🇬🇧イギリス·一般公開

ライム・パークのオランジェリー

チェシャー州ディズリー

ライム・パークのオランジェリー, チェシャー州ディズリー
写真 : Kevin Waterhouse — CC BY-SA 2.0

2026年10月時点で出典を確認済み

「領地の醸造所と洗濯場の廃熱を利用した床暖房で暖められた、1815年のオランジェリーです。」
年代
1815年・内装は1862年に改修
建築家
ルイス・ワイアット。内装:アルフレッド・ダービーシャー
様式
切妻のガラス屋根を持つ新古典主義の砂岩のオランジェリー
規模
正面は11ベイ
状況
一般公開中(ナショナル・トラスト)

レッグ家の屋敷ライム・パークで、トマス・レッグのためにルイス・ワイアットが1815年に加えたオランジェリーは、邸宅の北東約50 mにあります。左右対称の11ベイの正面とガラス屋根を持つ砂岩切石積みの平屋建てで、1862年にウィリアム・レッグのためにアルフレッド・ダービーシャーが内装を改めました。指定登録には、レッグ家の紋章のあるタイルの床、中央の噴水、醸造所と洗濯場の廃熱を使った床暖房の早い事例が記されています。内部には樹齢150年を超える2本のツバキと、イチジクの木が育っています。

見学の計画

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詳細解説 読了目安:約1分

歴史

ライムの領地は、1398年からリー家(Legh family)のものです。邸宅は1720年代から1730年代にかけて、建築家ジャコモ・レオーニ(Giacomo Leoni)によって改築されました。19世紀初頭には、ルイス・ワイアット(Lewis Wyatt、1777~1853年)が内装の多くを手直しし、トマス・リー(Thomas Legh、1792~1857年)のために庭園を造り替えるとともに、オランジェリーを加えました。指定記録は、このオランジェリーを1815年のものとしています。

1857年以降、アルフレッド・ダービーシャー(Alfred Darbyshire)がウィリアム・リー(William Legh)のためにオランジェリーの内装を改築し、工事は1862年に完成しました。この年は、リー家の紋章とウィリアム・リーのイニシャルが入ったタイル張りの床の年代でもあります。建物は南と東で整形式の花壇に面して開き、北東のすぐ隣には1913年頃にバラ園が造られました。

1946年、ライムはナショナル・トラスト(National Trust)に渡りました。オランジェリーは1967年4月14日からグレードII*に指定されており、邸宅との間をつなぐ通路のダーク・パッセージ(Dark Passage)は別に指定されています。1980年代にはオランジェリー内に背の高い中央の噴水が据えられ、隣のバラ園は1995~1996年に修復されました。

ライム・パークのオランジェリー, チェシャー州ディズリー — The Orangery at Lyme Hall
The Orangery at Lyme Hall · Stephen Craven — CC BY-SA 2.0
ライム・パークのオランジェリー, チェシャー州ディズリー — The orangery at Lyme Park
The orangery at Lyme Park · Ian Greig — CC BY-SA 2.0

建築と構造

オランジェリーは褐色砂岩の切石積みによる平屋建てで、勾配のあるガラス屋根が架かり、石造の煙突が2本あります。左右対称の正面は11ベイで、中央の3ベイは折れ線状に前へ張り出しています。ここには、3本のマリオンと2本のトランサムで区切られた、四半円刳形(ovolo)の縁取りをもつ背の高い長方形の窓が並び、両側のベイにも同じ窓が続きます。両端のベイには、壺を収めた半円形頭部のニッチがあります。

内部では、1862年のタイル張りの床に、リー家の紋章とウィリアム・リーのイニシャルを記したプレートがはめ込まれています。中央には噴水があります。指定記録はこれを3段式でおおむね古典様式と記していますが、公園・庭園登録簿は、現在の背の高い中央の噴水を1980年代のものとしています。

何より指定記録が注目するのは、床暖房の早い時期の採用です。熱源は、領地の醸造所と洗濯場から出る廃熱でした。オランジェリーは、邸宅の東端から北東に約50 mの位置にあり、ダーク・パッセージで邸宅とつながっています。

ライム・パークのオランジェリー, チェシャー州ディズリー — Inside the conservatory at Lyme Park
Inside the conservatory at Lyme Park · Roy Haworth — CC BY-SA 2.0

植物コレクション

オランジェリーで最も古い植物は2本のツバキで、希少で、品種はまだ特定されていないと説明されています。その樹齢は資料によって異なり、150年以上とするものもあれば、170年以上、さらには175年とするものもあります。そのそばの、滝のように水が流れ落ちると形容される中央の噴水の周りには、樹齢約90年といわれるイチジクが育っています。

オランジェリーの前では、庭園が整形式の花壇となって続いています。中央の扉から南へ延びる小道の両側には沈床花壇があり、東には車輪形の花壇と十字形の花壇があります。北東には、1913年頃のバラ園があり、四分割されて中心に少年と魚の噴水が置かれており、1995~1996年に修復されました。

見学案内

オランジェリーは、ライムの邸宅から北東に約50 mの位置にあります。邸宅はナショナル・トラストが、1,400エーカー(約570 ha)を超える公園の中で一般に公開しています。ナショナル・トラストが同団体の庭園で2番目に標高が高いと説明するこの庭園には、イタリア式庭園、草花のボーダー花壇、ストーム・ボーダー(Storm border)、ヴィカリー・ギブズ・エリア(Vicary Gibbs area)があります。オランジェリーの見学は、隣接するバラ園や、18世紀にジャコモ・レオーニが、のちにルイス・ワイアットが改築した邸宅と組み合わせられます。

インタラクティブな地球儀で見る

53.34° N, 2.05° W

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出典 (6)

  1. nationaltrust.org.uk/visit/cheshire-greater-manchester/lyme/explore-the-garden-at-lyme
  2. britishlistedbuildings.co.uk/101277341
  3. parksandgardens.org/places/lyme-park
  4. historicengland.org.uk/listing/the-list/list-entry/1000642
  5. historicengland.org.uk/listing/the-list/list-entry/1277338
  6. eghn.org/en/lyme-park/
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