コンサバティブ・ウォール(「ザ・ケース」)、チャッツワース
ダービーシャー州ベイクウェル近郊、チャッツワース

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1848~1850年
- 建築家
- ジョゼフ・パクストン
- 様式
- 砂岩の壁に沿って段状に連なる、木とガラスの片流れ屋根の温室
- 規模
- 長さ約91~101 m、幅約2.1 m、11の区画
- 状況
- 一般公開中(チャッツワースの庭園)
チャッツワースの庭園の北縁に沿って、フローラの神殿から厩舎へ向かう斜面を、片流れ屋根の温室群が登っていきます。もとは、1830年代にジョゼフ・パクストンが設計した、暖房付きの果樹促成用の壁で、冬は木製のパネルと帆布のカーテンで覆われていました。1848年から1850年にかけて、パクストンはこれに木とガラスの骨組みを与えました。長さはおよそ100 mで、11の区画に分かれたこのガラスの壁を、領地は現在「ザ・ケース」と呼んでおり、今も果樹とツバキが守られています。その中には、1850年に植えられた2本のカメリア・レティキュラータ(Camellia reticulata)の「キャプテン・ローズ」があります。
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歴史
コンサバティブ・ウォールは、第6代デヴォンシャー公爵(6th Duke of Devonshire)と庭師のジョゼフ・パクストン(Joseph Paxton)がチャッツワースの庭園を造り替えていた時代に始まります。その起源については資料によって見解が分かれています。登録記述では、1832年頃にパクストンとロバートソン(Robertson)という人物が促成用の壁として建てたとされていますが、領地側は、1838年にパクストンが設計したとしています。最初の形では、暖房付きの壁が張り出した木製のパネルで守られ、厳しい寒さの際には帆布のカーテンが加えられました。
1848年、パクストンはこの仕組みを、本格的な木とガラスの骨組みに置き換えました。登録記述では、温室への改造は1848年から1850年のあいだとされています。この時期は、パクストンがチャッツワースでガラス建築に最も忙しく取り組んだ年月でした。デシマス・バートン(Decimus Burton)と設計したグレート・コンサバトリー(大温室)は1840年に完成しており、オオオニバスのためのリリー・ハウスは1849~1850年に建てられています。
この2つの大建築はどちらも1920年に取り壊されましたが、コンサバティブ・ウォールは立ち続け、栽培も続けられてきました。1967年7月12日からグレードIIに指定されており、領地は今、これを「ザ・ケース」と呼んでいます。ウィキペディアが指摘するように、この名前に政治的な意味はなく、デリケートな植物を保存するための覆いを指しています。


建築と構造
登録記述では、長さは331フィート(約101 m)、幅は7フィート(約2.1 m)で、丘の斜面に沿って段状に上っているとされています。領地側の数字は91 mです。構造は11の単位に分かれており、より高く張り出した中央部の両側に、それぞれ5つの単位が並んでいます。
北側では、開口部のない砂岩の切石積みの壁が、温室の背面をなしています。南側では、笠石をのせた切石積みの基壇が木とガラスの上部構造を支え、それぞれの単位は垂直のガラス桟によって4つのベイに分けられ、その上には装飾的な軒飾りとパラペットが載っています。中央の入口へは石段で上り、トレサリー(狭間飾り)のある扇形窓を頂いた、丸アーチの高い戸口が開いています。
壁の内部には煙道と温水管が巡らされており、領地が巧妙と評するこの仕組みによって、冬の気温は半耐寒性の植物が育つのに十分な高さに保たれます。原理は、もとの促成用の壁と変わらず、1848年からガラスで囲われただけです。


植物コレクション
領地は「ザ・ケース」を、ダービーシャーの変わりやすい気候から、デリケートな植物を守る保護の覆いとして紹介しています。ここでは、イチジク、モモ、ネクタリン、アンズに加えて、さまざまな低木が育てられています。ウィキペディアによれば、10の側面の区画は果樹とツバキに充てられています。
最も古い住人は、壁にガラスが張られた直後の1850年に植えられ、今も同じ場所にある2本のカメリア・レティキュラータ(Camellia reticulata)の「キャプテン・ローズ」です。チャッツワースのツバキは数多くの賞も獲得しています。果樹と花の咲く低木の組み合わせは、促成用の壁がガラス温室になったという、この建物の二重の歴史を映しています。


見学案内
コンサバティブ・ウォールは庭園の北の境界に沿って延びており、1695年に建てられた古典様式の小さな建物で、カイウス・ガブリエル・シバー(Caius Gabriel Cibber)作の女神像を収めるフローラの神殿から、厩舎まで続いています。南へ約50 mの所には、1698年頃の初代公爵の温室があり、17世紀の温室としては国内最大級で保存状態も最良の部類に入ります。現代の展示温室も近くにあります。散策は、グレート・コンサバトリーの基礎の内側に1962年に整備された迷路まで続けることができます。庭園の広さは約42 haで、年間約30万人の来訪者があります。
53.23° N, 1.61° W
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出典 (6)
- chatsworth.org/visit-chatsworth/chatsworth-estate/garden/history-of-the-garden/6th-duke-pa
- historicengland.org.uk/listing/the-list/list-entry/1088178
- britishlistedbuildings.co.uk/101088178-the-conservative-wall-chatsworth-chatsworth
- parksandgardens.org/places/chatsworth
- en.wikipedia.org/wiki/Chatsworth_House
- openstreetmap.org/way/515093342
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