ザ・リビング・レインフォレスト
ハンプステッド・ノリース、ニューベリー近郊(バークシャー)

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1993
- 様式
- かつてのラン園の隣り合う3棟の温室を、熱帯雨林として植栽したもの
- 規模
- ガラス面積約20,000平方フィート(約1,860 m²)
- 状況
- 一般公開中(慈善団体が運営する教育センター)
バークシャーにある、アマゾニカ、ローランズ、スモール・アイランズと名づけられた隣り合う3棟の温室が、熱帯雨林の階層を再現しています。ここはかつて、野生種のランで知られた苗圃ワイルド・コート・オーキッズで、1991年から実業家のキース・ブロムリーと園芸家のバリー・ファインドンが来訪者センターに改め、1993年4月に開館しました。2000年からは教育系の慈善団体トラスト・フォー・サステイナブル・リビングが運営しており、850種を超える植物と動物を擁し、毎年多くの学校団体を迎えています。
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歴史
熱帯雨林になる前のハンプステッド・ノリースの敷地には、ワイルド・コート・オーキッズ(Wyld Court Orchids)という園芸場がありました。現在の運営団体は、当時のヨーロッパを代表するラン生産者のひとつだったと説明しています。園は希少なラン原種、とりわけシンビジウムとリカステで知られ、英国ラン協議会(British Orchid Council)のコングレス・ショーで、自家育成の実生によって「グランド・チャンピオン・ハイブリッド」と「ベスト・イン・ショー」を獲得するなど、高い評価を得ていました。
1991年、靴小売業ラッセル・アンド・ブロムリー(Russell & Bromley)の元会長キース・ブロムリー(Keith Bromley)と、園芸家のバリー・ファインドン(Barry Findon)が、これらの温室に私有のワイルド・コート・レインフォレストを造りました。ブロムリーによれば、着想は1980年代、ベネズエラのオリノコ川デルタを船で航海していたときに浮かんだといいます。施設は1993年4月に一般公開され、1996年に創設者たちはこれをワールド・ランド・トラスト(World Land Trust)に寄贈しました。
2000年6月30日、運営会社はワールド・ランド・トラストから新しい団体ザ・リビング・レインフォレストに移り、2000年7月からカール・ハンセン(Karl Hansen)のもとで、トラスト・フォー・サステイナブル・リビング(Trust for Sustainable Living)と結びついた独立の教育慈善団体として運営されています。その後、温室は何度も手直しされてきました。2010年にはエボシドリの鳥舎、2014年にはアルマジロの展示場、2016年には新しい「スモール・アイランズ」の展示、2018年にはブロメリア類と水辺帯(littoral zone)、2020年にはランの雲霧林とコビトカイマンの池が加わっています。持続可能な考え方で設計された新しい建物、ヒューマン・インパクト・ビルディング(Human Impact Building)は、2006年に増築されました。


建築と構造
この施設は、園芸場から引き継いだ、隣り合う3棟の温室で成り立っています。アマゾニカ(Amazonica)、ローランズ(Lowlands)、スモール・アイランズ(Small Islands)です。地域観光局は、ガラスの下の面積を約20,000平方フィート(1,860 m²に近い広さ)とし、熱帯の温度に保たれた2つの熱帯雨林の気候区に分かれているとしています。アマゾニカとローランズでは、植栽が林冠から下層、林床へという森の層構造に従っており、アマゾニカは中心の池を囲む形に配置されています。スモール・アイランズは島の熱帯雨林の縁を表し、マングローブや海岸上部の植物があります。
温室の隣にあるヒューマン・インパクト・ビルディングは、2006年に開館し、持続可能な暮らしというこの施設のメッセージを建物自体にも反映しています。内包エネルギーの少ない持続可能な建材、自然換気、パッシブな太陽熱の取り込み、小規模な太陽光発電パネルを備えて設計されました。敷地にはカフェ、売店、熱帯雨林をテーマにしたピクニックエリア、屋外の冒険遊び場もあります。

植物コレクション
施設の報告では、植物と動物は850種を超えます(ウィキペディアでは700種を超えるとされています)。熱帯の科が幅広くそろい、バナナからブロメリア類、カラテア、イチジクの仲間、ショウガの仲間、ホヤ、ランまで見られ、見どころはサトイモ科の植物と、季節限定で見られるヒスイカズラ(Philippine jade vine)です。注目の植物には、Anthurium crystallinum、A. magnificum、A. veitchii、パンノキ、カカオ、ジャイアント・タロ(giant taro)、巨大なシダ Angiopteris evecta、タコノキ類、タビビトノキ、トックリキワタがあります。2020年に加わった雲霧林には、中央アメリカと南アメリカのラン約100種が集められています。
動物には、フタユビナマケモノ、ゲルディモンキー、ピグミーマーモセット、コビトカイマン、エメラルドツリーボア、カーペットニシキヘビ、ヒムネオオハシ、フィッシャーエボシドリ、グリーンイグアナ、ムツオビアルマジロ、青いヤドクガエル、オセレート・リバー・スティングレイ(淡水エイ)がいます。
見学案内
センターは、バークシャーのニューベリー近郊、ハンプステッド・ノリース村にあります。地域観光局は、3棟の温室、ヒューマン・インパクト・ビルディング、屋外エリアを見るのに、最大で半日を見込むよう勧めており、敷地全体が車いすで回れます。カフェでは飲み物と軽食が出るほか、センターは団体向けのガイドツアーや、ときおりの夜のイベントも行っています。展示はたびたび入れ替わり、学校の休暇中にはテーマ別のトレイルが設けられます。たとえば秋には、毒と薬をめぐるトレイルがあります。このアトラスで紹介しているオックスフォード植物園の温室は、北へ約30 kmの場所にあります。
51.48° N, 1.22° W
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