🇮🇹イタリア·一般公開

ラ・モルテッラ庭園のヴィクトリア温室とラン温室

フォリオ、イスキア島(ナポリ)、カンパニア

ラ・モルテッラ庭園のヴィクトリア温室とラン温室, フォリオ、イスキア島(ナポリ)、カンパニア
写真 : Miguel Hermoso Cuesta — CC BY-SA 4.0

2026年10月時点で出典を確認済み

「作曲家の庭にある熱帯の温室で、石の顔像が見下ろす池に、巨大なスイレンのオオオニバス(Victoria amazonica)が浮かびます。」
様式
熱帯庭園の温室、オオオニバス(Victoria amazonica)の池
状況
庭園とともに公開、2026年4月2日から11月1日(火曜、木曜、土曜、日曜)

ヴィクトリア温室は、ラ・モルテッラ庭園の熱帯の温室です。ラ・モルテッラは、作曲家ウィリアム・ウォルトンの妻スサナ・ウォルトンがフォリオに造った2 ha の庭園で、1991年に一般公開されました。サイモン・ヴェリティの彫刻「ボッカ」(Bocca)が見下ろす池には、巨大なスイレンのオオオニバス(Victoria amazonica)があり、その周りにラン、ブロメリア、サトイモ科の植物、2種のつる植物が育っています。段違いの2層からなる隣のラン温室が、このグループを完成させています。参照した資料には、これらの温室の建設年も建築家も記されていません。

見学の計画

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詳細解説 読了目安:約1分

歴史

ラ・モルテッラは、フォリオのザーロ岬に、アルゼンチン生まれの作曲家ウィリアム・ウォルトンの妻、スサナ・ウォルトンが造った約2 ha の庭園です。夫妻は1949年10月にイスキア島に居を構え、その後、ギンバイカの茂る火山岩の土地を買いました。これが地名の由来です。1956年に招かれたラッセル・ページ(Russell Page)が、谷の庭の基本計画を描き、ヴィラは1962年に完成しました。スサナ・ウォルトンは50年以上にわたってこの場所を発展させ続け、ページが関与しなかった丘の庭も含みます。1983年に夫に先立たれると、1991年に庭を一般公開しました(イタリア語版ウィキペディアのページは1990年としています)。現在は、ウィリアム・ウォルトン・ラ・モルテッラ財団(Fondazione William Walton La Mortella)が所有・運営しています。

参照した資料のいずれにも、温室の建設年はありません。イタリアに関するオンラインのニュースレター(Substack)に載った記事によれば、ラッセル・ページが、庭と夕日を遮るもののない眺めで見渡せるとして温室の位置を提案し、スサナ・ウォルトンが1991年の開園前にそれらを改装しました。1棟は段違いのラン温室に、隣の「栽培用の温室」は喫茶室になりました。同じ記事は、ヴィクトリア温室をもうひとつの重要な建造物として紹介しています。庭園は、種子と栽培の助言を提供するアメリカの団体、ヴィクトリア・コンサーヴァンシー(Victoria Conservancy)の会員です。2000年5月には、チェルシー・フラワーショーのグランド・マーキーにあるラ・モルテッラのブースに、ヴィクトリア温室の縮尺模型が現れ、イスキアの株から種をまいたスイレンが添えられました。

ラ・モルテッラ庭園のヴィクトリア温室とラン温室, フォリオ、イスキア島(ナポリ)、カンパニア — La Mortella Gardens. Victoria house
La Mortella Gardens. Victoria house · Abxbay — CC BY-SA 4.0
ラ・モルテッラ庭園のヴィクトリア温室とラン温室, フォリオ、イスキア島(ナポリ)、カンパニア — La Mortella. Victoria House.
La Mortella. Victoria House. · Miguel Hermoso Cuesta — CC BY-SA 4.0

