マドリード王立植物園の温室(グラエルス温室とサンティアゴ・カストロビエホ温室)
マドリード、マドリード州

2026年9月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1856年と1993年
- 様式
- 鋳鉄とガラスの無加温温室(19世紀)、ガラス張りの大型展示温室(1993年)
- 規模
- グラエルス温室:23 × 9 m、高さ7.5 m
- 状況
- 一般公開中
プラド美術館から歩いてすぐの王立植物園は1781年に開園し、時代の大きく異なる2つの温室が残っています。1856年に鋳鉄とガラスで建てられたグラエルス温室は23 × 9 mで、ガラス張りの半円形の張り出し部(アプス)の下に、バナナ、シダ、小さなコイの池があります。その隣にある大型展示温室は、アンヘル・フェルナンデス・アルバの設計で、1993年にスペイン国王夫妻によって開かれ、砂漠、亜熱帯、熱帯の3つのマクロ気候を再現しています。1781年に温室兼講堂として建てられたビリャヌエバのパビリオンが、同じテラスでこの一群を完成させています。
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歴史
マドリード王立植物園は、カルロス3世の治世以来、プラド通り沿いの現在の場所を占めています。フアン・デ・ビリャヌエバ(Juan de Villanueva)がフランチェスコ・サバティーニ(Francesco Sabatini)とともに設計し、1781年に開園しました。温室は最初から中心的な役割を担っていました。王立海軍の遠征が持ち帰った熱帯の種を順化させることが目的だったからです。ビリャヌエバの二つの温室(invernáculos)は、彼のパビリオンの入口の両脇に建っていて、パビリオンには教室、植物標本室、図書室もありました。建物は1969年まで学術の仕事にあてられ、現在は企画展のギャラリーになっています。
グラエルス温室は1856年のもので、博物学者マリアーノ・デ・ラ・パス・グラエルス(Mariano de la Paz Graells)と結びついています。鋳鉄の柱に刻まれた銘は、彼が自然科学博物館(Museo de Ciencias Naturales)を率いていたときに建てられたことを記しています。暖房は、いわゆるグロリア方式で、王室厩舎の馬糞を詰めた地下の溝の発酵によって、熱と湿気を出すものでした。グラエルスの在任期間の年については資料の間でわずかな違いがあるため、ここでは年を挙げません。
庭園は傷みのために1974年に閉鎖され、1970年代末から1980年代初めに修復されて(ビリャヌエバのパビリオンの修復は、アントニオ・フェルナンデス・アルバ(Antonio Fernández Alba)が担当しました)、1981年に再開しました。大展示温室は1993年に国王フアン・カルロスと王妃ソフィアによって落成し、現在は植物学者サンティアゴ・カストロビエホ(Santiago Castroviejo)の名を冠しています。


建築と構造
グラエルス温室は、長さ23 m、幅9 m、高さ7.5 m の長方形の建物で、ガラスを支える鋳鉄の骨組みを持ちます。内部では、2本の並行する通路が互いにつながり、金属の柱に支えられた半円形のガラスの張り出し部(アプス)で終わります。かつての暖房設備の溝は、鋳鉄の格子で覆われていて、今も床に見ることができます。現在は無加温温室ですが、南向きであること、北側の壁が厚いこと、床が掘り下げられていること、ときおり霧を吹くことで、熱帯の気候を保っています。
展示温室は、1993年に完成したアンヘル・フェルナンデス・アルバ(Ángel Fernández Alba)の作品で、異なる言語で語りかけます。既存の壁に寄せて建てられた連続するガラスの外皮に、金属枠の窓が開けられています。三つのマクロ気候が十のミクロ気候に細分されており、コンピューター制御とクリーンエネルギーで調整されています。ビリャヌエバのパビリオンは、花崗岩の柱の上に建ち、瓦葺きの切妻屋根の下に大きなガラス窓を備えています。


植物コレクション
グラエルス温室では、バナナ(Musa)、ゴクラクチョウカ(Strelitzia reginae)、モンステラ(Monstera deliciosa)、チャメドレア(Chamaedorea)のヤシ、そして Cyathea cooperi などの木生シダが、色鮮やかなコイと水生植物のいる小さな池の周りで、壁と屋根をおおっています。常に湿度が高いため、コケ類をはじめとする蘚苔類も育っています。
大展示温室は、コレクションを三つの区域に分けています。砂漠の区域には、世界の乾燥地域のリュウゼツラン、ピタ、サボテン、ほかの多肉植物が集められています。亜熱帯の区域には、カナリア諸島の植物、ソテツ類、コーヒー、グアバ、アボカドなどの有用植物があります。熱帯の区域では、食虫植物、ヘリコニア、ヤシ、着生ランが紹介されています。色分けされたラベルがそれぞれの植物の原産地を示しており、園は温室の案内表示を新しくしました。

見学案内
温室は、庭園の上段のテラス(プラノ・デ・ラ・フロール(Plano de la Flor)のテラス)の北側にあり、ビリャヌエバのパビリオンからそう遠くありません。独自の気候を保っているので、どの季節でも見学できます。約8 haの庭園は、プラド美術館のそばのムリーリョ広場(Plaza de Murillo)に面して開いています。主な見どころを回るには2時間ほどみておき、展示台の区画へ続くグラエルス温室もその中に含まれます。近くにはレイナ・ソフィア美術館とカイシャフォーラム(CaixaForum)があり、文化的な外出と組み合わせやすい場所です。
40.41° N, 3.69° W
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出典 (9)
- rjb.csic.es/cinco-rincones-para-descubrir-el-real-jardin-botanico/
- madridiario.es/invernaderos-real-jardin-botanico-estufa-de-graells-estufa-de-las-palmas
- madridiario.es/invernaderos-del-real-jardin-botanico-csic
- es.wikipedia.org/wiki/Real_Jard%C3%ADn_Bot%C3%A1nico_de_Madrid
- en.wikipedia.org/wiki/Real_Jard%C3%ADn_Bot%C3%A1nico_de_Madrid
- historiadeljardin.hdplus.es/madrid-real-jardin-botanico/
- teleprensa.com/articulo/nacional-3/fallece-arquitecto-angel-fernandez-alba-autor-invernade
- mapcarta.com/27551882
- openstreetmap.org/way/194088938
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