フラワー・ガーデンとメロン・ヤードの温室群(ロスト・ガーデンズ・オブ・ヘリガン)
ペンテワン、セント・オーステル近郊(コーンウォール)

2026年10月時点で出典を確認済み
- 様式
- 壁に囲まれた庭の壁に沿って建てられた、ヴィクトリア朝の片流れ温室
- 状況
- 一般公開中(庭園は1990年から修復)
ヘリガン・ハウスの北にある、高さ約5 mの煉瓦壁に囲まれた二つの庭には、19世紀の生産用温室群があります。フラワー・ガーデンにはカンキツ温室、「パクストン式」のブドウ温室、モモ温室、小さなバナナ温室が、メロン・ヤードにはメロン温室と、堆肥で温めるパイナップル・ピットがあります。20世紀半ばに荒れ果てたまま放置されましたが、1990年に再発見されて修復され、メロン・ヤードは1992年から、フラワー・ガーデンは1994年から修復されました。現在はヴィクトリア朝の方法で、伝統的な果物と野菜を栽培しています。
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歴史
ヘリガンがトレメイン家(Tremayne)の手に渡ったのは1569年で、サンプソン・トレメイン(Sampson Tremayne)がこの領地を取得しました。邸宅の北にある壁に囲まれた庭は、18世紀後半にさかのぼります。1766年にヘンリー・ホーキンズ・トレメイン(Henry Hawkins Tremayne)が相続したのち、トマス・グレイ(Thomas Gray)が改造計画案を提出しており、そこにはすでに現在のフラワー・ガーデンに当たる囲い地と、のちのメロン・ヤードの湾曲した壁が描かれています。1839年の十分の一税地図には、2つの庭が現在の形で記されています。ジョン・ハール・トレメイン(John Hearle Tremayne)の時代の1829年から1851年にかけて、パイナップル・ピットが使われており、領地側はパクストン・ハウスと呼ばれる温室を1855年のものとしています。
第一次世界大戦が転機となりました。1914年8月、使用人たちがサンダーボックス・ルーム(Thunderbox Room)の壁に署名します。1916年に邸宅は将校のための療養所になり、防風林の木々は戦争遂行のために伐採されました。第二次世界大戦中には、ノルマンディー上陸作戦に備えて訓練するアメリカ軍が邸宅を使いました。生産用の庭園は20世紀半ばに耕作されなくなり、1970年ごろに邸宅は集合住宅に分割されました。
1990年、ティム・スミット(Tim Smit)と、トレメイン家の子孫であるジョン・ウィリス(John Willis)が荒れ果てた庭園に行き当たり、ティム・スミットとジョン・ネルソン(John Nelson)のもとで修復が進められました。庭園は1992年の復活祭に来園者に公開され、この年にメロン・ヤードの構造物が修復されています。1994年にはフラワー・ガーデンが続き、1997年にはパイナップルが再び実をつけ、1998年に取得して修復されたペンカレニック温室(Pencalenick)が、現在はフラワー・ガーデンの隣に建っています。庭園は、イングランドの公園・庭園登録簿にグレードIIで登録されています。


建築と構造
フラワー・ガーデンは台形をしており、周囲を18世紀後半の輸入煉瓦の壁(高さ約5 m)が囲んでいます。中央の煉瓦敷きの通路は、円形の水汲み池へと続いています。温室は片流れのガラス屋根で、石積みの壁に寄りかかって建っています。カンキツ温室と「パクストン式」(Paxtonian)のブドウ温室が北の壁の内側に並び、モモ温室が東の壁に沿って延びています。北の壁の外側には、庭師たちの宿舎(bothy)、事務所、バナナ用に建てられた小さな正方形の温室があります。地元の説明の一つは、パクストン・ハウスを、部品の形で届けられて現場で組み立てられる標準設計の、パクストン特許型だとしています。
北にあるメロン・ヤードは、平面が弓形で、同じ高さの湾曲した煉瓦壁で閉ざされています。中央の通路沿いの東側にはパイナップル・ピットとメロン温室があり、西側にはコールドフレームが3列並んでいます。ピットは、脇の溝に積まれた新しい馬糞で温められ、その発酵熱が、パイナップルの求める暖かさを保っています。近くにある19世紀初めの壁には、わら製のミツバチの巣箱(skep)を置くために作られた、アーチ形のくぼみが3段に並んでいます。


植物コレクション
これらの温室は、ショーケースではなく、今も作業の場です。モモ温室には仕立てたモモとアンズの木があり、ブドウ温室ではブドウの木とヘリテージ種(伝統品種)のトマトが組み合わされ、歴史ある温室には珍しい多肉植物や香りのよいペラルゴニウムも展示されています。メロン、キュウリ、柑橘類も温室内で栽培され、メロン・ヤードのパイナップルは夏のあいだに熟します。
キッチン・ガーデンとあわせると、生産用の庭園では、一年を通して300種を超える果物、野菜、サラダ用の葉もの、ハーブを育てており、その大半はヘリテージ種で、領地の厨房に供給されます。庭師たちは19世紀の方法に従い、ヴィクトリア朝の輪作から、よく腐熟した堆肥をたっぷり使った二重掘りまで行っています。


見学案内
生産用の庭園は領地の北にあり、ビジターセンターから約200 mです。メロン・ヤード、キッチン・ガーデン、フラワー・ガーデンは順に歩いて回ることができ、今も毎日使われている鉢上げ小屋や、ヘリガン・ハウスの庭師たちの生きた記念碑として帝国戦争博物館に認められているサンダーボックス・ルームも見られます。ガラスの下でパイナップルなどの果実が熟すのを見るには、夏が最適です。見学は自然にイタリアン・ガーデン(1906~1907年に造られました)とサンダイアル・ガーデンへと続き、このアトラスに載っているエデン・プロジェクトは、北東に約10 kmの場所にあります。
50.28° N, 4.81° W
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出典 (6)
- heligan.com/explore-heligan/our-story/timeline/
- heligan.com/explore-heligan/gardens/productive-gardens/
- heligan.com/plan-your-visit/when-to-visit/heligan-in-the-summer/
- parksandgardens.org/places/lost-gardens-of-heligan-the
- cornwallincolours.blog/2018/11/03/six-on-saturday-lost-gardens-of-heligan/
- openstreetmap.org/way/161870923
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