フラム宮殿の壁囲い庭園 ヴァイナリー(ピナリー・ヴァイナリー)
フラム、ロンドン(ハマースミス・アンド・フラム区)

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1810年代~1820年代(ハウリー司教)。2010年に再建
- 様式
- 壁に寄せて建つ片流れの加温温室(ピナリー・ヴァイナリー)。白く塗った桟のあるガラス張りの壁と屋根
- 状況
- 壁囲い庭園とともに無料で一般公開。西翼は苗圃、夏にはトマトの温室、東翼は2024年からワークショップ空間
ロンドン司教の旧邸、フラム宮殿の壁囲い庭園で、壁に寄せて建つこの加温温室は、パイナップルとブドウのための温室(ピナリー・ヴァイナリー)です。ウィリアム・ハウリー司教(1813年から1828年まで在任)の下で建てられました。21世紀の変わり目には崩れていましたが、2010年にナショナル・ロッタリー遺産基金の支援を得て再建されました。トラストは床下暖房を、ジョージ王朝時代に由来する遺産として紹介しています。西翼は苗圃で、夏にはトマトとキュウリの温室になります。東翼は2024年にワークショップ空間となりました。壁囲い庭園は無料で見学できます。
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歴史
フラム宮殿は1973年まで、ロンドン司教の邸宅でした。何人もの司教は熱心な園芸家で、トラストは、1675年から1713年までのヘンリー・コンプトン(Henry Compton)司教の加温式の「温室(ストーブ)」に触れています。その壁の一部は、考古学者が見つけたと考えています。現在の壁囲い庭園は、後になって造られました。トラストはこれを18世紀に、ターリック司教と、その建築家スティフ・レッドベター(Stiff Leadbetter)の手によるものとしています。イングランド歴史機関の登録は、その壁を18世紀のものとしながら、ウィリアム・ハウリー(William Howley)司教(1813~1828年)の下で行われた改造によって造られたと推定しています。
ハウリー司教は、このピナリー・ヴァイナリーとも結び付いています。ブドウだけでなくパイナップルのために設計された加温温室です。宮殿の年表は、壁囲い庭園で最初のものを彼の手によるものとしており、地元の新聞が引用した計画文書は、庭園に造られた一群の温室と物置小屋を1821年のものとしています。1973年に最後の司教が去った後、温室は朽ちました。2000年に書かれた登録記述は、木造骨組みの温室の残存部分と、荒廃した物置小屋やボイラー室にしか触れていません。トラストは、世紀の変わり目までに、ヴァイナリーは完全に崩れていたと記しています。その再建は、2006年ごろロンドン・ガーデンズ・トラストが伝えた、敷地管理に関する造園家の報告の計画の一つでした。
2010年、宮殿の修復の第二段階で、ナショナル・ロッタリー遺産基金の支援を受けて再建され、ヴァイナリーは2012年の壁囲い庭園の再開のほんの少し前に完成しました。同じ計画文書によれば、三つの温室が復元されました。一方、手がかりから19世紀のものとされるほかの二つは、1916年までに失われていました。2024年には、東側に新しい温室が加えられ、ヴァイナリーの東翼はワークショップ空間になりました。


建築と構造
イングランド歴史機関の登録は、2000年に、壁囲い庭園の湾曲した北東の壁に沿って建てられた、19世紀の木造骨組みの温室を記述しています。外壁に寄せて物置小屋が、そしてボイラー室もありました。残存部分は第II級指定で、当時は荒廃していました。しかし、2023年の計画申請に関する新聞報道は、この温室群を庭園の北西の角に置いており、資料は向きについて食い違っています。現在の建物は2010年の再建で、トラストによればジョージ王朝時代に初めて設けられたという、床下暖房の原理を保っています。
ウィキメディア・コモンズの写真は、レンガの壁に沿って並ぶ片流れ屋根の長い連なりを示しています。白く塗られた桟の中に、ガラスの壁と屋根が、低いクリーム色の台座の上に載っています。背の高い切妻の中央部が、屋根の連なりを途切れさせています。参照した資料のどれも、再建の寸法、建築家、施工者は示していません。トラストのトマトに関する記事は、栽培用の紐を結ぶ天井と、換気のために開けられる窓と戸に触れています。
2023年の計画案は、夏に温室の一つを涼しく保つための外部のブラインドと、ワークショップに使えるように段差のない扉を提案しています。2023年から2025年にかけて壁囲い庭園の新しい温室を設計したペリグリン・ブライアント・アーキテクチャーは、保護された敷地への変更は非常に限定され、工事は宮殿の地域考古学者が監督したと伝えています。


植物コレクション
このヴァイナリーは今、ブドウの温室というより、苗圃と菜園の温室として機能しています。その名は司教たちのブドウとパイナップルを思い出させますが、参照した資料は、今そこで育てられているブドウを挙げていません。西翼は苗圃として使われ、暖かくなると、だいたい4月か5月に、ほとんどの苗が屋外に移され、トマトとキュウリの温室になります。2020年、庭園の見習いの一人による記事は、トマトの「Sungold」「Rosella」「Gardeners Delight」「Alicante」「Supersauce」と、キュウリの「Telegraph Improved」「Delistar」「Marketmore」を挙げており、いずれも天井に結んだ紐に沿わせて育てられています。
アブラムシは生物的な方法で防除されています。寄生バチ(Encarsia formosa)をカードに付けて放つため、作物は農薬なしで保たれます。収穫物は、蜂蜜や切り花と同じように、壁囲い庭園の市場の手押し車で売られ、キュウリ、ルバーブ、小果実はピクルスやチャツネに加工されます。外には、ほぼ200年になる中国産のフジ(藤)がヴァイナリーを見下ろしています。トラストによれば、1816年にイングランドに伝わり、2022年には、それを支えるために64本の二重のフープ支柱が取り付けられました。
見学案内
ヴァイナリーは壁囲い庭園の一辺に沿い、ノット・ガーデン(結び目花壇)の隣に立ち、大きな芝生を挟んで宮殿と向き合っています。壁囲い庭園は、宮殿の敷地と一緒に、開園時間中は切符なしで見学できます。トラストは、ヴァイナリーの主な一般公開部分には段差がないとしています。壁囲い庭園にはリンゴ園、養蜂の巣箱、ノット・ガーデンもあります。
トマトとキュウリが紐を登る真夏が、最も特徴的な時期です。ヴァイナリーを見下ろすフジは、その季節に見どころを加えます。宮殿はパトニー橋から約100 mの位置にあり、隣にビショップス・パーク、すぐ隣に全聖人教会があります。
51.47° N, 0.21° W
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出典 (10)
- fulhampalace.org/seasons-in-time-the-palace-garden-from-then-to-now/
- fulhampalace.org/news/tomatoes-and-cucumbers-the-vinerys-finery/
- fulhampalace.org/house-garden/timeline/
- fulhampalace.org/house-garden/the-garden/the-walled-garden/
- fulhampalace.org/visit/access/
- historicengland.org.uk/listing/the-list/list-entry/1000133
- mylondon.news/news/west-london-news/fulham-palace-gardens-new-greenhouse-28311854
- peregrine-bryant.co.uk/latest/portfolio/fulham-palace-greenhouse/
- fulhampalace.org/news/resilience/
- londongardenstrust.org/features/fulham2006.htm
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