パームハウス
ロンドン、キュー

2026年9月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1844~1848年
- 建築家
- デシマス・バートンとリチャード・ターナー
- 様式
- ヴィクトリア朝の錬鉄
- 規模
- 高さ約19 m、長さ110 m
- 状況
- 開園中。約4年にわたる修復のため2027年に閉鎖
キュー・ガーデンズの評議員が、帝国の植物探検家たちが持ち帰ったヤシのコレクションを収めるために発注したパームハウスは、現存する主要なヴィクトリア朝の鉄とガラスの建造物の中で最も古いものの一つです。技師リチャード・ターナーは、造船の技術を応用して金属のリブを曲げ、内部に柱を1本も立てずに済ませました。1775年に南アフリカから持ち帰られたソテツ類は、今も世界で知られる最も古い鉢植えの植物の一つとして、ここに収められています。
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利用案内
- チケット
- キュー・ガーデンズの入場料に含まれています。大人はオンライン25ポンド、ゲート28ポンド(2月1日~10月31日)で、11月1日~1月31日はそれぞれ17ポンドと20ポンドです。4~15歳の子どもはオンライン2ポンド、ゲート4ポンドで、4歳未満は無料です。
- 開館時間
- 庭園(2026年10月1日~24日):毎日10:00~18:00(最終入場17:00)、温室は10:00~17:00。5月1日~8月31日は月~金曜10:00~19:00、週末は10:00~20:00です。12月24日と25日は休園です。
- アクセス
- ヴィクトリア・ゲート(TW9 3JR)。キュー・ガーデンズ駅(ディストリクト線、ミルドメイ線、ゾーン3)から500 mです。リッチモンド駅から65番バスもあります。駐車場は台数が限られ、ブレントフォード・ゲートで1日10ポンドです。
よくある質問
パームハウスは入場料に含まれていますか?
はい、キュー・ガーデンズの通常の入場料に含まれています。毎日開館し、通常は庭園より1時間早く閉まります。
事前予約は必要ですか?
いいえ。どの種類のチケットもゲートで購入できますが、オンラインで予約すると最も安くなります(2月1日~10月31日は大人25ポンド、ゲートでは28ポンド)。
パームハウスは閉鎖されますか?
改修を前に、現在も開館しています。2027年2月に閉鎖され、夏には一時的に再開して空になった温室を公開したあと、2027年秋に全面閉鎖となり、3~4年間閉まります。
庭園のどこにありますか?
ヴィクトリア・ゲートから入ると右手にパームハウスがあり、最初に目に入るランドマークの一つです。デシマス・バートンとリチャード・ターナーによって、1844年から1848年に建てられました。
歴史
パームハウスの計画は、サー・ウィリアム・フッカー(Sir William Hooker)が1841年にキューの園長に就任した直後に始まりました。園のヤシと熱帯植物に、それにふさわしい規模のガラス温室を与えるためです。1844年から1848年にかけて建てられたこの建物では、新古典主義の語彙を好んだ建築家デシマス・バートン(Decimus Burton)と、ダブリンの鉄工業者で、設計と施工の両方を形づくったリチャード・ターナー(Richard Turner)が手を組みました。ターナーはすでに、1840年に完成したベルファストのパームハウスの翼棟を手がけていました。
当初のガラスは、葉が焼けるのを防ぐため、酸化銅で緑色に着色されていました。ロンドンの大気汚染で空が暗くなると、1890年代までには透明なガラスに替えられました。1950年1月10日にグレードIに指定された建物は、1955~1957年と1984~1988年の2度の大規模な修復を受けており、後者では完全に解体して組み立て直されました。地下には、海洋生態系を再現した水族館が2019年まで入っていました。
現在、新たな事業が準備されています。2025年7月に計画申請が出されたこの計画は、ヒュー・ブロートン・アーキテクツと技術者のカンダルによるもので、パームハウスと隣のスイレン温室を、この種のものとして初のネットゼロの歴史的建造物にすることを目指しています。費用は約6,000万ポンドと見積もられ、工事は2027年に始まり4~5年続く予定で、その間ガラス温室は閉鎖されます。


建築と構造
パームハウスは長さ362フィート(約110 m)で、中央部の高さは67フィート(約20 m)、翼棟は33フィートです。中央棟は側廊を持つ身廊のように構成され、端部は後陣状になっていて、内部にはギャラリーがあります。長辺の中央にある入口には、ガラスのボールトが架かっています。指定の記述は、これを現存する19世紀の機能主義の最も大胆な作品のひとつと評しています。
金属を曲げるために、施工者は造船の技術を借りており、建物はしばしば、逆さにした船体にたとえられます。ウィキペディアは、これを錬鉄を構造に大規模に用いた最初の例としています。外皮には約16,000枚のガラスがはめられ、その一部は曲面です。
内部は熱帯の気候に保たれています。1980年代のガスボイラーが18 °C以上を保証し、28 °Cを超えると換気口が開き、ミストで湿度は75%以上に保たれます。改修では、空気熱源と水熱源のヒートポンプを導入し、約16,500枚を高性能の複層ガラスに替える予定です。


植物コレクション
パームハウスには、1,000種を超える約1,300株の植物からなる熱帯雨林があり、その多くは脅かされた生息環境の出身です。長老格は Encephalartos altensteinii で、1775年にキューへ来た南アフリカ産のソテツ類です。世界最古の鉢植えの植物と考えられており、1848年にパームハウスに移されました。2株の Dioon spinulosum と、Brownea × crawfordii の1株は、1889年からここで育っています。
コレクションでは、有用な植物や希少な植物が目を引きます。ゴムノキ、アブラヤシ、カカオ、一部のがん治療に使われるニチニチソウ、一度だけ花を咲かせて枯れるヤシの Tahina spectabilis、そして、絶滅したと考えられていたものの1979年に再発見された、ロドリゲス島のカフェ・マロン(café marron)などです。工事に先立ち、園芸家たちは2024年から挿し木と取り木で標本を増やし、建物の裏手に建てた仮設のガラス温室へ移しています。


見学案内
パームハウスは、キュー・ガーデンズの入口のひとつ、ヴィクトリア・ゲートの近くにあり、前の池にその姿を映しています。1852年に巨大なオオオニバス(Victoria amazonica)のために建てられたスイレン温室がすぐ近くにあり、こちらも改修の対象に含まれます。
身廊と翼棟を急がずに歩くなら、1時間で足ります。2027年から数年間の閉鎖が予定されているため、訪れる前に工事の状況を確認しておくとよいでしょう。キューのほかの大きなガラス温室、テンペレート・ハウスとプリンセス・オブ・ウェールズ温室に入れるかどうかも、あわせて確認してください。
51.48° N, 0.29° W
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出典 (6)
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