建築と構造

資料は、これらの温室の建築家、年代、寸法を示していません。庭園のウェブサイトは「熱帯の温室」(tropical greenhouse)と述べ、雑誌『Wanted in Rome』はガラス温室(glasshouse)という語を使っています。ヴィクトリア温室は、ラッセル・ページが整えた下の部分である谷の庭に属しています。中央の池を見下ろすのは、サイモン・ヴェリティの彫刻「ボッカ」で、ジョン・パイパーが、ウォルトンがイーディス・シットウェルの詩に曲をつけた『ファサード』の舞台幕に描いた仮面を再現しています。『Wanted in Rome』は、この彫刻家が温室の中のローマ風の噴水口も手がけたとし、池を縁取るつる植物とランのカーテンを描写しています。ウィキメディア・コモンズに公開されている写真には、シダが植えられた石の壁と、彫られた顔から流れる水が写っています。

ラン温室は、段違いの温室と説明されています。共同作成のオープンストリートマップ(OpenStreetMap)の地図は、小さな2棟の独立した建物、「Serra della Victoria」と「Serra delle orchidee」を、約60 m 離して描いています。公式サイトは「太陽の神殿」を含めて熱帯の温室を3棟と数えていますが、後者の専用ページは、これを温室ではなく改造された貯水槽と説明しており、ここでは扱っていません。

ラ・モルテッラ庭園のヴィクトリア温室とラン温室, フォリオ、イスキア島(ナポリ)、カンパニア — ラ・モルテッラ庭園のヴィクトリア温室とラン温室 — 3枚目
ラ・モルテッラ庭園のヴィクトリア温室とラン温室 — 3枚目 · Miguel Hermoso Cuesta — CC BY-SA 4.0

植物コレクション

池には、巨大なスイレンのオオオニバス(Victoria amazonica)があります。いくつかの記事によれば、丸い葉は直径2.5 m に達しうるとされ(庭園のウェブサイトは野生で6フィートとしています)、花は初日の夕方は白く雌性で、翌日は赤く雄性になり、一晩で性と色が変わります。庭園は、1801年にドイツの植物学者タデウス・ヘンケ(Thaddaeus Haenke)に発見されたこの植物が、1849年にジョセフ・パクストン(Joseph Paxton)が専用に建てた温室で花を咲かせたときに、ヨーロッパに到達したと説明しています。

温室ではランやブロメリア、サトイモ科の植物、2種のつる植物も育てられています。フィリピン原産でエメラルドグリーンの房をつけるヒスイカズラ(Strongylodon macrobotrys)と、赤と黄色の花をつけるThunbergia です。ラン温室には、2005年にイタリアの育種家ポッツィ氏が庭園の創設者をたたえて作出した交配種、ミルタッシア・レディ・スサナ・ウォルトン(Miltassia Lady Susana Walton)があります。屋外では、ほかの水生植物がこの主題を引き継いでいます。ワニの池の裏の池にはNymphaea caerulea、帰化したオニバス(Euryale ferox)、ハス、熱帯スイレンがあります。

見学案内

ヴィクトリア温室は谷の庭にあり、見学はここから始まります。庭は約2 ha で、段差のある地形に、スロープと階段があります。公式サイトは少なくとも2時間を見込むよう勧めています。見学はガイド付きではなく、おすすめの順路を記した地図が切符売り場で配られ、QRコードでインタラクティブな順路も利用できます。庭は4月から11月初めまで開いています。春と秋の週末にはヴィラの博物館で室内楽のコンサートが、6月中旬から7月末の木曜の夜にはギリシャ劇場でユースオーケストラのコンサートが開かれます。敷地内にはバーがあり、丘の頂上からはフォリオ湾が見渡せます。

インタラクティブな地球儀で見る

40.75° N, 13.87° E

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出典 (9)

  1. lamortella.org/en/garden/valley-garden/victoria-house
  2. lamortella.org/en/garden
  3. lamortella.org/en/about/history
  4. lamortella.org/en/visit
  5. it.wikipedia.org/wiki/Giardini_La_Mortella
  6. en.wikipedia.org/wiki/La_Mortella
  7. wantedinrome.com/news/la-mortella-a-secret-garden-of-italy.html
  8. maryjanecryanandfriendsinitaly.substack.com/p/the-mortella-gardens-on-ischia
  9. en.wikipedia.org/wiki/Victoria_amazonica
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