シェフィールド植物園のパビリオン群(ザ・パビリオンズ)
シェフィールド、サウス・ヨークシャー

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1836~1838年・2003年に修復
- 建築家
- ベンジャミン・ブルームヘッド・テイラー(コンペの審査はジョゼフ・パクストン)
- 様式
- コリント式の付柱を持つ古典様式の正面、鋳鉄とガラスのドーム、リッジ・アンド・ファロー式屋根の連結温室
- 規模
- ドーム付きパビリオン3棟、中央棟は7 × 3ベイ
- 状況
- 一般公開中
1836年にシェフィールド植物園とともに開館した(指定記録では1837~38年)これらの3つのドーム付きパビリオンは、ジョゼフ・パクストンが審査したコンペで勝った地元の建築家ベンジャミン・ブルームヘッド・テイラーが設計しました。コリント式の付柱で区切られた古典様式の石の正面が、鋳鉄とガラスのドームを戴き、現在は鋼で再建されたガラス張りの連結温室でつながれています。グレードII*に指定され、ヘリテージ・ロッタリー・ファンドの支援で修復されて、2003年9月に再開し、オーストラリアから南アフリカまで、世界の暖温帯地域の植物を展示しています。
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歴史
シェフィールド植物・園芸協会(Sheffield Botanical and Horticultural Society)は1833年に設立され、町に植物園を設けるため、株式を売って7,500ポンドを集めました。庭園はロバート・マーノック(Robert Marnock)が設計し、1836年6月29日に開園しました。その夏の開園祝賀行事には約12,000人が訪れています。温室の設計は、当時チャッツワースの庭師長だったジョゼフ・パクストン(Joseph Paxton)が審査したコンペで勝った、地元の建築家ベンジャミン・ブルームヘッド・テイラー(Benjamin Broomhead Taylor)に任されました。ここから「パクストン・パビリオンズ」という愛称が定着しています。庭園は建設年を1836年としていますが、指定の登録記録では1837~38年です。
温室群は1850年代に拡張されましたが、荒廃した部分は取り壊され、1902年までに残ったのはドーム付きの3つのパビリオンだけでした。1935年頃にはコンクリート製の列柱廊が加えられ、20世紀半ばにもさらに手が加えられています。19世紀末からシェフィールド・タウン・トラスト(Sheffield Town Trust)が運営していた庭園は、1951年12月18日に99年間の賃借契約で市が引き継ぎ、パビリオンは1952年5月1日にグレードII*に指定されました。
ヘリテージ・ロッタリー・ファンドの資金による修復では、ドームの鉄製部材を取り外して敷地外で修理し、連結温室を鋼で建て直しました。修復されたパビリオンは、2003年9月にウェールズ公によって再開されています。


建築と構造
3つのパビリオンはそれぞれ個別に指定されており、石造とガラスを組み合わせています。中央のパビリオンは、指定の記述によれば、正面が切石積みとレンダー仕上げで、台座、コリント式の付柱、エンタブレチュアを備えています。7 × 3ベイの平屋建てで、中央のガラス扉は十字形の開き窓の下にあり、その両側に同様の開き窓が3つずつ並びます。その上では、鋳鉄の骨組みがガラス張りの方形ドーム屋根を支えています。3棟はもともと列柱廊でつながれていましたが、現在は、修復の際に鋼で建て直されたリッジ・アンド・ファロー式の温室が3棟をつないでいます。
内部の花壇の縁にはグリンドルフォード(Grindleford)のストーク・ホール採石場の石が使われ、床にはハダースフィールド近郊のクロスランド・ヒル採石場から切り出した石板が敷かれています。ボイラーと制御された換気によって、最低温度は10 °Cに保たれています。植物への水やりは手作業で、屋根に集めた雨水をパビリオン前の大きな地下タンクにためて使っています。
植物コレクション
植物は世界の暖温帯地域のもので、原産地ごとに配置されています。東のドームには、バショウ(Musa basjoo)やチユウキンレン(Musella lasiocarpa)などのバナナ類があります。東の連結温室にはアジアの植物が集められ、寒さに弱いツバキ、ジャスミン(common jasmine)、ブッソウゲ(Hibiscus rosa-sinensis)のほか、オリーブなどの地中海地域の植物も見られます。中央のドームはオーストラリアに充てられ、アカシア、バンクシア、ブラシノキ属(Callistemon)、ドリアンテス・エクセルサ(Doryanthes excelsa)があります。西の連結温室には、木生シダ(Dicksonia、Cyathea)、南アメリカの植物、サボテンと多肉植物が集まり、西のドームは南アフリカに充てられて、キングプロテア(Protea cynaroides)、Veltheimia bracteata、数種のストレリチアが育っています。
2003年に温室が植え替えられた際には、エディンバラ王立植物園のチームが職員やボランティアとともに加わり、寒さに弱い植物で花壇を埋めました。
見学案内
パビリオンは、シェフィールド中心部の南西、エクルソール・ロード(Ecclesall Road)から入った19エーカー(7.7 ha)のシェフィールド植物園の北西側にあります。温室だけなら1時間で足りますが、ロバート・マーノックの庭園は、もっと長く滞在する価値があります。Sarcococca 属、タニウツギ属(Weigela)、およびごく近縁の Diervilla 属のナショナル・コレクションなどを擁しているからです。屋外の庭園は春と夏が最適で、パビリオンは季節を問わず温暖な環境で迎えてくれます。シェフィールドのもう一つの大温室である、中心部のウィンターガーデンは、約2 km離れています。
53.37° N, 1.50° W
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