🇬🇧イギリス·一般公開

マレニー・ガーデンの大温室と小温室

バレルノ、エディンバラ(シティ・オブ・エディンバラ)、スコットランド

マレニー・ガーデンの大温室と小温室, バレルノ、エディンバラ(シティ・オブ・エディンバラ)、スコットランド
写真 : Barbara Carr — CC BY-SA 2.0

2026年10月時点で出典を確認済み

「小温室は、てこで屋根の頂部全体が持ち上がる換気の仕組みを備えており、NTS はほかに例を知りません。」
年代
1883年から1893年の間(スコットランド・ナショナル・トラストによる年代)
建築家
マッケンジー・アンド・モンカー(小温室は様式上の理由から同じ製造者の作とされる)
様式
レンガの基礎壁の上に建つ、ヴィクトリア朝の木骨造温室
状況
塀に囲まれた庭園とともに一般公開(邸宅は非公開)

エディンバラ郊外のバレルノにあるマレニーの塀に囲まれた庭園の北端には、庭の壁に寄せて二つのヴィクトリア朝の温室が建っており、スコットランド・ナショナル・トラストが管理しています。トラストはこれを1883~93年のものとしています。どちらも1893年の陸地測量部(Ordnance Survey)の地図に載っているためです。大温室はマッケンジー・アンド・モンカー社の製品で、寒さに弱い植物の展示に使われ、小温室は繁殖と越冬に使われています。2023~24年にヒストリック・エンバイロンメント・スコットランドの支援を受けて修理され(レンガの基礎壁、傷んだ木材の交換、ガラスの更新)、カテゴリーAに指定された一群の建造物に含まれます。

見学の計画

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詳細解説 読了目安:約1分

歴史

マレニーは、エディンバラ郊外のバレルノにある領地で、現在の邸宅には1589年の邸宅の一部が取り込まれています。スコット家が何代にもわたって所有したのち、1882年に第5代ローズベリー伯爵が邸宅と庭園を購入し、1968年に邸宅、庭園、領地の建物はスコットランド・ナショナル・トラスト(National Trust for Scotland)に寄贈されました。

塀に囲まれた庭園の二つの温室は、この購入より後のものです。トラストは、どちらも1893年の陸地測量部(Ordnance Survey)の地図に載っているため、1883年から1893年の間のものと位置づけています。誰が依頼したのかは、確認した資料には書かれていません。大温室がマッケンジー・アンド・モンカー(McKenzie & Moncur)社の作であることは分かっています。ドアの上に同社の真鍮の銘板が今も付いており、1892年のカタログにも載っています。小温室は、同じカタログの設計に様式が近いことから、同社の作とされていますが、確実さは劣ります。トラストは、大温室はおもに展示のために、小温室は日常の作業のために建てられたと考えています。

スコットランドの気候の下で1世紀をはるかに超える歳月を経て、木材とレンガ積みには大がかりな修理が必要になりました。トラストはそれを2段階で行いました。大温室は2023年前半に、ヒストリック・エンバイロンメント・スコットランドの組織支援基金(Organisational Support Fund)の支援を受け、小温室は2023年8月から2024年にかけて、同機関のパートナーシップ基金(Partnership Fund)とトラストの米国財団の協力で行われました。工事はアダムズ・ネイピア・パートナーシップ(Adams Napier Partnership)が管理し、クラウン・トラディショナル・クラフツメン(Crown Traditional Craftsmen)が施工しました。

マレニー・ガーデンの大温室と小温室, バレルノ、エディンバラ(シティ・オブ・エディンバラ)、スコットランド — Lavender walk, Malleny Garden
Lavender walk, Malleny Garden · Barbara Carr — CC BY-SA 2.0

建築と構造

ヒストリック・エンバイロンメント・スコットランドの指定リストは、邸宅の北にある塀に囲まれた庭園を、三方を砂岩の板石の笠石を載せた乱石積みの壁で囲まれ、北の壁に寄せて温室が建っていると説明しています。二つの温室はどちらもレンガの基礎壁の上に建ち、木骨を備えています。2023~24年の事業では、その木骨のうち傷んだ垂木、下枠、ガラスの桟を交換し、モールディングの断面を忠実に再現したうえで、ガラスを更新しました。金属部品は地金まで剥がして修理し、元の位置に戻して塗り直しています。性能と耐久性を高めるための調整は、ごく小さなものにとどめました。

小温室には珍しい換気の仕組みが残っています。内側のレバーを引き下げると、屋根の頂部全体が持ち上がるのです。スコットランド・ナショナル・トラストは、スコットランド国内にも国外にも、ほかに同様の例を知らず、唯一のものである可能性があります。大温室には、今もマッケンジー・アンド・モンカー社の真鍮の銘板があります。確認した資料には寸法が出てきません。この一群はカテゴリーAに指定されており、庭園は1987年からスコットランドの庭園・造園景観目録(Inventory of Gardens and Designed Landscapes)に載っています。

植物コレクション

庭師長によれば、大温室は、およそ130年前の使われ方にできるだけ忠実に、寒さに弱い植物の展示に用いられています。19世紀のペラルゴニウム(Pelargonium)の栽培品種の数々、建物の年代にふさわしいオーリキュラ(Primula auricula)の栽培品種の新しいコレクションがあり、より新しい品種ながらこの温室の趣に合うサルビア・ジャメンシス(Salvia x jamensis)の栽培品種は、これから加えられる予定です。これらの購入は、トラストのエディンバラ会員センターからの寄付で賄われました。

小温室は、おおむね以前と同じ役目を果たしています。庭と大温室での展示のための植物を繁殖させ、観賞植物とわずかな野菜を育て、寒さに弱い植物を越冬させています。観光ガイドの『Undiscovered Scotland』は、これらの温室にブドウの木があることも記しています。まわりの庭園には、19世紀のシュラブ・ローズのナショナル・コレクションがあり、バラは全部で約150品種に上ります。

見学案内

温室は、エディンバラ中心部から西へ8マイル、A70号線のすぐそばにあるバレルノのマレニーの、塀に囲まれた庭園の中にあります。大温室は見学できる庭園の一部ですが、邸宅は公開されていません。庭園と温室には1時間もあれば足ります。バラは、ナショナル・コレクションも含めて、6月と7月が最盛期です。塀に囲まれた庭園は「四福音書記者」と呼ばれる、樹齢約400年の刈り込まれたイチイに面しています。庭園の外には、珍しい鞍形の屋根をもつ鳩小屋(ドゥーコット)と小さな森があり、リース川(Water of Leith)に沿っています。

インタラクティブな地球儀で見る

55.89° N, 3.34° W

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出典 (7)

  1. nts.org.uk/stories/malleny-glasshouses-renewed-in-major-conservation-projects
  2. ntswebstorage01.blob.core.windows.net/nts-web-assets-production/downloads/Media-release-Ma
  3. nts.org.uk/visit/places/malleny-garden
  4. nts.org.uk/visit/places/malleny-garden/planning-your-visit
  5. portal.historicenvironment.scot/designation/LB27172
  6. en.wikipedia.org/wiki/Malleny_House_and_Garden
  7. undiscoveredscotland.co.uk/balerno/mallenygarden/index.html
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