ワルシャワ大学植物園の温室群とオランジェリー(Ogród Botaniczny UW)
ワルシャワ、マゾフシェ

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- オランジェリーは18世紀後半、パームハウスは2005年
- 様式
- 18世紀の王室オランジェリーと、2005年のパームハウスを含む展示用の温室
- 状況
- 亜熱帯温室、熱帯温室、パームハウスは一般公開。オランジェリーは技術的な理由により当面閉鎖
ベルヴェデル宮殿とワジェンキ公園の近く、王室庭園の土地に1818年に創設されたワルシャワ大学植物園は、スタニスワフ・アウグスト王の時代に建てられたオランジェリーを受け継ぎました。そのうちの一つ「トレブハウス」は、水の乏しい環境に適応した植物のための冷温室として現存します。1944年の破壊のあと、1948年から1950年に新しい温室5棟が建てられ、熱帯温室とつながるパームハウスが2005年6月29日に開館しました。亜熱帯温室、熱帯温室、パームハウスには、有用植物、着生植物、ソテツ、ヤシがあり、オランジェリーは技術的な理由により見学できません。
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歴史
大学最初の植物園は、1811年に医学校のためにカジミエシュ宮殿(Kazimierzowski Palace)のそばにつくられ、ヤクプ・フリデリク・ホフマン(Jakub Fryderyk Hoffmann)教授が庭師カロル・リンドネル(Karol Lindner)とともに、1814年1月31日にその計画を発表しました。1816年から園長を務めたミハウ・シュベルト(Michał Szubert)が移転を強く求め、1818年12月15日に承認されます。植物園はベルヴェデル宮殿とワジェンキ公園に近い王室庭園の土地に落ち着き、大学は20 ha超を受け取りました。そこにはすでに、スタニスワフ・アウグスト(Stanisław August)王の時代に建てられたオランジェリーがありました。1824年のカタログには10,000を超える種が載っており、その年に植えられたイチョウは、現在、植物園で最も古い個体であり、象徴でもあります。
十一月蜂起ののち、大学は閉鎖され、植物園は面積の4分の3を失って約5.16 haに縮小しました。1862年から園長を務めたイェジ・アレクサンドロヴィチ(Jerzy Aleksandrowicz)は、コレクションと温室を拡充しました。1916年に再建されたワルシャワ大学に移管された植物園は、1942年8月にドイツの占領当局によって科学スタッフを奪われ、ワジェンキ公園に併合されました。ウィキペディアによれば、1944年にはすべての建物と温室が廃墟となっていました。ボレスワフ・フリニェヴィエツキ(Bolesław Hryniewiecki)と、ロマン・コベンザ(Roman Kobendza)、ヤドヴィガ・コベンザ(Jadwiga Kobendza)が1945年から1950年の間に復興させ、1948~1950年には5棟の新しい温室が建てられました。植物園は1965年7月1日に文化財登録簿に記載されました。熱帯温室とつながるパームハウスは、2005年6月29日に開館しています。植物園が、王室のオランジェリーの唯一の生き残りと紹介するオランジェリーは、現在、技術的な理由により見学できません。
建築と構造
植物園には、異なる気候の4棟の温室があります。最も古いオランジェリーは「トレブハウス(trebhauz)」と呼ばれ、ドイツ語の treiben(促進する)と Haus(家)に由来します。この語は、植物の成長を促すための家を意味していました。植物園は、これをワルシャワに現存する唯一の、18世紀後半の実用建築の例と説明しています。現在は冷温室として機能しており、この環境は、水の乏しい条件に適応した乾生形態の植物に向いています。
残りの3棟は、亜熱帯と熱帯の気候をもちます。亜熱帯温室は、熱帯性のスイレンなどの水生植物の池を囲むように配置されています。熱帯温室は、赤道直下の森の湿潤な環境を再現しており、多くの着生植物の生育地となっています。2005年6月29日に開館したパームハウスはこれとつながり、ヤシ、イチジク、バナナを収めています。これらの建物はすべて、1965年に602番として文化財登録簿に記載された、植物園の保護区域の内側にあります。
植物コレクション
植物園では約5,000の種と品種が育てられています。オランジェリーには、複数の大陸の乾生形態の植物があります。Cereus を含むメキシコのサボテン、アフリカの多肉植物、オーストラリアのユーカリ、アジアのツバキ、そして「生きた石」として知られる Lithops で、Chamaerops humilis、Ficus carica、Laurus nobilis、Punica granatum、Olea europaea といった地中海の植物が並びます。
亜熱帯温室では、池に並んで、Asplenium nidus や Platycerium などのシダ類、着生サボテン、Monstera deliciosa、罠状の花をつける熱帯の Aristolochia、食虫植物、そしてショウガ、ウコン、コーヒー、カカオ、アボカド、パッションフルーツ、コショウ、バニラ、サトウキビ、ワタといった有用植物があります。熱帯温室には、着生のブロメリア、サトイモ科植物、ラン、樹齢40年を超える数種の Cycas、クワズール・ナタール産の Stangeria eriopus が集められています。パームハウスには、さまざまな葉の形をもつヤシ、Ficus lyrata、Ficus religiosa、Ficus macrophylla、絞め殺しのイチジク、Ravenala madagascariensis、バナナ、Strelitzia nicolai、Kigelia africana、香りのよい Stanhopea のランが集まっています。
見学案内
植物園は、シルドミェシチェ地区のウヤズドフスキエ大通り(Aleje Ujazdowskie)4番地にあり、王立ワジェンキ公園の縁に位置しています。公開されている3棟の温室は1時間ほどで見て回れますが、オランジェリーは追って通知があるまで閉鎖されています。土曜と日曜にはガイド付きの散策があり、1824年に植えられたイチョウは、小道を歩く途中で立ち寄る価値があります。見学は隣のワジェンキ公園へと自然に続き、そこには18世紀末の王室のオランジェリー、スタラ・ポマランチャルニャ(Stara Pomarańczarnia)があって、スタニスワフ・アウグストの時代から現代までの首都の温室をめぐるこの旅を締めくくってくれます。
52.22° N, 21.03° E
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