タットン・パークのシダ園と温室(オランジェリー)
チェシャー州ナッツフォード

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1818年・シダ園は1859年
- 建築家
- ルイス・ワイアット(温室)、ジョージ・H・ストークスまたはジョセフ・パクストン(シダ園)
- 様式
- 新古典主義の砂岩の温室、ヴィクトリア朝の煉瓦と鉄とガラスのシダ園
- 規模
- 温室の正面は7ベイ、シダ園はL字形の平面
- 状況
- 一般公開中(タットン・パークの庭園)
ナッツフォード近くのタットン・パークの庭園にあるルイス・ワイアット設計の砂岩の温室は、1818年に完成し、当初はエジャートン家の邸宅とガラス張りの通路でつながっていました。小さなストーブハウスが、ニュージーランドのヘゴを育てるために1859年に建てられたシダ園との間をつなぎます。鉄とガラスの屋根を載せたL字形で背の高い煉瓦造の建物で、資料によって、ジョセフ・パクストンの助手で娘婿のジョージ・ストークスの作とも、パクストン自身の作ともされています。1992年から1994年にチェシャー州議会とナショナル・トラストによって修復された3つの建物は、ヨーロッパ・ノストラの顕彰状を受けました。
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歴史
チェシャー州にあるエジャートン家の邸宅タットン・ホール(Tatton Hall)は、1774年から1818年にかけて建てられました。1814年、ルイス・ワイアット(Lewis Wyatt)が現在の邸宅のための最初の整形庭園、シャーロッツ・ガーデン(Charlotte's Garden)を設計しました。腎臓形の花壇で、ジョン・ウェブ(John Webb)と共同で作成した可能性があります。続いて、1818年に砂岩の温室が完成しました。当初はガラス張りの通路で邸宅とつながっていました。一時期ここでオレンジが栽培されたことからオランジェリーとも呼ばれ、1820~1830年代の植栽は、トーマス・エジャリー(Thomas Edgerley)の記録からわかっています。
1847年、ジョセフ・パクストン(Joseph Paxton)がテラスのイタリア式庭園を設計し、エドワード・ミルナー(Edward Milner)が施工しました。1859年には、ニュージーランド産のヘゴを収めるため、温室のすぐ北西に背の高いシダ園が建てられました。その設計者は資料によって異なり、パクストンの助手で娘婿のジョージ・ストークス(George Stokes)とも、パクストン自身ともされています。歴史的公園の登録簿はパクストン、おそらくストークスとの共同を支持し、指定の記録は1860年ごろの建築としています。屋根は19世紀末にかさ上げされました。温室の屋根も同じ時期のもので、1990年までにその屋根は崩れつつありました。
1992~1994年に、チェシャー州議会とナショナル・トラストは、温室、シダ園、そして両者をつなぐ小さなストーブハウスを共同で修復しました。この仕事は1994年にヨーロッパ・ノストラの顕彰状で評価されました。庭園はナショナル・トラストの所有で、チェシャー・イースト議会が運営しています。シダ園は、テレビシリーズ『Brideshead Revisited』の撮影場所として使われました。
建築と構造
ルイス・ワイアットの温室は、石の台座の上に建つ砂岩造りで、ガラスの屋根をいただきます。十字形の平面は7ベイの正面に表れ、両端のベイは斜めに配されています。中央の3ベイは前に張り出し、一本石の付け柱が、その上のエンタブラチュアを支えています。グレードIIに指定されています。
シダ園はグレードII*に指定されたL字形の建物で、西端に方形のホールがあり、同じ高さの翼部が東へ続きます。赤煉瓦の壁はイングリッシュ・ガーデン・ウォール・ボンドで積まれ、一部はモルタル塗りで、石の縁取りとモディリオンのコーニスがあります。翼部では、石の持ち送りに載せた鉄のトラスが5ベイ半を区切っています。方形のホールでは、隅と各辺の中央に置かれた8本の透かし入りの鉄のアーチ形ブレースが、ガラス張りの中央の方形へと立ち上がり、屋根の上には4本の鉄の頂華が載っています。
両者のあいだには、小さなストーブハウスがあり、2棟をつないでいます。修復では、19世紀末の屋根が写真をもとに復元されて、現代のアルミニウムの構造に代わり、シダ園は屋根が全面的にふき替えられ、塗り直されました。
植物コレクション
シダ園はニュージーランドのヘゴのために設計され、ニュージーランドとオーストラリアのシダとヘゴの大規模なコレクションを収めています。英国シダ学会(British Pteridological Society)は、修復されたヴィクトリア朝のシダ園の湿潤な環境に展示された Dicksonia、Cyathea、Woodwardia を特筆しています。
温室のもうひとつの呼び名は、かつてここで栽培されたオレンジに由来します。タットンの温室群には、ヨーロッパやさらに遠い土地から取り寄せた植物が収められていました。1990年代の修復では、1820~1830年代にトーマス・エジャリーが残した植栽の記録から、元の花壇の形が復元されました。
領地の菜園には、ほかにも温室があり、かつてそこで育てられていたものを紹介しています。パイナップルを育てるために復元されたパイナリー・ヴィネリー(pinery-vinery)もそのひとつです。
見学案内
温室とシダ園は、ナッツフォード近くのタットン・パークの庭園の一部です。タットン・パークはナショナル・トラストの領地で、チェシャー・イースト議会が運営しており、歴史的公園・庭園の国家登録簿にグレードII*で登録されています。見学は領地のほかの庭園と自然に組み合わせられます。1847年にパクストンが設計したイタリア式庭園、第3代エジャートン男爵アラン・エジャートン(Alan Egerton, 3rd Baron Egerton)が1910年につくり、英国で最も優れたものとしばしば評される日本庭園、菜園とそのパイナリー・ヴィネリー、ルイス・ワイアットのシャーロッツ・ガーデンの名残、そして第4代エジャートン男爵モーリス・エジャートン(Maurice Egerton, 4th Baron Egerton)が加えたアフリカン・ハット、ツツジ、シャクナゲです。
53.33° N, 2.39° W
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出典 (6)
- en.wikipedia.org/wiki/Tatton_Park_Gardens
- en.wikipedia.org/wiki/Listed_buildings_in_Tatton,_Cheshire
- britishlistedbuildings.co.uk/101139535
- europeanheritageawards-archive.eu/laureates-1978-2022/detail/conservatory-fernery-and-stov
- historicengland.org.uk/listing/the-list/list-entry/1000501
- ebps.org.uk/ferns/growing/where-to-see-ferns/
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