セフトン・パーク・パームハウス
イングランド、リヴァプールのセフトン・パーク

2026年9月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1896
- 建築家
- マッケンジー・アンド・モンクール(エディンバラとグラスゴー)
- 様式
- 段状のドームを持つ八角形のヴィクトリア朝の温室、鉄骨
- 状況
- 一般公開中(2001年に修復・再開)
ヘンリー・イェーツ・トンプソンがリヴァプールの人々に贈ったセフトン・パーク・パームハウスは、建設費として10,000ポンドを寄付した彼の寄贈で、1896年に開館しました。マッケンジー・アンド・モンクールの設計・施工による八角形の鉄骨の温室は、花崗岩の基部の上に三層のドームを重ね、レオン=ジョゼフ・シャヴァリオーによる8体の像に囲まれています。1941年5月の爆弾の爆風でガラスが砕け、不十分な修理のまま1980年代に閉鎖され、350万ポンドをかけた修復を経て2001年に再開しました。グレードII*に指定され、慈善信託が運営し、ヤシ、ブロメリア、絶滅の危機にある植物を収めています。
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歴史
セフトン・パーク・パームハウスは、リヴァプールの富豪ヘンリー・イェーツ・トンプソン(Henry Yates Thompson)の贈り物で、彼は建設費として10,000ポンドを出し、市民に寄贈しました。エディンバラとグラスゴーのマッケンジー・アンド・モンクール(Mackenzie & Moncur)が、ジョゼフ・パクストン(Joseph Paxton)の温室の伝統に連なる形で設計・施工し、1896年に開館しました。キャプテン・クック協会によれば、開館日は8月5日です。周囲の8体の像は1898年に造られました。1913年には、東側のポーチで不発弾が見つかり、近くのベンチにはサフラジェットの文書が置かれていました。トラストは、これを活動家のキティ・マリオン(Kitty Marion)の行為としています。
第二次世界大戦中は、爆撃機の目印にならないよう、ガラスのドームが塗りつぶされました。1941年5月、リヴァプール大空襲のさなかに、近くに落ちた爆弾の爆風でガラスが砕けました。戦争被害委員会の費用による交換用のガラスが入ったのは1950年代になってからで、費用は6,163ポンドでしたが、誤ったパテが使われたため、ガラス張りはさらに傷みました。
状態が悪化したパームハウスは、安全性と維持費の問題から1980年代に閉鎖されました。像は修復のため1990年に取り外され、1992年に始まった「パームハウスを救おう」キャンペーンは、ガラス1枚ごとのスポンサー制度で35,000ポンド以上を集めました。350万ポンドの遺産プロジェクトにより、建物は部材ごとに解体されて修復され、2001年に再開しました。市が所有し、セフトン・パーク・パームハウス保存トラスト(Sefton Park Palm House Preservation Trust)が運営しており、2020年には、新しい展示、解説、より幅広い活動プログラムのために、ナショナル・ロッタリー・ヘリテージ基金の支援を受けました。


建築と構造
1966年7月12日からグレードII*に指定されているパームハウスは、花崗岩の基部に載る八角形の鉄骨の温室です。輪郭は三層に重なるドーム屋根で立ち上がり、高窓と、球形の頂華を戴くランタンを備えています。各面は、小円柱で隔てられた半円アーチの窓に分かれ、装飾的な棟飾りが冠されています。
北、南東、西の3つの半円筒ヴォールトのポーチは、装飾的な門で閉じられ、その一部には動物や鳥があしらわれています。ヴィクトリアン・ウェブ(Victorian Web)は、主要な支持梁が8本、ひとつずつ切り出された平板ガラスが3,710枚あると数えています。
八角形の角には、庭師、探検家、科学者を表す、レオン=ジョゼフ・シャヴァリオー(Léon-Joseph Chavalliaud)の像が8体立っています。北にはアンドレ・ル・ノートル(André Le Nôtre)とジョン・パーキンソン(John Parkinson)、東にはメルカトル(Mercator)とキャプテン・クック(Captain Cook)、南にはチャールズ・ダーウィン(Charles Darwin)とリンネ(Linnaeus)、西にはヘンリー航海王子(Henry the Navigator)とクリストファー・コロンブス(Christopher Columbus)です。指定の記述はすべてをブロンズとしていますが、ヴィクトリアン・ウェブは4体がブロンズ、4体が大理石としています。内部には、リヴァプール生まれのベンジャミン・スペンス(Benjamin Spence)の彫刻があります。


植物コレクション
冬の庭として構想されたパームハウスには、トラストによれば、約50か国の約300の植物のコレクションがあります。1896年の当初の植栽からすでに、東南アジア、オーストララシア、南北アメリカ、アフリカ、ヨーロッパ、地中海と、いくつもの大陸から集められていました。
コレクションの背骨をなすのはヤシです。当初のパームハウスの植物のひとつであるカナリーヤシ(Phoenix canariensis)は、120年以上ここで育っています。そのかたわらには、アメリカ合衆国南部、キューバ、バハマ原産のキャベツヤシ(Sabal palmetto)、シュロ(Chinese windmill palm、Trachycarpus fortunei)、アメリカ南西部のワシントンヤシ(desert fan palm、Washingtonia filifera)、オーストラリアの Livistona australis、中国南部と台湾の原産と考えられ、今では野生では見られなくなったカンノンチク(lady palm、Rhapis excelsa)があります。ハイビスカス、ブロメリアの大きなコレクション、35種の食用植物、そして絶滅の危機にある、あるいは野生ではすでに絶滅した植物が、展示を完成させています。
再開以来、植物学は文化的な催しとも結びついてきました。コンサート、フェスティバル、展覧会、工作の教室、子ども向けのおはなし会に加え、結婚式や貸切のイベントも行われています。


見学案内
パームハウスはリヴァプール南部のセフトン・パークにあり、温室と敷地への立ち入りは無料で、館内にはカフェがあります。温室と外の8体の像を見るには、30分から1時間あれば足ります。像のなかには、地図と望遠鏡を手に大股で歩く旅人の姿で表されたキャプテン・クックもあります。
温室の近くには、ジョージ・フランプトン卿(Sir George Frampton)の『ピーター・パン』の実物大のブロンズ複製もあります。オリジナルの像はJ・M・バリー(J. M. Barrie)の依頼で制作され、1912年からロンドンのケンジントン・ガーデンズに立っています。複製は1928年6月16日にセフトン・パークに設置され、1990年代に修復されて、パームハウスの敷地に移されました。夏の屋外のおはなし会などを含むトラストの催しのプログラムは、訪れる前に確認しておくとよいでしょう。
53.38° N, 2.94° W
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出典 (8)
- palmhouse.org.uk/
- palmhouse.org.uk/history
- palmhouse.org.uk/botanical-collection/
- historicengland.org.uk/listing/the-list/list-entry/1292339
- victorianweb.org/art/architecture/iron/30.html
- larklaneandseftonpark.wordpress.com/2021/12/01/the-history-of-sefton-park-palm-house/
- captaincooksociety.com/remembering-cook/memorials/types-of-cook-memorials/statue-to-cook-a
- openstreetmap.org/way/64940743
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