
- 温室は約1,690 m²、ミケーリ通りに面した間口は約162 m
- 状況
- 一般公開中(フィレンツェ大学自然史博物館)
1545年にコジモ1世・デ・メディチが創設したジャルディーノ・デイ・センプリチには、植物学者テオドーロ・カルエルのもとで建てられたガラスと金属製の大規模な温室群があります。大学自身の資料によれば1880年からのもので、ミケーリ通りに沿って約162 m続いています。熱帯植物用の暖かい区画と寒冷な区画に分かれ、合計約1,690 m²です。イタリア有数のソテツのコレクションに加え、シダ、ヤシ、コーヒーなどの有用な熱帯植物が収められています。2014年9月19日の嵐でガラスが大きく損傷しました。
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歴史
この庭園は、1545年12月1日にコジモ1世・デ・メディチ(Cosimo I de' Medici)が創設しました。配置はイル・トリボロ(il Tribolo)の通称で知られるニッコロ・ペリコリ(Niccolò Pericoli)によるとされ、植物の選定はルカ・ギーニ(Luca Ghini)に任されました。世界でも最古級の植物園の一つとなり、1718年からはピエル・アントニオ・ミケーリ(Pier Antonio Micheli)のもとで新たな勢いを得て、19世紀に一般に公開されました。温室はその時代のものです。1865年から1895年まで園長を務めた植物学者テオドーロ・カルエル(Teodoro Caruel)が建てさせ、大学の資料は1880年としています。ただし、ある学術誌の論文は大温室を1864年としており、正確な年については資料の間で見解が分かれています。
施設群は、ミケーリ通り(Via Micheli)に沿って連続する正面をなしています。中央の棟を二つの大きな側面の温室が挟み、庭園の内側には、ガラスと金属でできた小さな温室がいくつか加わります。暖室はイタリアでも最大級で、重要な薬用または食用の産物をもたらす熱帯植物を栽培できます。コーヒー、カカオ、綿、コショウなどです。
2014年9月19日、風速約160 km/h の嵐が、12時40分から12時55分の間にフィレンツェを襲いました。大きなガラスが砕け、木が屋根に倒れ、庭園の被害は約100万ユーロと見積もられました。


建築と構造
温室群は、ミケーリ通りに沿って約160~162 m にわたって並び、約1,690 m² を占めます。中央に事務室を収めた長方形の主棟を、二つの大きな側面の温室が挟んでおり、一方は熱帯植物のための暖室、もう一方は冷室です。その金属の構造は、広いガラス面を持ち、ガラスと鋼でできた重厚な扉で閉じられます。庭園の中には、ガラスと金属でできたもっと小さな温室が5~6棟、点在しています。
二つの温度帯に分けることが、配置の主な論理です。冷室では霜に弱い植物が屋根の下で冬を越し、暖室は熱帯の種に必要な条件を保ちます。参照した資料には建築家の名はなく、この作品はカルエルの学術的な指揮によるものとされています。


植物コレクション
冷室には、イタリア最大の可能性があるとされるソテツ類のコレクションがあり、20世紀初頭に寄贈とその後の探検によって形づくられました。標本には Encephalartos altensteinii や Cycas circinalis があり、大きなテラコッタの鉢で育てられ、夏には屋外に出されます。また、18世紀から集められた300を超えるシダのほか、ヤシ、多肉植物、食虫植物も収められています。
暖室には熱帯の植物が置かれています。コーヒー(Coffea arabica)、タビビトノキ(Ravenala madagascariensis)、バナナ、ショクダイオオコンニャク(Amorphophallus titanum)などが挙げられている種で、暖室では高さ約10メートルのモンステラ(Monstera deliciosa)が目を引きます。ラン、サボテン、歴史的な柑橘類の品種、着生植物、ベゴニア、ブロメリアが、全体像を完成させています。

見学案内
庭園は、フィレンツェの中心部にあるピエル・アントニオ・ミケーリ通り3番地(Via Pier Antonio Micheli 3)に約2.3 haを占め、大学の博物館群に属していて、フィレンツェ・カード(Firenzecard)で見学できます。温室に加えて、薬用植物の花壇、1720年に植えられたイチイ、1805年のコルクガシも見るなら、1時間半ほどみておいてください。温室は、寒い日や雨の日に屋根のある順路となり、アザレアとアジサイの開花は、庭園の春から初夏を彩ります。旧市街のほかの見どころとも簡単に組み合わせられます。
43.78° N, 11.26° E
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出典 (8)
- apgi.it/giardino/orto-botanico-di-firenze/
- brunelleschi.imss.fi.it/itinerari/luogo/MuseoStoriaNaturaleFirenzeOrtoBotanicoGiardinoSemp
- ortobotanicoitalia.it/toscana/unifirenze/
- anms.it/upload/rivistefiles/7b5f72cd8de3bc3f62394354832f8758.pdf
- es.wikipedia.org/wiki/Jard%C3%ADn_de_simples_de_Florencia
- it.wikipedia.org/wiki/Giardino_dei_Semplici
- en.wikipedia.org/wiki/Orto_Botanico_di_Firenze
- theflorentine.net/2024/05/28/giardino-dei-semplici-botanical-gardens-florence/
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