夢の島熱帯植物館
東京都江東区

2026年9月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1988
- 様式
- 互いにつながった三つのテーマ別ガラスドーム
- 規模
- 主ドームは約1,500 m²、約900種の熱帯植物
- 状況
- 一般公開中
東京湾の埋立地に築かれた人工島、夢の島公園に1988年に開館したこの複合施設は、互いにつながった三つのテーマ別ガラスドームからなります。最大のもので、湿潤な熱帯雨林にあてたドームは、約1,500 m² の広さで、滝とともに、約900種の熱帯・亜熱帯植物を収めています。ほかの二つは、熱帯の村と、小笠原諸島の固有植物相を思わせます。この場所に特有の点として、複合施設全体が、隣の新江東清掃工場から回収した廃熱で暖められており、時代に先んじた循環型経済の考え方を象徴しています。
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歴史
夢の島は東京湾の埋立地で、1957年から1967年まで、首都のごみの最終処分場として使われました。埋立地が安定して整備されたのち、夢の島公園が1978年10月1日に開園しました。
熱帯植物の温室施設である夢の島熱帯植物館は、1988年に公園内に開館しました。当初から、隣接する資源を活用するように設計されていました。新江東清掃工場の余熱を、高温の温水として引き込むというものです。このシステムは30年以上にわたって稼働しており、廃棄物エネルギーを利用した暖房を植物園に応用した初期の例にあたると、施設は現在説明しています。
2006年4月からは、公園と熱帯植物館の運営を、6社からなる共同事業体のアメニス夢の島グループが担っています。公園は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のアーチェリー競技の会場となったことでも、広く知られるようになりました。
建築と構造
大温室は、A、B、Cと呼ばれる三つの連結したガラスドームで構成され、それぞれにテーマがあります。Aドームは熱帯の水辺を再現し、滝が池に水を注ぎます。Bドームは、背の高いヤシの下に、茅葺き屋根の伝統的な建物を配して構成されています。Cドームは、小笠原諸島とマダガスカルを思わせます。さらに、食虫植物用の小さな温室、上映ホール、展示室、イベントホールが加わって、施設が完成します。
暖房は、隣接する清掃工場から125 °Cの温水を絶えず運ぶ配管に頼っています。公式サイトによれば、このエネルギーは建物の暖房にも冷房にも使われています。


植物コレクション
植物館は、1,000種を超える熱帯植物を掲げています。Aドームには、熱帯性のスイレン、木性シダ(Cyathea podophylla)、マングローブ植物、フウリンブッソウゲ(Hibiscus schizopetalus)、そして30 mに達することもある巨大なタケがあります。Bドームは有用植物にあてられ、プランテン、カカオ、ダイオウヤシ、そして原産地のフィリピンでは絶滅の危機にあるヒスイカズラ(Strongylodon macrobotrys)が見られます。Cドームでは、世界遺産に登録された小笠原諸島の固有種、たとえば目立つ気根をもつタコノキ類と、マダガスカルのタビビトノキが並びます。食虫植物の温室には約9種があり、ウツボカズラ類やハエトリグサもあります。開花カレンダーが季節を追い、春のバニラから夏のジャカランダやスイレンまで案内します。


見学案内
熱帯植物館は、有楽町線、JR京葉線、りんかい線が通る新木場駅から、歩いて約13分です。公園そのものは無料ですが、熱帯植物館には別の入場券が必要です。三つのドーム、食虫植物の温室、屋外の庭園を見るには、1~2時間あれば十分です。屋外には、オーストラリア庭園、ハーブ園、6月ごろに花を咲かせるジャカランダがあります。企画展は一年を通して開かれています。同じ公園内にある第五福竜丸展示館は、核実験の降灰を浴びたマグロ漁船、第五福竜丸を紹介しており、考えさせられる併せ見学先になります。
35.65° N, 139.83° E
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